寝る瞬間に襲ってきた蚊の羽音の対処法――東北ずん子小説魔法少女編:第13話
多くの人にとって蚊の羽音が気になるのは「血を吸われる」と考えるからであって、自分に害をもたらさないことが分かりきっていればスルーできるはずです(音そのものが気になる人は無理かもしれません)。私たちが歩くときに足元にアリがいるかどうかいちいち気にしないように、また、地球に攻めてくる宇宙人が地球人を食料としか考えていない場合があるように、蚊の恐怖を超越した存在になることで、私たちの安眠は約束されるのです。
なれーたーずん子
@n_zunkoSS
夜。 ずん子は長い髪をまとめながら、ベッドに横になろうとしていました。 夜風はそれなりに涼しいのですが、お風呂に入って火照った身体がお餅のようにぷるっとしています。
2014-06-04 19:01:36
なれーたーずん子
@n_zunkoSS
個室のはずのずん子の部屋に、いつの間にかきりたんが侵入してきていました。 しかも、いつの間にやら床に布団を敷いており、完全にお泊まりモードです。
2014-06-04 19:01:46
東北きりたん
@t_kiritanSS
――いえ、添い寝……じゃなくて、ここで寝させてもらうだけですよ。ここで寝させてもらうだけですから。 twitpic.com/a8yd4u
2014-06-04 19:01:48
拡大
なれーたーずん子
@n_zunkoSS
ずん子の寝息が規則正しく響き始める中、きりたんが虎視眈々と機会を窺っています。 ある意味、東北家にありがちな空気だったのですが――その雰囲気を破壊する、「あの音」が聞こえてきたのでした。
2014-06-04 19:02:00