佐藤雅彦展は、内容の質がどうこうとか、アートかどうか、ということ以前に、素朴に、こういう内容、どうして企業のショールームでやれなくなったのだろう、というのが驚きだった。
2010-11-02 21:31:28ちなみに、佐藤雅彦さんはクリエィティブにいく前はSPでした。だから、その延長にしか見えなかったかな。ミッドタウンの展示は。
2010-11-02 21:34:23繰り返しになるけど、あれが、アートかどうかはさておき、ともかく展覧会仕様になってしまってる時代状況の方が、とても気になったのでした。というか、素朴に、これ、まずいんじゃないかな、と。アートにとっても、広告にとっても。メーカーにとっても。だって、一種の学校化でしょ。
2010-11-02 21:36:48ああいう、認知トリックというか、錯視的トリックのようなものは、具体的な商品のデザインの中に忍び込ませておおらかにやっていたのが、もうできない、ってことだと思うから。というか、メーカー、ああいうのは、自分たちの商品とか技術とかでやったほうがいいよ。
2010-11-02 21:39:55あの場の展示は、指紋や虹彩によるバイオメトリクスのID化利用が中心だから、ある意味では監視志向の技術の、カッコいい感じの、あるいはカワイイ感じのデモなわけで、それがアート的文脈に載せないとプレゼンできない状況ってのはあまりいい傾向じゃないと思ったのでした。
2010-11-02 21:43:36というか、常設展ならわかるんだけどね、専用の。であれば、一種の啓蒙の場にもなるからそれならそれで意味があることだと思うのだけど。テクノロジーによる実存の脅かし、不安、のようなテーマが浮かび上がるのは、アート的といえばアート的でもあるのだろうし。
2010-11-02 21:46:17同じテクノロジーの影響下にあっても、光学主体のメディアアートとは異なる文脈をつくろう、という企てだったのかもしれないけれどね。その点はその点で、佐藤さん的アルゴリズミックな構成で、作風としてはもちろん嫌いではなかったし。
2010-11-02 21:48:25改めて、佐藤雅彦さんが80年代後半に開発した手法が、文系出身のCRが中心の広告業界でいかに異質で、かつ先見の明があったか、ということにも驚かされたのでしたw いや、その点は、ホント凄い。
2010-11-02 21:50:08あの場に、現代風にアレンジされた、IQとかあったら、面白かっただろうな。アイデアや方法論としての連続性や近接性も確認できてw
2010-11-02 21:51:29