ゆうきまさみ(@masyuuki)先生、週間連載開始前夜をとはずがたる。

漫画家のゆうきまさみ先生が初めての週間連載開始前夜の思い出を呟いておられたのでまとめてみました。 これは「究極超人あ~る」の思い出かと思われます。
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ゆうき まさみ @masyuuki

僕が「少年サンデー」に描き始めたとき、万が一編集者から「メジャー誌の漫画にはそれなりの描き方がある」というアドバイスがあり(実際はなかった)、当時の編集長が好きだった『がんばれ元気』のような作品を描くことが求められて、心細さからそれに従っていたりしたら、今の僕はなかっただろう。

2010-11-07 13:17:23
ゆうき まさみ @masyuuki

その時頼りになったのは、「OUT」や「アニメック」の読者の存在であり、僕は「きっと彼らには喜んでもらえるだろう、彼らに喜んでもらえる漫画を描こう、そういうのしか描けないし」という気分で原稿用紙に向かったものでした。

2010-11-07 13:23:24
ゆうき まさみ @masyuuki

一方で「少年サンデーは自分がずっと読んできた雑誌なんだから、どこか自分に合っているのだろう、自分の感性が入り込む余地が絶対あるはずだ」という気持ちもあって、この「OUT」「アニメック」読者への信頼と「少年サンデー読者」としての自分への信頼だけが最初の心の支えだったのだと思う。

2010-11-07 13:33:00
ゆうき まさみ @masyuuki

運が良かったのは、当時の担当さんが「好きなように描きなさい」と言ってくれる人だったことでした。少年誌の新人にしてはトウが立ってたからそれなりに尊重してくれたのかもしれません。頼りにしてたのに初の週刊連載3ヶ月前に異動で編集部を去られたときには、目の前が真っ暗になりました(笑)

2010-11-07 14:01:16
ゆうき まさみ @masyuuki

これが「メジャー誌というのは君が描いてきた雑誌とは作法が違うから」みたいなことを匂わすような編集者だったら、僕は潰れていたか逃げ出していたにちがいないと思います。

2010-11-07 14:11:42