第8回ICRPダイアログセミナー2日目(南相馬・2014/05/11)
データたくさん。現在南相馬で起きていることは、早晩、千葉埼玉などで起きる。南相馬ではコミュニティベースでカバーされている部分があるので、向こうの方がより深刻になる。皆さんの実感とは違うかもしれないけれど。
2014-05-11 10:36:41心のケア(雲雀が丘病院 堀 有伸さん)
雲雀ヶ丘病院、堀先生。精神科医の先生。精神科の特殊なのは、私たちが心のケアが必要、と思うことと、本人が必要と思うかは別問題。今日の話を不快に思う人がいるかもしれないけれど、外から客観的に見たものとして話したい。
2014-05-11 10:38:05短期的な問題設定による解決の困難。原子力災害の問題の複雑さを考えると、短期的目標が多すぎると、疲弊してしまう。長期的に考えることが大切なのではないか。
2014-05-11 10:40:22自然エネルギーの体験学習により子供達の成長を育む(半谷栄寿さん)
最初に、お詫びからしなくてはならない。私は2010年まで東京電力の役員をしていた。楢葉のJ-villageを7年間担当していた。役員なのに、前電源喪失という事態の認識がまったくなかった。しかし、一方で私は南相馬の市民でもある。母は小高に住んでいた。加害者でありながら被災者。
2014-05-11 10:54:03地域の復興に役立ちたい。最初に行ったのは、2011年3月末に南相馬に救援物資を運ぶことから。物資から始まったけれど、支援の仕組みをつくることが大切と思った。
2014-05-11 10:55:00物の支援から、仕組みの支援へ。子どもたちの成長のためには、体験学習が大切。自分が東電に入社したきっかけになったのは、1Fの建設現場を小5の時に見学したこと。東電入社するモチベーションとなった。
2014-05-11 10:56:52南相馬ソーラーアグリパークという、体験型農業施設をつくることにした。一億円の資金で2棟の植物工場を。作った野菜の全量をすべて、ヨークベニマルに出荷。
2014-05-11 10:58:07一方で、500Kwの太陽光発電所を作った。500Kwは、皆さんのご家庭の200軒ぶんの電気をまかなえるとおもってください。この太陽光発電で、100Kw分、植物工場を、残りの400Kwは、国の固定買い取り制度を売電。
2014-05-11 10:59:44こう説明するとビジネスモデルのひとつと言われるけれど、それが本当の目的ではない。本当の目的は、体験型農業学習。学習のために、ホンモノを作った。これは、手段にすぎない。
2014-05-11 11:01:01私は、にわか教育者だけれど、「人のために役立ちたい」というのが、成長の大きなポテンシャルと思う。このポテンシャルをいかに育てるか。体験学習が有益。
2014-05-11 11:02:35(これは、震災前の南相馬ではありなかった事業だし、方向性だと思う。失ったものは大きいけれど、こういう面を伸ばしていくしかないんだろうな。)
2014-05-11 11:07:42人材育成には時間がかかる。福島の復興には、内心忸怩たるものあるが、10年、20年、30年かかると思う。人材育成には、5年、10年かかると思う。私の夢は、数年後、高校生大学生と社会的起業を興したい。ビジネスを経験した上、復興の担い手になって欲しい。
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