【原告の陳述書抜粋】フリーランス表現者による秘密保護法違憲訴訟

寺澤有 @Yu_TERASAWA

「原告の三宅勝久 @saibankatuhisa です」と爽やかな挨拶で始まる陳述書も、その後は自衛隊のイジメなどの陰惨な話となり、「法令を軽視し、不正を隠蔽したがる者たちがのさばり始めた防衛省。特定秘密法という新たな『武器』を得た。まず狙われるのは良心ある内部告発者」と指摘。

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林さん @hayashimasaaki は陳述書で「権力者は『報道に従事する者の自由は保障する』というが、フリーランスは排除される可能性が高い。私が住んでいたロシアでは、役所に『登録』と『非登録』のジャーナリストがいた。後者に業を煮やし、プーチンは『殲滅すべきだ』と発言した」と。

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上出義樹さんの陳述書によると、「警察当局などには日ごろ、『フリーランス記者は報道関係者として扱わない』と公言する幹部もおり、知り合いのフリーランス記者は都内で反原発デモを写真撮影した際、『社名を言えないのなら取材と認めない』と恫喝され、危うく逮捕されそうになった」という。

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「『公的な情報』にアクセスする権利がいまだに『新聞・テレビの記者を中心とする会社員記者』に限定され、このまま秘密保護法が施行されれば、フリーランス記者が『報道機関』とみなされず、不当な取り締まりの対象となることは疑いようがありません」（畠山さん @hatakezo の陳述書）

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「国や自治体の情報公開の枠組みが、今回の特定秘密の保護に関する法律の執行により、一方的に厳しいものに変えられることを危惧している」と陳述書で述べるのは岩田薫さん。「現状でも、行政は文書を市民から隠そうとしているのに、さらに真っ黒に塗られた文書が増大することに拍車がかかる」と。

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「『ある軍用機を、いつ、どの国の、どの企業から、いくらで、誰の判断で購入しようとしているのか、または購入したのか』についてまで国民に対して秘密とされてしまえば、政治家と官僚と企業による不正や違法行為が横行します」（藤野さん @KFUJINO12345 の陳述書）

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「権力者はその行政力をもって既成メディア経営者を抑え、戦前同様の報道規制社会を作ります。そうした支配が不可能なフリー記者については、秘密法の恣意的運用で活動を止めてしまえば、国民の『知る権利』を根こそぎ奪うことも出来ます」（吉竹さん @YoshitakeyYyy の陳述書）

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「刑事裁判の判決文を入手したいと思っても、裁判所は記者クラブには判決文を交付しますが、フリーランスが入手を申し出ても、裁判所から交付されることはありません。フリーランスは、事実上、記者としては扱われていない存在なのです」（柳原さん @yanagihara1965 の陳述書より）

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佐藤さん @kishadan_editor の陳述書には「埼玉県警広報課から『自称記者、フリー記者の取材は今後お受けしません』と突然通告されました。警察を批判することを書いているから記者ではない、という趣旨です。警察の考えひとつで、逮捕・勾留されるリスクが生じます」とあります。

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「インターネットの普及によって、今やプロに限らず誰もが『ジャーナリスト』として発信できる時代、『報道の業務に従事する者』のみ『取材の自由』が保障された秘密保護法は、憲法に背く差別性を持ち、『言論・表現の自由』を阻害する法律なのは明らか』と陳述書で岩本さん @iwamototaro

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「私を福島第１原発に導いてくれた、東京電力の幹部社員は『特定秘密保護法ができると、もう原発に来てもらうことができない』『どのような情報をオープンにするとダメなのか、わからないから、怖い』と話しています」と今西さん http://t.co/UiEjh9JN0t は陳述書でいう。

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山岡さん @yama03024 の秘密保護法違憲訴訟の陳述書（１） 「武富士には元警視総監まで天下り、両者は癒着関係にありました。武富士は警視庁と協力し、恐喝未遂事件を作り、私も共犯で逮捕しようとしました。大手マスコミは記者クラブに属し、」（続く）

