海軍甲部隊陽炎

自分用ネタ帳
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原稿川内 @genkou_LCsendai

だからといって「海軍甲特殊部隊陽炎」とかいう漫画を描こうとするうちの提督は頭がオカシイと思うんだ

2014-06-02 03:16:43
原稿川内 @genkou_LCsendai

ただ単に趣味で陽炎型でヨルムンガンドみたいなマンガが描きたいだけらしいけども。

2014-06-02 03:19:28
原稿川内 @genkou_LCsendai

深海棲艦の脅威に世界が一致団結して対抗しているその裏で。深海棲艦の保護を叫ぶ団体も少なからず存在していた。テロリストと化した一部の団体は深海棲艦や艦娘の技術を流用し、破壊活動柄をしていた。そのような団体に対向するために秘密裏に創設された部隊…蜃気楼のごとく痕跡も、記録も残ら文字数

2014-06-02 03:23:05
原稿川内 @genkou_LCsendai

「今回のお相手は北東のエリアのビルを要塞化してるんや。警戒がごっつ厳重や、気ィつけてや~」 雨、風、夜の闇。耳に装着した無線機から届く声はそんな昏い景色には似つかわしくない明るいものだった。 「了解、したけどさ、黒潮。もうちょっと真面目に話せないのー?」 「陽炎、貴女もです。」

2014-06-02 03:27:01
原稿川内 @genkou_LCsendai

「私の口調は黒潮ほど軽くはないわよ」 暗視スコープ。覆面。顔は見えないが、その声色は少女のソレだ。 「ハァ……仮にも貴女が小隊長なんです。もっと威厳を持ってください」 対する人影も、やや低い感じがするが少女のソレに間違いはない。 「ふたりとも!もーはやくはやくー!」 「…舞風…」

2014-06-02 03:31:27
原稿川内 @genkou_LCsendai

「貴女、もう少し静かにしなさい。ここはもう、敵地なのよ」 「えーっいいじゃんいいじゃん。どうせこの雨と風で聞こえやしないってー」 同じく顔は見えないが、明るい少女の声色。 「少数精鋭による夜襲での敵拠点急襲制圧……この意味がわかりますか、舞風」

2014-06-02 03:37:24
原稿川内 @genkou_LCsendai

少し呆れたような声色で、不知火、と呼ばれた少女が問いかけた。 「ワンで侵入、ツーで突入、スリーで-」 手に持つ銃を構え直す。 減音機の確認をし、自分の覆面-ドクロが描かれている-を奥まで引張り 「-鏖殺、でしょ?」 -暗視スコープで見えないその眼が鈍色に光った。

2014-06-02 03:41:31
原稿川内 @genkou_LCsendai

「色々と問いただしたい事はあるけれどわかっているなら、いいわ」 「じゃぁ、行くわよ」 左手で暗視スコープを下げる。 風は相変わらずやかましい。 雨は相変わらず降り続いている。 夜は僅かな光を残して帳を下ろしている。

2014-06-02 03:45:42
原稿川内 @genkou_LCsendai

「-状況開始-」 ソレを好都合だと言わんばかりの陽炎の少女の【ような】声色が静かに届いた。

2014-06-02 03:45:59
原稿川内 @genkou_LCsendai

陽炎:小隊長。また、隊員-妹達の精神的支柱でもある(誰もそれを認めようとしない) 不知火:小隊長の補佐のような存在。陽炎たちを信用はしているが少し緊張感を持ってほしいと思っている。 黒潮:前線には出ない、オペレーション係。頭の回転が速い(自称)から、らしい。 #海軍甲部隊

2014-06-02 04:01:28
原稿川内 @genkou_LCsendai

舞風:ムードメーカー。騒がしい(不知火談)騒がしい(陽炎談)腕は一流だがどうも笑顔がコワイ。 初風:狙撃担当。スナイパーよりはマークスマンが近い感じ。狙撃任務の時は雪風とペアを組むことが多い。 雪風:黒潮と同じく後方での仕事が多い。観測手の腕がいいため初風とペアを組むことがある

