#青見酒まとめ
企画内容
【拡散希望】青好きの青好きによる青好きのための企画 #青見酒 http://t.co/cGz5G8pGls 青好きさんの参加お待ちしております。"
2014-03-24 13:25:11投稿作品
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――青。青。青。そこは青だった。あたり一面、青だった。青以外は許さないとでも言いたげに、そこは青で溢れていた。 青。青。青。青。青。どこか慈悲深い、青。懐かしい感覚。宙に浮いているかのような酩酊感。青。青。青。青。青。漂う意識。青。青。青。青。頬を撫でる青。身を包む、青。#青見酒
2014-03-24 13:03:42どぽん、と海に沈んだ。奥深く深くに沈んでいくうちに、水色が青となり濃くなっていく。黒、透明、青のグラデーション。魚が泳ぎ、私は沈む。光が消えていく。ついには真っ黒になってしまったけれど、目を閉じれば見えるのだ。いくつもの虹の点の中に彩られた、限りなく黒に近い青色が。 #青見酒
2014-03-24 13:15:14頭上いっぱいに広がった清々しすぎる青、空色。曖昧な白なんかでは薄めることなんてできやしなくて、痛いくらいに目に染みる。乾いたそれを潤すように涙が零れた。頬を伝って行く雫はきっと、透明なんかじゃない。写し取った空に染まって、なにより素敵な青だと思うの。#青見酒
2014-03-24 13:59:03青薔薇姫(読み方:アオバラヒメ)初代青薔薇姫の魂と青薔薇色の瞳を受け継いだ少女のこと。初代青薔薇姫は魔モノと恋に落ちたが、破滅をもたらす魔モノを討伐し、命を落とした。六人の従者を従え、世界の破滅を救う。現青薔薇姫の消息は依然として不明である。 #青見酒 辞書風にしてみました。
2014-03-24 21:19:01月の光は青板硝子を重ねたように、世界を青く染める。白椿の生垣から少女がひょっこりと顔をだす。少年は立ちあがり、庭に出る。青の世界にゆっくりと馴染んでいく。静けさまでも青に染まっている。少年は少女と手を繋いで、青く染まる月を見上げる。圧倒的な青に言葉もなく、ただただ見送る #青見酒
2014-03-24 21:53:22水の中、コポコポ息を吐いて あの子は沈んでいった たまらず僕も 高く高く飛んでった 見上げれば君は空の色 見下ろせば僕は海の色 同じじゃないけとおんなじで、 僕等はいつも映しあっていたね #青見酒
2014-03-24 22:41:19空を自由に飛びたいな。そんな歌があったっけ。苛立つほど晴れ渡った青を仰ぐ。大きすぎる自由へ無邪気に夢を馳せる子どもは、やがて恐怖心を知る。自由になって、そして自分は何をするのだ?と。だからそう、僕は飛びたくなんかない。浮遊したいのだ。不自由な現実の、ほんの少しだけ上を。 #青見酒
2014-03-24 22:45:35娘は男の首を自分の目の高さに掲げた。水底を切り取った深い色の瞳、見つめられると静かに沈んでいく心地がして、青の底に照らされているような錯覚に染まる。溺れる、けれど覗き込む、もっと深く、深くまで。溺れる身を顧みない娘に「強すぎる酒は毒ですよ、お嬢さん」と男の首は目を細めた。#青見酒
2014-03-25 17:25:10なぜそこに青を塗ったのか。問うと、彼はそこに青が見えたからだという。ーー青。彼女が放つ色。夜明け前の空の色。彼女はそこに浮かぶ一つの星だと彼は言う。しかし私には青が見えない。今後見えるようになるとも思えない。ーーそれが、私と彼との違いだ。 #青見酒 fea.コンフィダント~絆~
2014-03-25 18:16:25空を映した青、と言うには、あまりに深い青だった。掌で掬い上げた一片は透通り、果たして青はどこから来るのか首を傾げる。「底に青玉が沈んでいるんだ」瑠璃の器に閉じ込められて。「見てみたい」と言えば、目の前の少年はくすりと笑った。一緒に見ようと差し出された手を取り、青の底へと…#青見酒
2014-03-25 19:13:41静かな色。ひんやりとしていて、されど冷たくはない。深い色。深いところが温かくなる色。寝る前に頭を撫でてくれるお母さんの手のような、慈愛に満ちた色。ひんやりとしていて温かい、そんな二面性を持った色。 #青を青という言葉を使わずに表現する #青見酒
2014-03-25 19:41:45とぷとぷと注ぐと盃の中はあっという間に海になった。「ちょっとお邪魔しますよ」たくさんの魚たちがそこに飛び込んでいく。悠々と泳ぎ回る魚たちをしばらく眺めてから、ぐいっとそれをあおった。 #青見酒 http://t.co/WBoH9zSIzh
2014-03-25 20:20:19青いネイルカラー。ラメがキラキラ光るの。友人の結婚式に着る青のドレスに合わせて塗ったの。キラキラのラメラメで青々してるの。友人の晴れ姿に嬉しいような、悲しいような、哀しいような、でもやっぱり嬉しくて、ごちゃ混ぜの感情でキラキラのラメラメの青々した爪で涙を拭ったの。 #青見酒
2014-03-25 20:50:36まぶしくて、とても、まぶしくて白い。光だけが目に飛び込んでくるような。受け止めきれなかった光は、まぶたの裏でチカチカと瞬く。行方を追おうにも、雲はなく、ただあるのはまぶしさだけ。憧れ、だけ。 #青見酒
2014-03-25 23:19:40空の中にバケツを突っ込んだ。海にコップを浸した。涙でグラスをいっぱいにして、雨の波紋で作った皿に、ラムネのビー玉を並べた。常に青に触れていないと死に至る、君の病気。青を探し尽くした僕に、君はつぶやく。いらないの。側にいてくれるだけで、君がわたしの青になってくれるから。 #青見酒
2014-03-25 23:43:20「青っていったいなんだと思う?」自称「先生」が問いかける。私は考える。安堵、あるいは悲しみの絵の具か。先生はゲラゲラ笑った。不愉快だ。「青は怒りの色だ。いや、もっと質が悪いかもしれない」先生は狐目を大きく開き、口裂け女のような笑みを浮かべる。「青は超越の色、悟りの色だ」 #青見酒
2014-03-25 23:59:55#青見酒 ツマミはサラミと適当なオカズ。主役は安酒。グラスだけは気泡の入った薄い水色。こぽこぽと日本酒を注ぎ、太陽が沈んだばかりの空にグラスを掲げた。空を透かし、グラスは群青色に染まる。気泡に盆休みに潜った海を思い出す。こんな早くから飲める酒に乾杯。グラスの海をちびちびと舐めた。
2014-03-27 15:08:32