座礁艦隊その３１　～五十鈴～

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

長門:都市伝説

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

@YamanekoOuka スク水着た蒼龍「時代は潜水艦よ！(ガラッ)」

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

転生したら潜水艦殺すマンになってた響もトレンドだけど

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

転生したら本格的に航空機運用するようになってた伊勢日向とか転生したら最強の盾になってた金剛霧島とかも

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

愛宕足柄もトレンド組

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

ショタ(ミサイル)狩りあたごとω(ミサイル)狩りあしがらのコンビである。

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

ひゅうが「やはり時代は航空火力艦…なんだ武器これしか無いのか(ミサイルとCIWS)」

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

むしろ元々ある14センチ砲などを、他の艦娘のように陸戦仕様にした方が、現状使えるはずだ。艤装を管理法も規則もブッチして改造した軽MAT四本は、小隊よりも上からの指示であった。どうも自分は他の艦娘とは違うらしい。そう気づいたのは、独立機動試験小隊に着任してすぐだった。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

五十鈴は海で戦ったことが一度もない。新規艦娘の手習いと言われる演習にも、鎮守府近海の警備出撃にすら出たことが無い。そもそも五十鈴は、艦娘が本当に海で戦っているのか、疑問すら抱いていた。建造されてすぐに鎮守府の木曾改二に、ゲリラじみた陸上戦闘を叩き込まれたからだ。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

「お前は陸の申し子になるんだ」 木曾は幾度も五十鈴に言い聞かせた。大地を縦横無尽に駆け抜け敵を倒す戦乙女になれ、と。当時の五十鈴は後ろにいる長波や黒潮が海に出てゆくのを、不思議な気持ちで見ていた。やがて彼女らと三隻連れ立って、小隊へ来た。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

自分と同じ陸で戦う艦娘と会えると楽しみにしていた。五十鈴は、深海棲艦と戦うのだと思っていた。五十鈴の艤装のみ、基本構造から手を入れられ、人間の武器を取り付けられた。周りもそうだが自分は輪をかけて対深海棲艦戦闘規則に違反しているのは明らかで、それは五十鈴にも分かった。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

下手をすると艦娘管理法にも抵触し、自分は処分されるのではと恐れたりもした。 敵は深海棲艦ではなかった。深海棲艦は海でのみ出現するのだった。五十鈴は初めて、自分の認識や感覚は艦娘として大きく逸脱していると知った。初陣の前に分かっただけでも僥倖だった。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

艦娘とは本来どのようなものなのか。五十鈴はようやく知ったのだった。違和感は消えなかった。海を滑るなど信じられなかった。ただ、敵が人間で、私はそれに対して引き金が引けるのか、だけを案じていた。 杞憂であった。艦娘は戦うことを躊躇わない。たとえ相手が人間であろうとも。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

「あっ、敵。こ、コンタクト！ 1時方向に歩兵。八名！」 黒潮が初めて使う単語に言い淀みながら報告する。五十鈴の視界にも映っている。相手はまだ気づいていない。 「まだ撃たないで。このまま移動を続けて、車両を見つけ出すわ」 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

裏を取るなら、可能な限り気づかれずに、可能な限り敵情を収集しろ。攻撃は最後のスイッチ。木曾のインストラクションがリフレインする。彼女との特訓が初陣である五十鈴にとっての綱だ。左腕に取り付けたコンピュータの画面をタッチし、マップに見つけた敵を追加してゆく。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

瞬時にネットワークされ、トーピード1や他の部隊へリンクされる。 「トーピード2から1へ。移動継続中。敵歩兵とコンタクト。交戦はしていない。マップチェックされたし。送れ」 『こちらトーピード1。了解。引き続き車両の捜索に当たって。1終わり』 砂嵐はまだ収まらない。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

五十鈴の長いツインテールの中ははもう砂肝状態だ。正直キツい。どうしてみんなは平然としていられるのか。後ろの二人も、陸地は初めてだというのに。そのようなことを端的に訊くと、 「そりゃあ、アラビアは砂嵐吹くの当たり前だし、海でも吹くしさ、あとで風呂入れば別にいいっしょ」 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

長波はあっけらかんと答えた。そうだった。生まれて間もないのは私だけだし、二人は海でも沢山戦っている。本当に実戦が初めてなのは、私だけなのだ。五十鈴は少しだけコンプレックスを抱いた。そんな自分が、まがいなりにも分隊を率いて良いのだろうか？ #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

「オッオッ？ 何か聴こえるぞ？ エンジン音！」 長波が指差す方に注意を向ける。ノイズキャンセルされない、くぐもったドドドドという音。時折ギュルルルと唸りをあげている。カチャカチャと金属を擦り合わせる音もある。装軌車両だ。五十鈴は何度も聴き比べた記憶を思い出す。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

同じ方向から砲撃音。おそらくトーピード1へ向けて撃っているのだろう。叢雲たちの応射の音も聴こえる。お互いにめくら撃ちだ。 「こちらトーピード2、車両音聴取。装軌車両。まだ目で確認していないから、さらに接近します。送れ」 『1了解。そいつ、狙いがバカに正確よ。注意して』 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

正確？ どういうことだろう。見えていないはずでは。 「違和感は無視するな。そいつは戦いのヒントだ」 木曾の言葉がまた頭に響く。 「202、203、対戦車戦闘用意。単装砲をいつでも撃てるようにしておいて。歩兵がいたら私がやるわ」 「了解です」「分かった！」 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

黒潮と長波は各々単装砲をアクティブにする。黒潮は背部アームのを用意、長波は肩に吊った重機関銃を後ろに回し、手持ち式の単装砲に持ち直す。いずれも叢雲たち同様砲塔が戦車砲に大改造されている。地上では駆逐艦が装備する12センチの砲口径で十分過ぎる威力を持つのだ。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

艦娘簡易耐久表(駆逐艦) 小銃弾:効かない 50口径対物銃弾:足止め程度にはなるが有効打でない 40ミリ擲弾:効かない RPG-7のPG-7VL対戦車弾:着衣装甲で止められる。非装甲部位であれば貫通。手足は機能を奪える。頭部胸部胴部のバイタルパートは表層で停止。

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

PG-7VRタンデム弾頭:手足は貫通。大抵において吹き飛ばす。バイタルパートは骨格のない胴部は貫通。頭部胸部は骨格で止められるが、場合によっては貫通する。VLでもVRでも頭部命中の場合視覚聴覚に損害を与えられる。 新型三段タンデム弾頭:バイタルパートを貫通し機関損傷の危険あり。

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

BMP-1の73mm低圧砲:HEATはPG-7VLにほぼ同じ。当たりどころによっては頭部や胴部を吹き飛ばすこともある。 T-64の徹甲弾:貫通、機関損傷の恐れあり。 T-72の徹甲弾:貫通、機関損傷の危険。