2014-06-02 04:06:18
原稿川内 @genkou_LCsendai

>艦これでやる必要ないじゃん<

2014-06-02 04:06:40
原稿川内 @genkou_LCsendai

既に夜である。時刻にして午前3時。 廃墟と化したビルを根城とする彼らを裏で支援する物好きは多い。 その金に任せて固めた装備は見た目は立派である。 #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 04:34:16
原稿川内 @genkou_LCsendai

ビルの中には、12人ほどの武装した男たちがそれぞれに時間を潰している。 賭けポーカーに興じるもの。壁に体を預けて眠っているもの。タバコ-はたしてそれは煙草なのかはともかく-の煙をくゆらせているもの。 彼らにとって致命的だったのは「外を見ているものがいない」ことだ #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 04:37:59
原稿川内 @genkou_LCsendai

1階、入り口、敵影2、気付かれずに殺れ ビル付近まで来た陽炎が近くのビル陰に隠れる。 ハンドサインのみでそのように伝えると、舞風と不知火が音もなく、気配もなく回りこむ。 その30秒ほど後。 うぐっ くぐもった悲鳴にならない断末魔が2つ、風と雨に遮られ夜に消えた。 #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 04:44:14
原稿川内 @genkou_LCsendai

「これが【厳重な警戒】ですか…。てんで素人のようですが」 入り口にて合流した後、不知火が誰に言うでもなくそうこぼす。 「いいじゃない、簡単な方が」 入り口にドアはなく、するりと侵入する。踊り場、ドアの裏、全てに警戒の糸を張り巡らせながら階段を上がっていく。 #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 04:48:01
原稿川内 @genkou_LCsendai

「でも、ちょーっと退屈かもー」 不知火のすぐ後ろ、三番手の舞風が薄ら笑いすら浮かべながらそう言う。 「こんな仕事、早く帰れた方がいいでしょ」 つい先ほど人を殺したばかりとは思えない明るい声を陽炎が制する。 -海上、陸上での命を断つ仕事には、もう慣れていた- #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 04:53:21
原稿川内 @genkou_LCsendai

階段をあがること二階。目標である少し大きめの部屋のドアが見えた。 止まれ 陽炎がハンドサインでそう伝えるとドアの前に集合する。 「…不知火、スネークカムを」 「了解」 ドアの隙間からカメラを差し込み、中の様子をうかがう。 「…軽機を優先目標に、殲滅、死角に注意」 #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 04:58:50
原稿川内 @genkou_LCsendai

「了解」 不知火が静かに答える 「にし」 舞風が短く笑う 「よし…ブリーチクリア、開始」 その声とともにドアにセットされた炸薬が炸裂した。 #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 05:05:05
原稿川内 @genkou_LCsendai

-雨と風にかき消され夜に消えていく- 炸薬が爆発した後、ヴスッ、ヴスッ、という減音器付きの銃特有の低い音が室内に響く。 部屋の中にいた彼らは即応できない。高価な装備を身につけていても中身がお粗末では、どうしようもない。 淡々と、銃口が向いた順に殺害されていく。 #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 05:10:55
原稿川内 @genkou_LCsendai

「…クリア」 「クリアー!」 「よし。オールクリアね」 空薬莢の乾いた金属音と鈍い銃声と撃たれた者たちの断末魔の共演は20秒ほどで完結した。 #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 05:19:45
原稿川内 @genkou_LCsendai

「事前情報によると厳重な警備だったはずだけれど…骨のある奴はいなかったわね」 死体に銃口を向けつつ確認作業をしている不知火がそうぼやいた。 「情報部なんていつもそうでしょー。毎度毎度大袈裟なんだから」 部屋にあった書類を回収する舞風が答える。 #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 05:22:13
原稿川内 @genkou_LCsendai

状況開始からまだ30分といったところである。 空はまだ暗い、雨も風も収まる様子は無い。 「10分後に迎えが来るわ、さっさと引き上げましょ」 「そうですね…舞風?」 「ヤバイよこれヤバイもん見つけちゃった」 #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 05:49:23
原稿川内 @genkou_LCsendai

舞風がやや興奮気味に、そう言う。 「なに、何を見つけたって言うの?」 「…これ、暗くてよく見えなかったし偶然かなって思ってたんだけど」 舞風が近くにあった台の上の木の箱を落とすと中身がぶちまけられた。 #海軍甲部隊陽炎

2014-06-03 05:53:25