為末大さんのつぶやきまとめ【矜持と意固地】について

爲末大 Dai Tamesue　熟達論発売中 @daijapan

おはようございます。今日は【矜恃と意固地】について

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僕はたぶん昨日は意固地に近い意味合いでプライドという言葉を使ったのだと思う。感情的なものが理性よりも優先して、しかもその感情が極めて利己的な損得感情からやってくる。突き詰めると上か下か、しか人間関係がない。

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矜恃になると随分意味が違う。自分自身の根幹の価値観で、どんな時でもそれを守るというものが矜恃なんだと思う。パッと見たところ損に見えることでもその価値観に従ってやってしまう。そういうものが矜恃の精神だと思う。

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意固地と矜恃、両方ともプライドという言葉を当てはめて人は話す。後者の意味でプライドを使う人は、それによって人は成長するし悪を行わないと言う。前者の意味で使った人は、プライドがあるから勝ち負けや上下に拘り感情的になって厄介と言う。

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意固地と矜恃の差はなんだろうか。僕は二つあると思っていて、一つは敢えて選んでいるかどうか。もう一つは損得を超えているかどうか。意固地になっている人はそのことに敢えて意固地になろうとしてなっているわけではなく、自分がそうなっていることも知らずになっている。つまり自分で選んでいない。

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矜恃は目先の損得とぶつかる時に現れるように思う。例えば人にバカにされるかもしれない局面でも、大事だと思うことを貫けるかどうか。様々な価値観があるけれど、自分はこの価値観を一番大事にして生きていくんだと敢えて選んだものが矜恃だと思う。

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【終わり】敢えてこだわる事と、こだわることをやめられない事、さらにはこだわっている事にすら気づかない事は全然違う。僕の意味で言う所謂プライドの高い人は、自分が何にこだわっているかという事に気づかないかもしくは怖くて見ることができない。