切ないちゃん

ゆに @ 妄想 @Remedy__unii

#切ないちゃん 24 一気に涙が溢れてきた。 私は彼を追いかけ、後ろから抱きついた。 そして、そのまま泣きながら、 彼に言う言葉を探していた 。 今までありがとう 、 これからも好きでいてもいいですか。 「俺も好きだから」 __ Fin #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 23 彼の潤んだ目でわかった。 さっき言ってた、「熱愛報道」 別れたのは私を守るため？ 帰る直前、私の唇に優しくキスをし、 耳元で、 「いつかまた迎えに来るから。 愛してるから。」 と囁き、笑顔を向けて 振り向いて歩いて行った。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 22 わざわざ私の家まで送ってくれた。 「じゃあ。 行くね」 手が離れてしまった。 その時私は、彼の涙に気づいた。 我慢して、笑って、私に心配かけないようにしてるのが見え見えだった。 こんなに好きなのに。 胸が苦しくなった。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 21 夢を語る彼の目を見ていたら 彼の夢が私の夢にもなった。 _ 久しぶりに、手を繋いで帰った。 私の心の中、伝わったらいいのにな。 当たり前だった無言も 今じゃ怖い。 今までみたいに会えなくなるのが辛い。 側にいたいのに。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 20 「ちゃんとした理由。言ってないよね」 そういえば聞いてない。 「俺ね。ファンの子を幸せにしたいんだ。手越祐也っていう存在が、みんなに認められるようになりたい。熱愛報道とか出ると、お前にも、俺にも、重いでしょ。」 私のことも考えてくれてた。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 19 1ヶ月経って、彼から一件の通知が。 “ 会えますか ” 会いたくない という訳でも無かった。 ‘ 会いましょう ’ そう返信し、 久しぶりに彼と会った。 「久しぶり。」 うん… どうしても下を向いてしまう。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 18 それから、私と彼は、別々に暮らすようになった。元の2人の部屋から出て、マンションの下でお別れをした。 「今までありがとう。さよなら。」 本当は思い切り抱きつきたい。 とても泣きたい思いを抑え、 さよなら。 と小さく呟いた。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 17 やっぱりこうなった。やっぱり別れは来るんだよ。でも彼はファンのために頑張るんだから仕方ないんだよね。 事の始まりは、仕事で忙しくなってもいいかっていう話だったと思う。 私が仕方ないって言ったから。 私が頑張れって言ったから。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 16 「やっぱり俺。仕事に専念したい。 お前のことは世界で一番愛してるけど、やっぱり迷惑はかけたくないから。」 やだよ。やだやだ。私は迷惑なんかじゃないよ。祐くんの側で支えたいよ。 そう言ってもダメだった。 「ごめんな…」 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 15 彼から電話があって、 話したい事があるって言われた。 電話が来てから20分。 彼が帰ってきた。 「ただいま」 おかえり。 いつも通りの会話。 でも一つだけ違うのは、彼の表情。 今にも泣き出しそうな悲しい顔だった。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 14 その日の夜、ベッドの中で考えた。 やっぱりアイドルって仕事なんだから いつ別れてもおかしくないんだよね。 そんなのは嫌だ。 なんて、言えるわけがないまま 彼の隣で夜を過ごした。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 13 次の日の夜。彼が帰ってきて、 いろいろな話をした。 その中には、彼の仕事の話もあった。 仕事で忙しくなるかもしれない。 お前に迷惑かけたくない。 そう言っていた。 本当は寂しい。とてもとても寂しい。 けれど、仕方ないことなんだ。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 12 理由は何も聞いて来ない。 けど、寝る前に一つだけ。 「ね、仕事忙しくなって、帰って来られなくなったら嫌だよね？」 寂しいけれど、仕事だから仕方ないよ。 「そっか。 ありがとう。おやすみ」 彼は早々に寝てしまった。 なんか嫌な予感がした。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 11 「ただいま」 その言葉に反応するけど、泣き顔を見せたくないから動かない。 「もう寝た… どうしたの 」 泣いてる私に気づき、抱きしめる彼。 なんでもないよって、笑えたらな。 彼に抱きつき泣きじゃくる私。 私の頭を優しく撫でた。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 10 でも、1人で居る時、たまに思う。 いつか、別れる時がくるのかなって。 彼の記憶から私は消えてしまうの？ 私は彼の側に居ることはできないの？ そんな事ばかり考えて、涙。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 9 その日から3年経った今でも 私の隣には彼がいる。 同じマンションの部屋で。 同じソファーで。 同じベッドで。 彼と私と彼が飼ってる犬と。 2人と1匹。 同棲中。 仕事で帰りが遅い時はちょっと寂しい。 だけど、彼が帰ってくるんだもん。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 8 彼と出会って1ヶ月。 「俺のものになって」 それって、告白？ 「そ。お前の事好きだから 」 嘘でしょ。 なんで私なんだろう。 私なんかでいいのだろうか。 でもその頃は、 ただただ、 頷くことしかできなかった ___ #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 7 それから3日後、私は彼に呼ばれた。 場所は、彼と出会ったところ。 それから私達は頻繁に会うようになった。 毎日のメールはもちろん。 週に1回は会うのも当たり前。 私だけこんなに幸せでいいの？ 不安が入り混じった、 幸せな感覚だった。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 6 ちゃんと返信しておかないと。 ‘ ご迷惑おかけしました。大丈夫です。 ’ するとすぐに返信が来た。 “なら良かった♡また会いたいな” え、え、えええええ？！ …やっぱ夢でしょ。 何考えてるの私。 某ドラマみたい…。 ‘ 会いましょう！ ’ #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 5 少し経って私は彼の家から出た。 帰り際に何故かメアドを交換。 ここまで自分が痛いとは思わなかった。 なんて夢を見ているんだろう。 家に着いた頃、メールを見ると、 一件のメールが。 “祐也です。 大丈夫だった？気をつけてね。” #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 4 あの… なんで私は彼の家に？ 「放っておけなかったから」 なんで大好きなこの人に、 こんなに優しくされてるの？ これは夢なの？ 戸惑っていると、 「ふふ、かーわい」 きっとこの言葉は誰にでも言う言葉。 みんなの手越祐也なんだもん。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 3 「あ、知りません…？」 ちょっとガッカリして言われた。 え、あの、大ファンで…うぅ 感動のあまり泣き崩れてしまった。 「え、ちょ… 」 すると彼は、ひょいっと私を持ち上げ、 どこかへと走った。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 2 それが君と出会った時。 あの時転ばなかったら彼とは出会わなかったんだと思う。 ありがとうございます… 手を取り、立ち上がる。 ちゃんとお礼がしたくて名前を聞いたら 「手越祐也です」 え ？ それは私が7年間好きな人だった。 #NEWSで妄想

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#切ないちゃん 1 私の彼はみんなの彼氏。王子様。 決して私だけのものにはならないの。 __出会ったのは3年前の夏。 慣れないヒールを履いていたら、 派手に転んじゃった時 。 「 大丈夫ですか？ 」 私の目の前に差し出された、 大きくて細い、綺麗な手。 #NEWSで妄想