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アリバイになるかも知れぬ雪ふかき無人の駅の半ぺらの切符 (雪国の人らしい歌です。我が祖母ながら何のアリバイを作りたいのか気になりますが)
2010-11-29 03:10:45京染めの 半衿を娘に 選るうしろ 疲れたる夫 遠き目をして【祖母歌集より】(孫注釈:夫婦の買い物の定番風景ですね。「何でもいいっちゃ。はやく決めまっし」と言う祖父の声が蘇ります)
2010-11-03 02:17:36真夜ふかし 階下の書庫につぶやくは かのまがまがしき 背文字にあらむ【祖母歌集より】(孫注釈:本はいっぱいあったんですがどの本のことやら。もしかしたら小学生の私に全部くれた横溝正史ものかな)
2010-11-03 02:05:35私が選ぶと俗な歌ばかりになるけど、祖母はいい歌いっぱい詠んでました。大正生まれの皮肉は結構ストレートです。例えば「春浅し 定年退職の 君に贈る 美辞麗句<残年麗しきかな>」とか。
2010-11-01 03:00:03独身の 岡本太郎に 似る犬が ずたずたになるまで 靴を咬む (孫注釈:祖母の愛犬、紀州犬のジョーさんはお転婆でした。岡本太郎に似てるとは当時は言ってくれなかったけど、確かに似てた。雌犬ですが)
2010-11-01 02:44:01目くじらを 立つることなど 何もなき 嗚呼梯子酒の わがソクラテス (孫注釈:じいちゃんは酒飲みじゃなかったはず・・・誰を詠ったものやら)
2010-11-01 02:27:13どのように 生きても 一生(ひとよ)なりければ 杏(あんず)のジャムを 煮つめる午後 (孫注釈:ばあちゃんの手作りジャムはおいしかった思い出があります)
2010-11-01 02:23:29つまるところ 美しく老ゆる 筈もなし ぶら下がり器に ぶらり下がるも (孫注釈:ぶら下がり器は購入後すぐ洗濯物干し器になってました)
2010-11-01 02:17:31私は全くその才能を受け継いでいないのですが、祖母(大正3年生まれ)は地方歌人でした。20年ぶりに歌集を読み返していたら、なかなか味わい深い歌があったので数首紹介させてください。日曜深夜に深酒する孫の悪ふざけと思って。
2010-11-01 02:12:58