落ちる

しま@妄想垢 @088eight880

落ちる　01 産休に入った先輩の代わりに 異動があった。 「○○支社から参りました。 　安田章大です。 　皆さん、宜しくお願いします！」 （かわいいー） （いくつなんだろー） （彼女いるのかなー）

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落ちる　02 近くのデスクの後輩たちが こそこそ話しているのが 聞こえてくる。 確かに…かわいい。 何度か社内で見たことあるかな？ 多分、私の１期か２期下くらい？ だったと思うんだけど…

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落ちる　03 （せーんぱっい！ 　安田さんの歓迎会しましょー） （先輩も絶対に来てくださいね！） この子達… 会社に何しに来てんのかな？ ま、私は引き立て役って ことでしょ？ でも、歓迎会だし… 行かないと…ね…。

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落ちる　04 後輩に連れられてお店に行くと 課長の隣でニコニコしている 安田くん。 （げ、課長隣じゃん！） （えー、うざっ。） と言いながらも安田くんの隣と、 前の席を陣取る後輩。

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落ちる　05 ま、私は…ここでいっか。 とりあえず入口近くの 隅の席に座る。 みんな揃ったところで課長が挨拶 安田くんも改めて自己紹介をして 歓迎会のスタート…

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落ちる　06 みんながわいわいしている中、 注文通したり、お皿配ったり… この席だとやっぱそうなるよね。 まぁ、いいんだけど。 こうしている方が気楽だし。

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落ちる　07 「飲んでますかー？」 急に声をかけられて振り向くと 安田くんの顔がすぐ近くに…

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落ちる　08 『えっ…あぁ、うん。』 「さっきから、 　せっせとみんなのお世話してー。」 『そんなことないよ、 　ちゃんと飲んでるし…。』 「僕にも注がせてくださいね』 と笑ってコップにビールを 注ぐ安田くん。 あ、挨拶に注いで回ってたんだ。 律儀だなぁ…。

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落ちる　09 「そいや、先輩って僕の 　１期上でしたよね？」 『安田くん何年入社？』 「○年です！」 『じゃぁ、１期違いだね。』 「僕、ずっと支社だったんで 　本社の事全然わからないんですよ。 　いろいろ、教えてくださいね。」 またニコっと笑う安田くん。

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落ちる　10 『うん…。 　あ、安田くんも… 　ビールどうぞ。』 「ありがとーございます。」 ビールを一気に飲み干すと （安田さーん） （課長が呼んでますよー！） と向こうから呼ばれて 「えー、もうちょっと 　話したかったのにぃ…」 とブツブツ言いながら 元の席に戻る安田くん。

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落ちる　11 近くで見ると、目とか綺麗で 何気に整った顔してるんだ… …って。 何じっくり観察してんだ、私。 pic.twitter.com/1am8XZimOa

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落ちる　12 歓迎会がお開きになったところで （カラオケ行きましょうよ！） （安田さんの歌聞きたーい！） と誘われている安田くん。

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落ちる　13 「え？えぇけど…あ、先輩！ 　先輩も行きましょうよ！」 と、腕を引っ張られる。 『え？えぇ？私も？』 「僕の歓迎会ですから！ 　僕のお願い聞いてくださいよー」 『えー…う‥うん。』 渋々付いていく事にする。

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落ちる　14 「はい、乗って乗ってー」 とタクシーを捕まえて 後輩たちを乗せる安田くん。 （えー、安田さんはー？） 「ちょっとコンビニで 　タバコ買ってから行くわー」 （ちゃんと来てくださいよー） 「はいはーい」 と言って ひらひら手を振る安田くん。 ねぇ…私は？

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落ちる　15 「はぁー、うっとおしいわー。」 ポケットからタバコを取り出して 火を付ける安田くん。 『タバコ…持ってたんだね。』 「あ…あー、そうですね。」 たばこをふかしながら ふっと笑う安田くん。 pic.twitter.com/tGlv4JLW1W

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落ちる　16 『私、やっぱり 　帰っていいかな？』 「カラオケ、苦手ですか？」 『うん。』 「ほんなら、２人で 　別んとこ行きましょう。」 『え…？安田くんは行かなきゃ 　今日の主役なんだし。』 「後で適当に、 　言い訳しますよ。」 『…でも』

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落ちる　17 「僕と、一緒は嫌ですか？」 『い…いやじゃないけど。』 「あの子らのノリ、嫌いなんで。」 『あぁ…。私も。』 「ふふっ…やっぱりね。」

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落ちる　18 歩き出した安田くんの 後についていく 「どこ行きましょっかー 　ねぇ、先輩？」 pic.twitter.com/x7auGa6efe

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落ちる　19 『…やっぱり、戻ったほうが…』 「先輩、彼氏いないんですよね？」 『え…？なんで知ってるの？』 「さっき、課長とあの子らが 　言ってました。」 『もぅ、勝手に…』

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落ちる　20 「長いこと居ないんでしょ？ 　どれくらいなんですか？」 『…に…いや、３年…？かな？』 「へえー、勿体無いなぁー 　美人さんやのにー。」 そういう事、 サラッと言えちゃうんだ… 可愛い顔してるくせに。 pic.twitter.com/GSMaX6KZnL

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落ちる　21 「ねー、先輩、女の人って 　溜まらないんですか？」 『へ？』 「そんだけ男おらんかったら、 　ムラムラーってしたとき 　どうするんですか？」 『な…何言ってんの？』 「先輩？ 　ここ、入りましょっか。」

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落ちる　22 ボケーっと安田くんの歩く方に ついていっていたら、 そこは如何わしいネオンが光る ホテル街だった。

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落ちる　23 「ここまで来たんやから、 　ええってことでしょ？」 『いやいやいや、違うって！ 　ちょっとボケっとしててっ…』 必死に弁解してたら 急にしゃがみ込む安田くん。

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落ちる　24 「…っう…あかん… 　気持ち悪い」 『えぇ？だ…大丈夫？』 「吐きそう…」 『やだ、 　だめだめこんな所で…』 「ちょ…横に…なりたい。」 『…で…でも…』 「先輩…助けて？」

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落ちる　25 子犬のような目で 見つめないでよ… ってゆうか、 そんなに酔ってたの？ って事は… 今までの言動は酔ってたから？ なんだー… 何ドキドキしてたんだろ。 もー、いいや、しょうがない。