英都物産⑱〈告白〉

∞まゆか∞【終了】 @8mayuka8

〈告白〉【1】 「話があるねん。」 『うん。』 「あの日のこと、覚えてるか？」 『あの日…？』 「俺が、突然ここに来た夜…。」 ついに来たか…。 私は姿勢を正した。 これで、終わるのか…。 「あの時、お前は全部俺に話そうとしたのに、俺が止めたやろ？」 『…うん…』

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【2】 「俺な、ほんまは全部知っててん。」 ヤスから告げられたこと、守ってやれんかったこと、自分の思い… 全部をあいつに打ち明けた。 「ごめんな。 あの時…お前の気持ちを確かめたいと思った。 全部をお前の口から聞きたくなくて、わざと遮った。 そのせいで…ずっと苦しめたな…。」

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【3】 「もう、終わりにした方がええんやんな？」 言われてしまったその言葉の意味を噛み締めながら、大倉さんを見た。 「わかってるねん。 終わりにせなあかんって。 でも、終わりたくないねん。」 え？ 「結婚しよう。」 『え？ 何がどうなったら、そうなるの？？』

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【4】 「結婚したら、一緒に住むのもOKやろ？そーゆーの、ちゃんとしたいって言うてたし。」 『いや、あの、そういうことじゃ…』 「本社勤務になったら、ずっと一緒やから、今度はちゃんと守れるし。」 『それは、まぁ…そうかもしれんけど…。 って、そういうことじゃなくて！』

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【5】 「俺じゃ、ない？」 『へ？』 「結婚するなら、ヤスのがいい？それともマル？ いや、全然違う誰か？」 『そういうことじゃなくて！』 「じゃ、どういうこと？」 『ああいうことになったのも、私に隙があったからやと思うし、そんな私が大倉さんと結婚しても…』 「浮気する気なん？」

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【6】 『は！？ そんな気、あるわけないやん！』 「じゃ、いいやん。 俺がずっと一緒におったらいいやろ？」 『そんな、ずっとずっと一緒になんておられへんやん。』 「ずっと一緒、イヤなん？」 『イヤやわ。』 「えー！冷たいぃ」 ふふ。 あはは。 ふたりで笑った。

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【7】 大倉さんの腕の中。 『ほんまに、いいの？私で…』 「お前しかおらんやろ。 こんなエロいの。」 『そこ？！』 「ふふふ。それも大事ってこと♡」 「なぁ、俺でええの？」 『大倉さんしかおらんやろ？ 私のこと満足させてくれるの♡』 「そこ！？」 『そこ、めっちゃ大事やろ？』