瑞鶴、ほんの少し溢れてしまった出来心。翔鶴さんの口に包まれている指を、僅かに奥へと差し入れた。一瞬歪む翔鶴さんの顔。漏れる声。しかし、翔鶴さんはやめようとせず、必死にその動きに合わせようとする。
2014-06-01 02:31:07翔鶴さん、瑞鶴が指を故意に動かしていることに勘付く。叱りたいけど、口が塞がれて喋ることができない。歯列をなぞる瑞鶴の指。口に広がる、鉄の味。頭が、ぼんやりとしてきた。
2014-06-01 02:39:19瑞鶴、翔鶴さんの口からゆっくりと指を引き抜いた。唇と指に架かる、透明な橋。少し苦しそうに息をする翔鶴さんを見て、瑞鶴、濡れたその指で翔鶴さんの唇に触れた。
2014-06-01 02:46:43翔鶴さん、唇に触れてくる瑞鶴の指が、また入れて、と言っているように感じていた。少し口を開いて、自分の腔に受け入れる。当初の目的は、段々と頭から抜けていった。
2014-06-01 02:53:33翔鶴さん、身体の芯が熱を持ち始めているのを感じていた。瑞鶴の指で欲情している、そんな自分に気づいてしまった。羞恥心が、溜まっていく。でも、どうしようもなかった。
2014-06-01 03:06:46瑞鶴、顔が真っ赤に火照った翔鶴さんの口を解放した。翔鶴さんの目尻には涙が伝い、身体は震えている。その姿は、瑞鶴の理性を刺激するのには十分なものであったが、絶え絶えになった息で振り絞って出したような一言が、瑞鶴のそれを完全に壊した。 「……ずい……かく……」
2014-06-01 03:18:11翔鶴さん、気づいた時には自分の唇が瑞鶴の唇で塞がれていた。崩れそうな身体を支えようと、両手が勝手に瑞鶴の片袖を握りしめる。そうするのではなく、肩を押し返せば楽になるのに、そうはしなかった。もう、瑞鶴が欲しくて、堪らなかった。
2014-06-01 03:27:07翔鶴さん、瑞鶴の舌が口の中を蹂躙する感覚に耐え切れず、全身をしびれるような甘い刺激に包まれ、やがて自らの髪色のように、真っ白になって…果てた。
2014-06-01 03:39:59瑞鶴、自分の方に崩れ落ちてきた翔鶴さんを胸で受け止めた。自分で呼吸を落ち着けることもままならず、その体重の全てを自分に預ける姉を、とても愛しく感じた。そして、そんな翔鶴の耳元で、一言…囁いた。 「翔鶴姉…可愛い過ぎ…」
2014-06-01 03:52:49翔鶴さん、瑞鶴の吐息が耳にかかり、ぞくぞくしたものが身体を這っていくのを感じていた。さらに、それによって身体の力が一層抜けてしまい、瑞鶴が自分の胴着の紐を解いていくのにも、何の抵抗も出来なかった。 「翔鶴姉、いい…?」 何も言わず、頷いた。…こうして、長い長い夜が、始まった―
2014-06-01 04:06:25