草木の生えない死んだ世界に、その家は立っていた。家と言うには粗末だが、雨風がしのげるのだから、それは、やはり、家なのだろう。そこの住人は、窓から、退廃していく世界を眺めて居た。窓辺のカーテンがゆらりと揺れる。そのカーテンにのみ、花が咲き誇っていた。#twnovel
2014-05-15 23:17:14花柄のカーテンを開くと昨日まで咲き誇っていた花々が全て枯れてしまっていた。カーテンは閉じまた開く。青々としていた丘は殆どが茶色く枯れた草で覆われていた。カーテンは閉じまた開く。その瞬間辺りは光に包まれカーテンの切れ端の花がただ一つの色彩だった。@catnap_7 #twremix
2014-05-16 00:20:24
外に行きたい。それだけだった。持ち物は、ダガーナイフだけ。たったそれだけで、停泊していた船に乗り込んだ。それが、海賊船だと気付かずに。船員に捕まり縛り上げられる。と、船長が現れた。女だった。「ガキ。死ぬか?こき使われるか?成り上がるか?選びな」答えは決まっていた。#twnovel
2014-05-16 00:08:20ならず者。略奪者。社会の庇護からあぶれた、腕っ節だけで成り上がった連中。人は、私らを「海賊」と呼ぶ。その船に、ナイフ一本で乗り込んだ馬鹿なガキ。だが縛り上げられて尚、その眼には―#twremix「選びな」私に言われた時にはもう、こいつの心は決まっていたのだろう。@catnap_7
2014-05-16 00:42:03@catnap_7 ありがとうございます!! 真音さんが書かれた船長さんの台詞がかっこよくて! 思わずついりみを…!!
2014-05-16 00:48:52
#twnovel 殺し合いが始まった。いいことなのだろう。それまではボタン一つで一方的にミサイルを飛ばす殺戮だったから、その時よりは、フェアなんだろう。ああ、僕たちどこを間違って、こんな腐った選択肢しか選べなくなったのか。未来の歴史教科書は僕らはどんな愚か者として書くんだろう。
2014-05-16 09:58:45世界平和になった。悪いことなのだろう。それまでは武器を開発して発展し、争い、競いあって進化し続けていたから、あとは退化するだけなんだろう。正しい選択肢すら水の泡にする人類。争わなければ学べない愚かな種族を、未来はどう語るのだろう。 @hyuugahikage #twremix
2014-05-16 10:10:14@pirch_yui ありがとうございます。未来を語れる可能性のある有機物を人類が全部吹っ飛ばしちゃいますから語られませんよ(`・ω・´)
2014-05-16 10:14:38