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山岡さん @yama03024 の秘密保護法違憲訴訟の陳述書（２） 「恒常的に警察側から情報提供を受けていることから、警察が深く絡む不正はよほど公然化してからでないと報道できない。それどころか、武富士事件においては、大手マスコミは警察に協力し、」（続く）

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山岡さん @yama03024 の秘密保護法違憲訴訟の陳述書（３） 「私たちフリーライターの動きを通報していました。武富士事件はフリーライターだからこそ世に問えたと自負しています。警察にとって不都合ないし不正な事実も秘密保護の対象にできる秘密保護法が施行されれば、」（続く）

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山岡さん @yama03024 の秘密保護法違憲訴訟の陳述書（４） 「警視庁と武富士の癒着、不正が公開され、正されるというような当然のことができなくなるどころか、私は無実の罪で逮捕されてしまうのです。これでは暗黒国家ではありませんか」（了）

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「私はこういう者だが、あなたは誰なんですか」と詰問したところ、『警視庁公安部の者です』と言いましたが、自分の名前は決して最後まで明かしませんでした。他人のプライバシーを聞く一方で、自己の実名や細かい所属を説明する体質が警察にはない」（岩本さん @iwamototaro の陳述書）

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ＮＰＪ news-pj.net 編集長の中川亮さんは秘密保護法違憲訴訟へ提出する陳述書で、「私は、このように明らかに憲法に違反する法律が施行されることに異を唱えるべく、これまで報道に携わってきた人間の責任として、本件訴訟に原告として加わりました」と述べる。

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「原子力発電に関する様々な情報は、特定秘密保護法によって、行政機関が『テロリズムの防止』漏洩に含まれると規定するかもしれませんし、もしかしたら『核』の取り扱いということで『軍事・防衛』に含まれるという判断がなされる場合もあるかもしれません」（中村誠一さんの陳述書）

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「原子力空母ジョージワシントンが原子炉から出た放射性廃棄物を本国に送り返す作業を行っています。東京湾の入り口に年間半分以上、若狭原発と同等の出力を持つ原子炉が置かれているという事実は多くの国民に知られていません」（森住卓さんの陳述書、写真付き）

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「5月21日の金沢地方裁判所における、大飯原子力発電所3号機、4号機の運転差止判決が示したものは、何が司法の役割かを自ら宣言するものであった」←豊田さん @NaomiTOYODA が秘密保護法違憲訴訟 change.org/ja/%E3%82%AD%E… へ提出する陳述書

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安田さん @yasudakoichi の陳述書は「特定秘密保護法により実施される『適正評価』は、本人のみならず、親族の国籍、思想信条、プライバシーにまで踏み込み、社会全体に差別と偏見、さらには分断を持ち込むものであり、決して容認できるものではありません」と指摘。

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「質の高い出版物を、安定して読者に提供できなければ、出版界は存在価値を失ってしまいます。特定秘密保護法は、著述家、とりわけフリーランスから、先達が築き上げてきた、この出版・表現の自由を、さらに大幅に奪おうとする法律にほかなりません」（樋口聡さんの陳述書）

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「もし特定秘密保護法が施行されれば、政府事故調査委員会の『吉田調書』が永遠に非公開になるばかりか、『朝日新聞』のスクープさえ“処罰”の対象になりかねません」（土井敏邦さんの陳述書）change.org/ja/%E3%82%AD%E…

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「組織が秘密と指定した内部情報が犯罪情報の場合や国民の利益を損なう情報であった場合、公職者は『守秘義務』を守るか『通報義務』を守るかで悩む。悩んだ結果、強い正義感と使命感をもった一部の公職者が内部告発を行い国民に組織の不正を知らせる」（立花さん @tachibanat の陳述書）

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「私たちの仕事は何者かから資格を受けて行うものではありませんし、日本写真家協会などのＩＤを所持したからといって『特定秘密保護法』のいう『ジャーナリスト』に該当するのであるかすら不明です。私たちフリーランスのジャーナリストは多くの不当な扱いを受けてきました」（大島俊一さんの陳述書）