加賀さん観察日記 Part13

キタユキ @k_t_y_k

「ひぁ、あ、そこ、は、だめ、で」 卵を引っ掛けようと指を曲げたところが一番良い所だったらしく、ぎゅうと締め付けられました。その弾みに卵が一気に降りてきたので、邪魔にならないよう素早く指を引き抜きます。 「あぁっ！」 びくん、とあきつ丸の背が跳ねます。 #加賀さん観察日記

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「てい、とく、どの」 肩で息をしながら、あきつ丸はすがりついてきます。はだけて帯だけを腰に止めた身体で、べとべとの足を人の股に絡ませてきます。 「もっと、なか、いれては、くれません、か……」 延長コースのようです。もう寝たい。 #加賀さん観察日記

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起きた。 身体中何かの液体でガビガビになっている。シーツの下の方には卵。産卵を手伝った後何をしたのか覚えて……はいるが、あまり思い出したくない。攻めるのは苦手だ。そう思った瞬間三隈の顔と声で「おネコ同士でレズりんこですわね！？」と鮮明に脳内で再生された。辛い。 #加賀さん観察日記

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あきつ丸は横で寝ている。いつもなら加賀がいる場所で、別の艦娘と寝てしまったという事実が矢のように胸を通り抜け、罪悪感に刺さる。 いや、何を罪に思うことがあるのか。加賀だって赤城と寝てるし、人の目の前でおっぱじめることもある。それに、手伝ったのは産卵だ。 #加賀さん観察日記

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とりあえず卵を調理場に運ぼうと思うが、土台とガッチリ固まってしまっているので、シーツごともっていかないといけない。シーツを持って行くにはあきつ丸にどいてもらわないといけない。肝心のあきつ丸は、内腿をニス塗りしたみたいに体液でてからせながら、くうくう寝ている。 #加賀さん観察日記

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こいつは産卵した日、いつも朝食の場に来ない。昼頃にのっそり起きてくる。なので、今日も暫く起きてこないだろう。先に風呂へ行った方が賢明だ。 執務室に誰も入らないよう扉を閉め、『入ったらわかってるな』の札をかける。こんなもんかけたところで雪風はドアを開けるが。 #加賀さん観察日記

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Tシャツにジャージの下だけ履いて、下着片手に風呂へ向かう。いつもなら加賀にズダ袋みたいに抱えられ、ドックに放り込まれ、霧島の呆れ顔を見ることになるのだが、今日は一人だ。風呂場へ向かう廊下は静かで、鳥の鳴き声だけが聞こえる。この調子だと先客は初春ぐらいだろう。 #加賀さん観察日記

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「あ」 …浴場の戸を開けると、初春ではなく最上がいた。身体を洗い流している途中のようだ。 「おはよう、朝風呂なんて珍しいね」 そう笑いかけてくる最上だったが、お前が朝風呂してるなんて思わなかった、と声をかけると、顔を曇らせる。あまり触れられたくない部分か。 #加賀さん観察日記

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無理に最上に話しかけず、さっさと身体を洗い流す。湯船に浸かって床をぼーっと流れていると、最上の足元だけ色がおかしいことに気づいた。 恐らく、血液。もしくはオイル。排水溝に向かっている。艦娘に生理は基本なく、目立った外傷もない。 …これは聞かない方が賢明だろう。 #加賀さん観察日記

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「温泉卵、おいしいですね」 せやね。 「だからってわざわざお風呂の温度上げて暖めますか」 ふいんきは大切にしないといけない。 古事記にもそう書いてある。 「そう」 興味ないって顔してるな。 「ええ」 加賀のくせに。 「そうね」 #加賀さん観察日記

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あきつ丸も起きたので、シーツにびっしりだった卵を、加賀さん達と一緒に温泉卵にしています。誰も使っていなかったのですが、鎮守府は元リゾートホテルだけあって温泉を引いてあり、露天風呂も併設されているのです。誰も使ってないので掃除してから湯を沸かす二度手間でしたが。 #加賀さん観察日記

