いや、でもバフォメットはあらかじめ悪魔としてデザインされた少なくとも意匠としては新しい神だでしょう。初出がモレーのテンプル騎士団だし、いわゆるあのバフォメット像ってレヴィの創案だし。そこには強烈な反教会的意図とレヴィの時代のフランスサタニズムの感覚が勿論、込められてるでしょ。
2014-03-31 08:51:47サタニズムって20世紀アメリカのChurch of Satanくらいからのポップカルチャーだと捉えてる人は多いかもだけど、違うよーこれが14世紀フランスとか色々面白いよー あとラヴェイ以降の現代サタニズムのシュメールとかに飛躍する展開も超面白いよーほっとくのは勿体ないくらい
2014-03-31 09:04:30wikiでちょっと見たところ、サバトの山羊とバフォメットを同一視したのはレヴィが最初。またテンプル騎士団絡みの偶像と、レヴィの描いた例の山羊像も一致しない、らしい。さらにメンデスの神Banebdjedetは羊頭で、そのカルトと山羊は無関係…"メンデスの山羊"は歴史的には誤り?
2014-03-31 11:06:34サバトの山羊とバフォメットが本来無関係ということは、ひょっとしてサバトの山羊=ベルゼブスでそこからバアル、セトに繋がるという我が考えにワンチャンあり?
2014-03-31 11:12:01@nyarl_nyarl おれはワンチャンあると思うな。フランス農村部魔女宗はカタリ派経由グノーシスとスカンジナヴィア生贄祭儀と都市部のディレッタント、サタニズムが混交する坩堝として15世紀からレヴィの時代までずっと熱を保ってる。ウィッカ以降の牧歌的クラフト像とは全く雰囲気違う。
2014-03-31 11:53:16Exu BelzebuまたはExu Morの祭壇。名前通り、ベルゼブスと同一視あるいは関連付けられている。 http://t.co/DBMpo3bEs7
2014-03-31 11:21:48@nyarl_nyarl あとイタリアの悪魔文化。Vの話もあったけど、やっぱり欧州中世クラフトと19世紀末の耽美と退廃の間には綿々と継続・連続してるように思われるよ。たぶんこの辺りの「悪魔的」な現像を辿る想像力が、ニューエイジを準備して明るくなったウィッカとは別のLHP的な視線。
2014-03-31 11:57:47@bangi23 現在確認されている最古のKoS文献であるHygromanteiaは後世のKoSよりV(グリモワの中では比較的新しい文献)に最も内容が近いそうで。後期ビザンツ時代から18世紀後半まで続く何らかのデーモニッシュな流れが、中・下層階級にあったのだと思われますね。
2014-03-31 12:21:09@bangi23 Frisvoldが、キンバンダの主霊Exu Reiが同時にミカエル-ルシファー-サタンであるという矛盾したダイナミズムを持つことの説明に、ボゴミル派のサタナエル-サタンの変移を挙げていたのを思い出しました。あの辺の異端が入ると善悪の観念が捻れて面白くなりますね。
2014-03-31 12:28:22@nyarl_nyarl 英訳2012年なんだねー やーネット以降の拡張視覚がグリモワを再発見していく現場にいるのかもねー そこに見えてくるのが、スードメーソン紳士たちの魔術ではなく、彼らが取材した下層のデーモニッシュなフォークロア。まだ死ねないなーw
2014-03-31 12:28:25@bangi23 ブログやYahooグループ(JSKが主催してます)、YouTubeなど、ネットとグローバル化はグリモワ再興の流れと不可分のようですね。Wizards Forumとかもなんかすごいし。 https://t.co/qwK8MEHCSN
2014-03-31 12:36:31サバトの山羊=ベルゼブス…バアル、セト サバトの黒い男=アスタロス(グリモワ参照)…アスタルテ、へカテー というのが今の自分の見解。するとここにルシファーを据えたくなる。J.Blackは悪魔の元になった神性はパンではなくディオニュソスとしていた。魔女っぽいバランスは良くなるか。
2014-03-31 13:06:12英仏伝統魔女宗資料の翻訳作業中に、プリンスアルバート島はグリーンゲイブルズのeのつくほうのアン・シャーリーことレディ・コーデリア・フィッツジェラルドがダイアナ・バリーと永遠の友情を誓う儀式について大変面白い秘教的解釈に思い当たったが先行研究ありそうで誰かに喋りたくてまだ喋れない感
2014-04-03 09:16:24まずはモンゴメリ「赤毛のアン」に込められたシェイクスピア、テニスン、聖書などからの膨大な引用を紐づけるところから、だがこれは先行研究資料には困らないだろう。加えてテニスン経由聖杯伝説、聖ヨハネ島ことプリンスエドワード島と英仏メーソン、アイルランド移民とイヌイット。うーん
2014-04-03 09:34:26どなたかこの方向性での先行研究に心当たりあればご一報くださると助かります。もしかしたら90年代以降の視点で見えてくる新しいヴィジョンかも知れない。英仏メーソンと魔女宗、欧州魔導書文化の研究はその傾向は顕著なので。しかしおれが「赤毛のアン」をやっていいのかどうか。
2014-04-03 09:37:39いやでもこれは絶対先行研究あるな。死ぬまでにプリンスエドワード島いく機会あったら地元の人に「こういうこと言ってる人いない?」てきいて、きいたことないなーて話だったらその時後悔して死のう。
2014-04-03 09:50:44キリスト教世界における肛門の象徴的・政治的意味にはなかなか興味深いものがある。ラブレー、サド、ランボー、バタイユへと綿々と連なる肛門派詩人の系譜と、グノーシスカタリ派、テンプル騎士団弾圧、魔女狩りに通底する宗教的肛門ヒステリー。全部フランス。
2014-04-03 12:24:29サタニズムは肛門的強度を持って、確かにヨーロッパの背景を貫通しているのだ。なぜ所謂「学識的」オカルティズム界隈において、サタニズムなんてものはガキの玩具、という認識がなんとなく定着したのだろう。ここには意識的・無意識的な肛門政治力学が存在する予感。別に紐解く予定はないが。
2014-04-03 12:26:58肛門のシンボロジーはキリスト教世界では冒涜・反自然・悪魔的なものであるが、中東とトランスヒマラヤ、中国ではルートチャクラ、超能力、霊-性的中枢だ。
2014-04-03 12:35:49フランスには大陸メーソンContinental Masonryという大東社系のメーソン組織があり、英米のいわゆるフリーメーソンとは教義も異なる。最も重要な相違点は女性も参入できる点と無神論の受容。この2点が英米派からは「異端的」と看做された。「悪いメーソン」イメージ。
2014-04-03 14:52:05