- uchida_kawasaki
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松田さんの説明は大体いいんだけど、後縁条件 ( クッタの条件 ) が成り立つのは後縁が尖っているから、というのは嘘 ( その辺記事にちゃんと書いてないが松田さんはちゃんと説明したと思うけど ) 。
2014-05-16 15:46:19P3 「飛行機の翼には、平板翼という平らな 板に近いものもある。それなら、上下を 通る道の長さは変わらんはずじゃが、 ちゃんと揚力は発生する」
2014-05-18 00:27:28これは実は間違いで、迎角がある平板翼では前縁側の流れが分かれる点 は前縁そのものではなく、裏側 ( 下面 ) で前縁の少し後ろにくる。上面の流れは そこから前縁を回りこんでいくので、上下で長さは違う。
2014-05-18 00:27:30まあこれはあくまでも完全流体 + 循環ででてきた流線で、実際にはこれく らいの迎角では上面の流れが剥離するけど、まあそれはそれ。
2014-05-18 00:27:38P5 「実際にも翼の後ろの空気は、多かれ少なかれ、かならず下向きに流れ ておるんじゃ。前からまっすぐにやってきた空気が、下向きを向いているとい うことは・・・」
2014-05-18 00:27:42力学的にもっともらしい揚力の説明は、翼の前方では水平であった流れが翼の 後方では下向きの成分を持つことによって運動量が変化しており、その反作用 として翼は揚力を感じるというものである。
2014-05-18 00:27:47というのは、例えば前節の円弧翼の場合では、流れ場は前後対称であり、後方 で持つ下向きの運動量と全く同じだけの上向きの運動量を前方の流れはもって いるからである。
2014-05-18 00:27:51で、もうちょっと一般的な翼断面でも、流れが渦なし流 + 循環という形で 書ける以上、後方で下向きなのと同じだけ前方では上向きである。
2014-05-18 00:27:53同じページ「下向きの流れができるためには、空気の粘性(ねばりっけ) が必要なんだが、実際に、それをきちんと取り入れた計算をするのは、すごく 難しいんじゃよ。」
2014-05-18 00:27:59現代の CFD ならなんということはないわけで、これも間違い。まあ、レ イノルズ数が大きい ( 粘性が小さい ) と計算量的にはどんどん大変になるが。
2014-05-18 00:28:01もちろん、この辺ちゃんと議論すると http://t.co/AvsqBvfrBN こんな話 になって一般啓蒙向けにはならない。
2014-05-18 00:28:03