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【おわび】寝ぼけて文字数オーバーしてしまったため、ecofonくんが気を利かせてあきつ丸決断的絶頂産卵シーンだけ長文別ページになっています。本タグに反映されてないのでご不便おかけして申し訳ありませんでした。 http://t.co/SEwCD5cjWf #加賀さん観察日記

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【再開しよう】【過去は水に流せ】 #加賀さん観察日記

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「伴侶と寝た相手の卵はさぞ美味いでしょうなあ」 勿論この温泉卵、あきつ丸立会いの元に行われています。 「出産補助はノーカンよ。貴重なタンパク源ですので」 「流石海軍の空母殿、慈悲深さにこのあきつ丸、感謝の言葉も出ないであります」 加賀はどこからアウトなんだよ。 #加賀さん観察日記

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空が夏めいてきました。そろそろ色んなところが模様替えかなーという時期です。 主に玄関先に吊るされてカピカピの死体とか、郵便受けにぶち込まれたまま腐敗してる死体とか、植え込みでスケキヨしてる下半身のミイラとかをまず片付けないと、衛生面でこの先危ぶまれます。 #加賀さん観察日記

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言いたかないですが、ビスマルクが納豆錬成のために積み上げている「菌床」もとい死体の山も現時点で相当腐敗臭をかましています。納豆作ってるんだから仕方ないんでしょうけど、本当に納豆なんでしょうか。見た目が酷く、ゾンビ避けのために積んであるようにしか見えません。 #加賀さん観察日記

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玄関先に吊るしてあるものは心当たりがありすぎて、誰がやったのかは既に不明。多分鈴谷あたりでしょうが、首には「人生の負け犬」の上からスプレーでグチャグチャに「よおこそ！！」に書き直され、しらんまにウェルカムボーイ代りになっていました。最初から人を試しすぎです。 #加賀さん観察日記

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【 #加賀さん観察日記 ってなんだ？】 クソレズの提督とクソレズの加賀さんが中心の、カニバレズしたりサイコホラー展開になったりキンタマを裏の畑で作ったりする、艦これのハッシュタグ二次創作だ！現時点では毎日更新(多分)！詳しくは公式で！ http://t.co/hAUkGo39gs

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任務パネルを動かす。艦隊データ閲覧、レベルソート。高練度順。 練度は殺害数に比例し、機関部と連動して本体への粒子フィードバックでできることが増える仕組みだという。具体的には足元から噴出される空間制御粒子の微細なパラメータ設定や、活性剤としての注入が可能になる。 #加賀さん観察日記

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この粒子制御に掛けられたロックが全て外れた状態が“最高練度”、つまりLv.99だ。幾万にのぼる深海棲艦を地獄へ叩き返してようやく成し遂げられる、長い道のり。 ケッコンカッコカリは、そうした厳しい修行を重ねた者のみに認められる儀式、と言った方が適切だろう。 #加賀さん観察日記

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練度順ソート。最高レベル降順。ステータス閲覧。真っ先に出てくるのは加賀だ。見なくても状態はわかる。 本のページを乱雑にめくるように、パネルの上で手を払うと、二番目に高練度の艦娘状態が現れる。 叢雲。最高練度まで残り14万。 次に指輪を渡そうと決めた相手。 #加賀さん観察日記

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叢雲とはほぼ1年の付き合い、カウンセリングに行ったら何故か提督としてここに放り込まれることになったときに初めて選んだのが彼女でした。問題行動を起こした艦が入れられる檻の中、叢雲一人だけが怯えも暴れもせず、静かに撃ちっぱなしの壁を背に座っていたのを覚えています。 #加賀さん観察日記

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最初は彼女と二人きりでやってた鎮守府も、今では124隻+1匹の大所帯。色々迷惑もかけたし、衝突もしたし、介抱もしてもらいました。 本当なら真っ先に指輪を渡すべきは叢雲です。ですが、叢雲はケッコンを拒みました。はっきり、指輪をはめる気はない、と。 #加賀さん観察日記

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そういえば新刊表紙できました。#加賀さん観察日記 の物理書籍第二段、「-加賀さん観察日記 2.5- Ofcorse, I'm (NOT) OK.」です。6/1の神戸かわさき造船これくしょんで頒布予定。内容はほのぼのですが成人向です。 http://t.co/wregzoCoDg

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