ラスト・ガール・スタンディング:ウキヨエと本文対照 #1前編

ニンジャスレイヤー( @NJSLYR 連載中)のコミカライズ版( @njslyr_ukiyoe 連載中)における「ラスト・ガール・スタンディング」の各ページと元になった本文の対照まとめテスト
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

その日のキョートの空は雲ひとつない快晴で、たいへんな暑さであった。四方に配置されたクロームのシャチホコ・スタテューが鈍く日光を反射する。校舎屋上に立つと、バイオセミの鳴き声が不快な湿気を伴ってまとわりつくようだった。ショーゴーは遺書は書かなかった。見せる相手がいないからだ。

2011-04-18 14:21:39

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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

淡々とフェンスを乗り越えたショーゴーは、容易く下へとダイブした。落下は瞑想めいた時間であった。死角から落下地点へ、ゴミ箱を抱えた一人の女子生徒が歩き出てきた瞬間までは。「危ない!」と叫ぶ間などありはしなかった。さらに恐ろしい事に、激突しても意識は途絶えなかった。

2011-04-18 14:30:29

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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ヤモトは一人で黙々と朝食のヒジキ・トーストを食べ、着替えると、装甲仕様のバスに乗ってハイスクールへ向かう。バスの装甲はものものしい。治安のよくない区域を通るので、投石や火炎瓶に備える必要があるのだ。

2011-04-08 20:55:49

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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ヤモト=サン!」停留所で乗り込んできたアサリが声をかける。口元にあざが残り、憔悴しているが、つとめて明るく振る舞っている。「オハヨウゴザイマス。ヤモト=サン、もう大丈夫?」「ドーモ、アサリ=サン」ヤモトは笑顔を向けた。「あなたこそ」「私、今日からなの」「アタイもだよ」

2011-04-08 21:28:31

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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

極限の状況を共有したことで、ヤモトとアサリのつながりはより強くなったに違いない。ユウジョウ!つとめて他愛の無い会話をしばらく交わしたのち、「アサリ=サン」ヤモトは耳打ちした。「何?」「一番後ろの席のあれ、誰だかわかる……」アサリはアフロヘアーを見やり、ぎょっとして「知らない!」

2011-04-08 22:47:57

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