佐藤正美Tweet_20140416_30

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佐藤正美 @satou_masami

受注、請求、商品などあらゆる主題において、モデルは事態・事物に構成条件を与え、「解釈」の余地を値の充足に委ねる。モデルは、だから、いわば形式(成立条件、制約条件)を与えられた構造、我々の思考の可視化された姿の様なものである。それは独我的になりそうな事に論理的形式を与える事である。

2014-04-19 04:56:45
佐藤正美 @satou_masami

論理が形式的構造を与え、対象は記号としてただ過ぎてゆくのである。こうしてシステム・エンジニアは、論理という水先案内と共に条件化(形式化)された構造に向かって航海する(記号演算する)。ここで対象の代理を務めるものは、システム・エンジニアが常に失うまいとする対象の外見(記号)である。

2014-04-19 04:57:35
佐藤正美 @satou_masami

すべての物の姿を我々の眼前に示してくれる距離というものは(時間的距離も)、決して物ではない。或る物の他の物に対する(あるいは私に対する)一つの関係である。こういう関係を方向というものが、もっと明白に示してくれる。方向は私の身体の回転に対する関係のよって物を秩序づけるが物ではない。

2014-04-19 04:58:20
佐藤正美 @satou_masami

方向は物を決める形式上のものだ。SEが頭の中で事業を描き、それぞれの物に名を与え場所を与え外観上の真を考える時に、SEはこの方向を正確に見て取る位置に立ってはいない。学問の形をした論と直接経験的な意見を区別してみること、外観上直接な認識の反対が論理的推論による認識である。

2014-04-19 04:58:57
佐藤正美 @satou_masami

受注の取引を考えるとは、どんな経験ででも観ても触りもできない取引の形式を頭の中にしかと打ち建てることである。その行為の外見や異なった距離へ与える影響(関係)まですべてを説明する事で、そうなると「論理」の形式がそこに求められる訳である。

2014-04-19 04:59:50
佐藤正美 @satou_masami

私は技術として数学基礎論の心得を身につけたいと思うだけであって、私を目の敵にする批評家に「論理」をもって立ち向かおうという訳ではないw。どんな論争もそうだが、論争は、前提から導出される論証を述べるよりは、応酬に終始するものだから、話を論戦にもっていかない様にしなければならない。

2014-04-19 05:00:39
佐藤正美 @satou_masami

私は数学者ではないので、「論理」を論じるのも口はばったい次第だが、数学基礎論を学習してみて、今更ながら「論理」の有り難さを味わっている。何の訓練もしないでモデル制作へ飛び込んだら、我流に陥っていただろう。数学基礎論は文学青年(私)をモデルの岸へ渡してくれる渡し舟の様なものである。

2014-04-19 05:01:18
佐藤正美 @satou_masami

拙著「論理データベース論考」を読んだ人はご承知と思うが、その前編は数学技術の羅列である。これが私のモデル論的出発になった。学習が進むにつれ、私が自分一人の着想だと思いこんでいた論は、数学基礎論の中に述べられている一般的な原理だと知る様になった。独創の悪夢から私は目が醒めた。

2014-04-19 05:02:02
佐藤正美 @satou_masami

ここ10年間の私の仕事上の全努力は、TMにこびりついた我流を拭い去り、数学基礎論の正統な・正当な技術を奪回しようという事に集中している。他人から見たら気が狂った沙汰に見えるだろうw。TMの改良に熱中している時、大袈裟な話だが、独創から遙か遠く離れている自分を感じて嬉しい。

2014-04-19 05:02:46
佐藤正美 @satou_masami

有向グラフの様式はDFD・ERDなどの図法の様式に似ているが、ただ次の点が違っている。有向グラフは「論理」の厳しい規則によって些末な事にまで下ってゆく。誰もが同じ「解釈」しかできない形式は、ここから生まれるのである。視点も観念も論証と形式によって試されるのである。

2014-04-21 16:56:38
佐藤正美 @satou_masami

モデル化の対象となるあらゆる物は正当な記号(言語)という形式を取ろうとし、またそれがモデル制作の前提でもある。正当な記号らしいものすら無い場合には、モデルを制作しえない。だからシステム・エンジニアは事態を一つのシステム化するなら、あらかじめ事態の記号化も配慮しなければならない。

2014-04-21 16:57:11
佐藤正美 @satou_masami

モデルが「事実(現実)」に基礎を置くかぎり、この種の形式化は模型(論理的縮図)となる。それがその技術に、論理規則を結びつけるかぎり、アルゴリズムとなる。良く構成されたモデルは、ことに事態が機械化される事においては、それ自体で一つの設計図となるのある。

2014-04-21 16:57:40
佐藤正美 @satou_masami

モデルは事実的写像の論理的構成物だと私が言う時、私は次の様な事、つまり事実(現実)の様々な特質を、明瞭な論理形式で、また論理の土台である数学基礎論上の諸概念にすっかり還元してしまう訳にはいかないという事も言外で暗示している。モデルはモデルの対象となりえるものしかモデル化できない。

2014-04-21 16:58:10
佐藤正美 @satou_masami

真の必然性および「構成された『理由・結果』関係」というものに関係のない経験上の事実をモデルの対象にしたがる事から問題は曖昧になってくる。この問題はSEがともかく描き出した図がまさしく事業的営為の中に見られるという事に誤魔化されている。経験上の与件を描くのをモデルと思い込んでいる。

2014-04-21 16:58:42
佐藤正美 @satou_masami

物を測ってみるには、これを条件化して他の物との関係に代えてみなければならない。モデルは、「関係」の中で成り立つ条件を枚挙しているにすぎない。我々が物について知る事のできるすべてのものは、結局「関係」を条件化する事に帰する。

2014-04-21 17:01:33
佐藤正美 @satou_masami

個人の「解釈」が疑わしいのでも間違っているのでもない。したがって正しいのでもない。知覚し思考している限り、それは実際に有るものにすぎない。我々が実際に感じているものは、まさしく感じている。その感じている事についての「論理」は成り立たない。

2014-04-21 17:02:01
佐藤正美 @satou_masami

モデル制作では、先入観を持たない事が存外難しい。論理による記号演算を何度も繰り返しながら、徐々に対象(事態)の構造が明らかになるのであるが、対象について客観的判断を持つ事ができるのはモデルが完成して後の事である。モデル制作は、記号演算に始まって項(対象)の物的配置の設定に終わる。

2014-04-21 17:02:31
佐藤正美 @satou_masami

モデル制作とは項(対象)の位置の発見である、と言ってもいいかもしれない。

2014-04-21 17:03:01
佐藤正美 @satou_masami

事業モデルは最も良く出来た「『現実』の論理構成物」である。図式の中で最も現実の事態と似た外観を呈していながら──科学の数理モデルはこの限りではない──その図式としての技術性・科学性がはっきりと具現化されている。それが私にシステム・エンジニアとしての職責を想起させるのである。

2014-04-21 17:03:42