サッカーザンビア代表についての朝日新聞・柴田真宏氏の記事から

日本代表と国際親善試合を行ったザンビア代表について、2005年の記事から(tweetは2014年)。 ちなみに、カルーシャ・ブワルヤ氏は、現在ザンビアサッカー連盟会長。
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柴田真宏 @MasShibata

日本と対戦するザンビア。僕が最初に海外出張で取材した国です。平均寿命は49歳。同国柔道連盟の会長に「一番困っていることは」と聞いたとき、返答は柔道着や畳の不足ではなく、「指導者不足」でした。「指導者がみんな若くしてエイズで死んでしまうのです」の言葉に衝撃を受けました。

2014-06-06 21:01:04
柴田真宏 @MasShibata

ザンビア①)ザンビアサッカーにはこんな話があります。2005年に現地で取材して書いた記事を紹介します。

2014-06-06 21:19:18
柴田真宏 @MasShibata

ザンビア②)サッカーのワールドカップ・アフリカ最終予選で、ザンビアが悲劇を乗り越えて初出場を目指している。93年に代表メンバーを乗せた航空機が墜落。主力のほとんどを失った。いま代表を率いるのは、当時国外にいて難を逃れたカルーシャ・ブワルヤ(42)だ。

2014-06-06 21:19:38
柴田真宏 @MasShibata

ザンビア③)「最後まであきらめずに出場を狙う」。 (中略) 現在は1組2位で首位トーゴとの勝ち点差は1。残り2試合に悲願達成をかける。初のW杯出場が現実味を帯び、国民の期待は高まる一方だ。しかし、ブワルヤ監督は静かに語る。「私はあの時の衝撃を一日たりとも忘れたことはない」

2014-06-06 21:20:42
柴田真宏 @MasShibata

ザンビア④)93年4月28日。米国W杯予選のセネガル戦に向けてザンビア代表を乗せていた軍用機が墜落。18人の選手を含む30人全員が死亡した。ブワルヤ監督は当時、オランダのPSVに所属。チームとは現地で合流する予定だった。

2014-06-06 21:21:02
柴田真宏 @MasShibata

ザンビア⑤)88年のソウル五輪でイタリアに4-0と圧勝した選手の多くも名を連ねた。「一世代の才能がまるごと消えてしまった。世界中を驚かすことができると思っていた」。W杯初出場の期待を抱かせた矢先の事故だった。

2014-06-06 21:21:22
柴田真宏 @MasShibata

ザンビア⑥)01年に引退したブワルヤ監督は03年9月に代表監督に就任した。 (中略)  「チームの弱点は、あきらめの早さだ」とブワルヤ監督は言う。昨年のW杯予選のリベリア戦。最後まであきらめないことの大切さを、監督が身をもって示した。

2014-06-06 21:21:54
柴田真宏 @MasShibata

ザンビア⑦)終盤になっても0-0の状況で、復帰して選手登録もしていたブワルヤ監督が途中交代で出場。FKで決勝点を挙げた。代表100試合出場、50ゴール目だった。「最後まで頑張ることのいいお手本になった。でも、今度出るのはW杯」と笑う。  

2014-06-06 21:22:13
柴田真宏 @MasShibata

ザンビア⑧)平均寿命が30歳代という貧しい国において、代表の活躍は国民の希望だ。「施設も財政面も恵まれていない。しかし情熱でカバーしているし、サッカーを通じて国民がひとつになれる」。3日、事故の時の対戦相手だったセネガルをホームに迎える。

2014-06-06 21:22:34
柴田真宏 @MasShibata

ザンビア⑨完)2005年にザンビアのチラボンブエという街に出向いて書いた記事です。ザンビアはまだW杯出場を果たしていませんが、心ひそかに応援しています。

2014-06-06 21:25:34