ルージに旅をさせる理由には、ジェネレーターを壊した関係者としてラ・カンとルージも同じとの意味もあったのかもしれない。そこで責任をしっかり取る事もまた一人前の男としてしなければならない事と提示しているかなと……。
2014-06-10 00:21:12またルージは漠然とこの村で教師になりたい夢を持っているが、その夢もミィから教師なんてゾイド乗りでも出来るじゃんと突っ込まれてあぁそうかと納得してしまうと、いわばまだ将来どういう男になるかでも漠然としている。それも外の世界を知らないからであり……。
2014-06-10 00:22:21遠眼鏡を渡された事でルージが一人前の男として成長しなければならない。それは自分の行いにしっかりけじめを持ち、将来へ向けてどのような人物を目指すかを真剣に模索しなければならない時であり……。
2014-06-10 00:23:08そして、旅立つムラサメライガーを追う子供たちを移す演出がポイント高い。この時点で既にルージは村の希望を背負った人間として責任を果たさなければならないのである。また子供からすればルージが村を救うお兄ちゃんとして見ているのだから。 pic.twitter.com/O9uuHbiYrV
2014-06-10 00:24:45だがルージがそこで行う事は……少しでも早く帰りたいなら振り向くな、一歩でも足を踏み出す事と締める。その時まで過去にしがみつく事は許されないのである……
2014-06-10 00:25:55といったところで無茶苦茶ボリュームのある序章の決着。死に物狂いの戦い、村が死ぬシビアな現実、一抹の希望を掴み、男としての成長を始めるルージの第一歩と見事に決まった第3話だ。
2014-06-10 00:26:57第4話……まずルージの危うさが前面に押し出されてる点がポイントだろう。旅に出たのはいいが初めての街に驚き、そして留守番を任されたらふと村の事が気になってしまい、もしかしたらで街に職人がいるのではないかと考えて留守番をほっぽり出して軽率な行動を取ってしまう……。
2014-06-10 00:29:44ここら辺、まだルージが旅で一人前になるまでに実感がなかった時期を表すかと。早く職人を見つけて村を元通りにすればいいんじゃない?的な安直な考えで今回は行動してしまっている。最もその安直さは序盤で求められる所だから良いが。
2014-06-10 00:30:51そしてルージの世間知らずな点も結構見えてくる。街を大型ゾイドでうろついていたら追突事故を起こしてしまい、弁償を命じられてもあの金は使えないと意地を張ろうとする等まだ村の外の社会を知っていない所が見えてくるかと。 pic.twitter.com/FskjfCbvZG
2014-06-10 00:31:54どうでもいいが、ゾイドは左側通行!の台詞はなかなかシュールな味わいがある。そこまでその村ではゾイドの扱いがはっきりしている事でもあるのだが。
2014-06-10 00:32:26そして出てきたコトナさんにもルージがホイホイと寄ってしまう所が面白い。コトナさんは伊藤静さんのお姉さんっぽい演技が癖になる。
2014-06-10 00:33:11そんなルージも本編では頻繁に照れているが、その一方で村を救う、ムラサメライガーを取り戻すと使命の事になると周りの事が見えなくなってしまうような少し不思議な所もある一途さもある。こんなところでもルージは照れない pic.twitter.com/whnqu8yEl0
2014-06-10 00:34:25とりあえず先程軽率とは言ったが、少なくとも村を救う事とムラサメライガーを自分の愛機として駆る事に関しての使命感は人並み外れている。その為に無茶も結構やる。ここらへんジロン・アモスに似てなくもないような。
2014-06-10 00:35:19そして今回の戦闘シーンで思えたことだがゾイドのCG描写についてもそうだが、スピード感を見せる演出もまた絶妙なのであり……。
2014-06-10 00:36:07このコマンドウルフ対ムラサメライガーのシーンだが、接触する寸前までスローモーションで動いている所、ムラサメライガーが切りつける所になると急に速くなる。ここはムラサメライガーの軽快な動きを切りつける一瞬に全てを注ぎこんだ演出だろう。 pic.twitter.com/9XT9nw6A9o
2014-06-10 00:37:37第5話……作画が惜しいがルージ、ミィ、コトナ、ガラガと4人の奇妙な恋愛関係によるドタバタコメディと打って変わって、恋と男の意地を賭けたシリアスな決闘とメリハリが効いた今回。冒頭の食事や家事の風景で生活感を漂わせるカットも印象的。 pic.twitter.com/elULBqo1fi
2014-06-10 00:39:43前半の誤解によるドタバタはガラガが絵に描いたような単純で純真な巨漢との事もあり、コトナの口車にすっかりその気になって、ルージを知らないのにミィがルージではないかと勘違いする点、それから追う途中ルージの顔を知らないから強引にミィを連れていく流れが笑える。
2014-06-10 00:41:36そんな二人が、偶然恋人ごっこをすることになったルージとコトナに遭遇してミィでさえ本当にカンカンでコブラツイスト→乙女のビンタのコンボへ繋げてしまう所が可愛い。おっかないけど意地らしくて可愛い。 pic.twitter.com/Kf7dQW3ewN
2014-06-10 00:43:21打って変わって戦闘シーンではルージが戦う背景はコトナを救う為だけでなく、ムラサメライガーのいる所で決闘をうっかりとはいえ申し出てしまったからには、男として負けられない意地が出てしまう事が自然だろう。
2014-06-10 00:44:35もしここで何もない場所で決闘を申し込んだらそうはならないが、ムラサメライガーの見ている所で決闘を放棄する事はムラサメライガーの敗北を意味する事になってしまう。そのムラサメライガーが村を救い自分を成長させる為の存在ならば自分の誇りがそこで負けてしまう事になる。
2014-06-10 00:45:27その誇りを貫くならば、決闘には意地でも一矢報いなければならない。デッドリー・コングは馬鹿力を誇り地の利も有利。そんな相手には小柄な体と持てる限りの知恵を全力で使ってウィークポイントを見つけなくては……。
2014-06-10 00:46:35ここの点、最初は真っ向勝負をしてパワー負けしている所を描いて、次にスピードを駆使してデッドリー・コングの攻撃を何とか回避するシーンを見せて、何時しかデッドリー・コングが追えなくなるほどの速度で動きまわって木材が散らばった戦場を自分の武器としてムラサメライガーは仕上げているが……
2014-06-10 00:47:59それは、単なる力のぶつかりでは無理と気付き、そこからスピードで力を打ち消す方法を見いだし、そこで余裕を持った所に自分の頭で戦場の主導権を握ると。相手の長所を自分の長所で打ち負かそうとするまでのドラマが刹那的な瞬間で描かれているかと。
2014-06-10 00:49:05