10周年のSPコンテンツ!
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∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8
<上司> 【1】 私の上司は、営業部長の村上さん。 ほんとは外回りに出る営業職での採用だったけど色々あって営業事務の仕事をすることになったので、営業部長である村上さんの補佐のような位置にいる。 この会社が回ってるのは村上さんのおかげだ。と思えるほど、デキる人だ。
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8
【2】 でも、デキる感は出さない。 むしろヘラヘラしてるように見えると思う。 それでも営業さんがトラブると必ずきっちりおさめるし、上からの無理難題にこたえたり、理不尽な時には意見したりもする。 半年見ていて、すごいなぁと思った。 ある時、上からの無茶振りで休日出勤になった。
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8
【3】 日曜日。 誰もいない社内はいつもと少し違って見えた。 「悪いなぁ、せっかくの休みやのに」 『いえ。村上さんひとりじゃ、終わらないでしょう?』 「助かるわぁ」 黙々とふたりで作業を進めた。 「ふぅ。一旦休憩しよか。」 村上さんが珈琲を淹れてくれた。 『すみません!私が…』
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8
【4】 上司にお茶出しさせるとか、終わってるなぁ、私。 「そんなん、ええねん。俺が飲みたかったから。」 優しいなぁ、村上さんは。 「あ。時間、ちゃんと付けといてな。休日手当、ちゃんと出すから。」 『村上さんは?』 「俺は無いねん。部長やから。」 『そうなんですか?』
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8
【5】 「そうやねん。俺も結構大変やねん」 弱音を吐くなんて珍しい…。 「さ。仕事、仕事!早よ片付けてまおう。」 さっきの弱音を打ち消すように、仕事に取り掛かる。 なんとか夕方には終わった。 駅まで歩きながら 「ほんまにありがとうな。助かったわ。 …それと、愚痴ってごめんな」
∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8
【6】 『そんな、全然…』 「いや、上司としてアレはあかんかった!もう言わへん。忘れてくれ!」 『あんまり溜め込んだら、壊れますよ? どこかでは吐き出してくださいね。』 そう言って分かれた。 男の人って、こうやっていろんなものを抱えて働いてるんやなぁ… そんな姿が眩しかった。

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