志村貴子作品と作家性を考えるTLまとめ。

メモ用に。 「敷居の住人」の面白さを語るTLから。 志村貴子作品から読み取る作家性を語り合ったTLです。
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テリー・ライス @terry_rice88

@joy_j_j @sagara1 ですね、ノイズはあくまで物語を構成する一要素でしかなくて、、物語という空間に絶えず浮遊しているイメージがなんとなくあります。志村貴子さんの作品って非常に空間的でテーマも歪みも人物も絶えず浮遊していて、その中を交差した反応が物語になってる印象です

2014-05-28 21:25:30
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 作品内の世界そのものであったり、描かれる空間であったり、人間関係であったり、いろんなものに広がりを持たせて描くのが抜群に上手い作家である印象が強いです。テリーさんの言うとおり、確かに空間的であるなと。

2014-05-28 21:29:45
テリー・ライス @terry_rice88

@joy_j_j @sagara1 だと思います。どの作品も描かれる「歪み」をどう受け入れるかが最終的に描かれてて、「ま、いっか」というかいつの間にか、登場人物の「一部」と化してて、その歪みを肯定してゆく。けど、それはあくまで人物の心情の変化であり、空間である所の社会や生活は続く

2014-05-28 21:31:57
テリー・ライス @terry_rice88

@joy_j_j @sagara1 だから物語という空間が絶えず変化と反応を重ねているけど志村貴子さんのドラマツルギー的にはその空間に同居する「歪み」を登場人物が納得して受け入れる所で終わり、なんだと思います。もちろん空間には連綿と続く生活が続いているけど物語とは別なんでしょうね

2014-05-28 21:35:30
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 『敷居の住人』では、その歪みが作品の中で日常の中に置かれていて、何ら特別なものとして描かれていない印象があります。それに比べると、『放浪息子』、『青い花』は多少なりともドラスティックであったなと。

2014-05-28 21:39:10
テリー・ライス @terry_rice88

おそらく「敷居の住人」のインパクトが強いのは社会における「思春期」という「歪み」をダイレクトに描いているからだろうなあと思う。まだ大人になれない「歪み」、子供にはもう戻れない「歪み」が同居してて、非常に志村作品的には最もノイジーな作品だからこそ心強く惹かれるんでしょうね。

2014-05-28 21:39:28
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 『放浪息子』や『青い花』は最初からそう言った描き方をされていた訳ではなく、終盤に近付くにつれてそうなった様な気も。

2014-05-28 21:41:38
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 そう言った意味では、『敷居の住人』は最初から最後まで、日常の連続の中に歪みが溶け込むように描かれていて、そこに時分は魅力を感じていたのかもなと。

2014-05-28 21:41:49
テリー・ライス @terry_rice88

@joy_j_j @sagara1 そうですね。「放浪息子」は男子の、「青い花」は少女の、思春期に感じる歪みを結構ピンポイントに描いていて、よりキャラに向かった描き方をしてるからこそドラスティックだったのかもしれません。「敷居の住人」は「青春」こそが「歪み」って感じだったようにも

2014-05-28 21:43:11
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

『放浪息子』、似鳥君が作品の中心に居はしたけど、様々な登場人物の関係性が広く描かれた作品で、群像劇としての面白さも持ち合わせていたのに、最終巻で似鳥君個人にフォーカスが合ってしまって、群像劇として作品を読み楽しんでいた自分は、その展開に上手く馴染めなかった苦い思い出が。

2014-05-28 21:48:21
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

大好きな作品ではあるんですけどね。

2014-05-28 21:48:42
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 『敷居の住人』は個に向かわなかった分だけ、一見違和感は感じないものの、うっすらとホワイトノイズがバックグラウンドで鳴っているそんな日常が描けていたのかなあ、とも思います。

2014-05-28 21:54:43
シロ @s_irox

@joy_j_j 私も違和感みたいなのを感じました(仰るフォーカスが、打ちきり作品のような突然さだなと)。ただ、私にとっては感情移入してしまうことが多い作品だったので、「これは似鳥くん(たち)の人生なんだよ」と最後に軽くポンと突き放された感じがして、アレはアレで良かったかなと

2014-05-28 21:55:41
テリー・ライス @terry_rice88

@joy_j_j @sagara1 あの作品だけノイズが重層的だなあと思います。ノイズが交差して、またエコーになって反射していくみたいな。<敷居の住人 「放浪息子」は逆に空間が広くなりすぎて、ノイズもそれに比例して濃度が薄くなったかもしれませんね。

2014-05-28 21:59:34
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 『放浪息子』の途中から感じられた、登場人物の関係性(個人間のものではなく、もっと広い関係)であったり、あるいは人生そのものを俯瞰している様な感覚はとても好みでしたね。非常に広がりを感じる描かれ方をしていたなと。

2014-05-28 22:07:14
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 それだけに、最終巻で似鳥君の物語として作品の中で描かれるもののフォーカスが合ってしまった瞬間に、広がりが途絶えた様な、何とも言えない寂しさを感じたりもしました。

2014-05-28 22:08:57
テリー・ライス @terry_rice88

@joy_j_j @sagara1 まあ、恐らくはそういった広がりきった大きな物語空間の中でストーリーを収束する為、最終的に似鳥くんへと回帰したって言う見方もあると思うのでそこは一長一短なのかも知れませんね。全部描こうとすると永遠に終わらないでしょうしw

2014-05-28 22:13:41
テリー・ライス @terry_rice88

@joy_j_j @sagara1 実際、放浪息子はラスト3巻くらいから時間経過が恐ろしいほどに急激に進んでいったのでその辺りの危機感があったんじゃないのかなあは思いますし。

2014-05-28 22:15:52
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 ラスト付近の時の流れが加速してた時が、色んなものを俯瞰している感覚が強くてとても好きでしたねー。ずっとこの登場人物のこれからを追っかけていたい様な、そんな感覚がありましたw

2014-05-28 22:17:59
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 それはそれとして、似鳥君の物語の終わらせ方としてはあれはあれで非常に良いものであったとも(読んだ当初はそこまで割り切れていなかったのですが)、今となっては思っていますね。

2014-05-28 22:19:26
テリー・ライス @terry_rice88

@joy_j_j @sagara1 ですねー、描写はページ単位で細切れなのに乱反射する輝きがよかったですよねー。筆致もどんどん進化して言っててただただすごいなあとw

2014-05-28 22:20:33
シロ @s_irox

@joy_j_j あ、確かに、読後感は「寂しさ」でした!なんだろう、上手く言えないけど、担当した生徒の卒業式を見てる感じの寂しさというか。読んでる間、確かにあの子たちと人生が交わっていたように感じていたのかなぁ。

2014-05-28 22:23:35
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 絵の表現力の進化なんかもとんでもなくて、指先の描き方ひとつであったり、そう言った細部に宿るものがとんでもなかったなと。

2014-05-28 22:25:51
テリー・ライス @terry_rice88

@joy_j_j @sagara1 放浪息子と青い花が終わったことで、志村さんのあるフェーズが終わりを見た感が強いですねー。「娘の家出」や「わがままちえちゃん」は次のフェーズに入った感が。

2014-05-28 22:31:31
ジョニーの島その他の物語 @joy_j_j

@terry_rice88 @sagara1 現時点での代表作二作がほぼ同時に終了した訳ですし、『娘の家出』や『わがままちえちゃん』がどうなるか、本当に楽しみですね! しかし、この前『娘の家出』を読んで、まずは何よりも絵の進化が物凄かったですね。

2014-05-28 22:38:16