【短編ミステリ・オールタイムベストアンケート】 海外編

このベストリストをもとにたくさん本を読もうと思います~。 冬の大乱闘ATBの予告もあり。 それまでにたくさん読もうっ。
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松井和翠 @WasuiMatui2014

【第35位(36.0p/8)】 「この世の外から」クレイトン・ロースン ・同じく『魔術ミステリ傑作選』から、もう一編。「天外消失」に続く、マーリニもので、かつ目張り密室をテーマにカーの『爬虫類館の殺人』と競作した作品。こちらも、読み比べてみよう。

2014-06-15 22:00:45
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第34位(37.5p/6)】 「死ね、名演奏家、死ね」シオドア・スタージョン ・偉大なバンドマスターをバンド付きの司会者(醜男)が“三回殺す”話。まさに“愛”と“憎”は表裏一体なのだと身につまされる。ラスト1センテンスが切ないスタージョン・ミステリの到達点。

2014-06-15 22:06:01
松井和翠 @WasuiMatui2014

@monstre2 @hpb 確認したところそうでしたね。どこで勘違いしたのだろう…

2014-06-15 22:06:51
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第32位(38.0p/6)】 「デッドロック」エドマンド・クリスピン ・『列車のご用心』の掉尾を飾る青春ミステリの佳編。クリスピンお得意の切れ味鋭い謎解きの後に現れる、切なすぎる結末。これが、“謎解きの向こう側”というやつです。

2014-06-15 22:09:58
松井和翠 @WasuiMatui2014

@ItsumiAya マリー・ロジェを忘れていましたね。ご指摘ありがとうございます。

2014-06-15 22:10:51
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第32位(38.0p/6)】 「イズレイル・ガウの誉れ」G・K・チェスタトン ・『ブラウン神父の童心』から3編目。チェスタトンのホワイダニット短編の代表格といってよいだろう。「狂人とは理性を失った人のことではない。狂人とは理性以外のあらゆる物を失った人である」を地でいく作品。

2014-06-15 22:14:14
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第31位(38.5p/7)】 「黄金虫」エドガー・アラン・ポー ・暗号ミステリの嚆矢にして究極。余談だがデュパンまんまの探偵より、従者ジュピターの方がよいキャラをしている。ところで、あなたは「おうごんちゅう」派?「こがねむし」派?(私は前者)

2014-06-15 22:17:21
松井和翠 @WasuiMatui2014

ベスト30に入る前に、指摘がありましたので訂正を。 ①第44位「盗まれた手紙」は「デュパンもの2編目」ではなく「3編目」でした。 ②第36位「決断の時」の所収は『最後の一壜』ではなく『特別料理』でした。 お詫びして、訂正いたします。

2014-06-15 22:21:52
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第30位(39.0p/8)】 「三角関係」ジェフリー・ディーヴァー ・『クリスマス・プレゼント』より。存命作家では最高位かつ最も新しい作品(1999年)である。 ディーヴァーの切れ味鋭い短編は、時に味わいに欠けることもあるが、本編のような鮮やかさを見せられたら文句も言えない。

2014-06-15 22:27:57
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第29位(41.5p/6)】 「グラス氏の失踪」G・K・チェスタトン ・『ブラウン神父の知恵』から。チェスタトン流ファルスの代表選手。犯罪学者を皮肉った痛快な作品(グラス氏の正体といったら!)ではあるが、ここまで人気を集めるとは思わなかった。

2014-06-15 22:31:00
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第28位(42.0p/9)】 「女か虎か」フランク・ストックトン ・ご存じリドルストーリーの古典。『37の短編』メンバー。同趣向の作品は洋の東西を問わず溢れているが、この作品の簡明な力強さには及ばないか。

2014-06-15 22:33:21
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第27位(43.5p/8)】 「長方形の部屋」エドワード・D・ホック ・MWA短編賞受賞作。『37の短編』メンバー。過度の装飾を一切廃して、シンプルにホワイの問いかけに焦点を絞った不気味な作。

2014-06-15 22:39:39
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第26位(46.5p/7)】 「南から来た男」ロアルド・ダール ・本格優勢の本企画の中にあって、ミステリマガジンの短編オールタイムベスト企画では堂々1位に輝いた本作が、ここでは26位にとどまった。しかし、内容は言うまでもなく超一級。「あなたに似た人はいましたか?」

2014-06-15 22:43:37
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第24位(47.0p/9)】 「死とコンパス」ホルヘ・ルイへ・ボルヘス ・『伝奇集』から。“「ベナレスへの道」と並ぶ衝撃の結末”と法月綸太郎が絶賛、その効果もあってか見事24位に。『伝奇集』は半数がミステリー短編として読めるものなので、未読の方は是非。

2014-06-15 22:46:41
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第24位(47.0p/9)】 「アフリカ旅商人の冒険」エラリー・クイーン ・『エラリー・クイーンの冒険』の巻頭作品。多重解決をメインの趣向に置いた作品でも、切れ味鋭いスマートさを失わないあたりこの時期のクイーンの充実ぶりがうかがえる。

2014-06-15 22:51:09
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第23位(47.5p/6)】 「検察側の証人」アガサ・クリスティ ・クリスティの代表短編がこの位置に。序盤はTOP10争いをしていたが、終盤失速したか。いうまでもなく映画『情婦』の原作。戯曲版もあるので読み比べ、自分のお気に入りの「検察側の証人」を見つけるのも一興。

2014-06-15 22:55:04
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第22位(49.0p/12)】 「アルセーヌ・ルパンの逮捕」モーリス・ルブラン ・ルパンの登場作品であり、某トリックが炸裂するミステリスピリット溢れる作品でもある。こちらも序盤は10位圏内にいたが、中盤から失速。惜しいところでTOP20入りを逃した。

2014-06-15 22:58:57
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第21位(50.5p/12)】 「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」ウィリアム・ブリテン ・12票を獲得したが、10位票が3票というあたりこの作品の性格を如実の表しているといえる。タイトルからもわかるよう密室もののパロディ。しかし、この“あるある感”はなんだろう…。

2014-06-15 23:01:24
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第20位(52.0p/10)】 「おとなしい兇器」ロアルド・ダール ・終盤に9点を獲得し、見事20位の座を射止めた。ダール短編では最高位である。シンプルなアイディアが、最後の“笑い”に収斂していく見事な構成。

2014-06-15 23:04:27
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第18位(54.5p/9)】 「婚姻飛翔」クリスチアナ・ブランド ・ブランドのミステリ短編としては「ジェミニー」をも凌ぐ完成度を誇っているかもしれないのが本作。コックリル警部の容赦のなさ、犯人役の強烈さなど印象的な部分は数あるが、やはりスズメバチを模した構成が見事。

2014-06-15 23:11:16
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第18位(54.5p/9)】 「偶然の審判」アントニィ・バークリー ・バークリーという類まれなる個性が、それを生かすための基本的なテクニックを十全に持っていたことを証明した作。ここから『毒入りチョコレート事件』になる過程に思いを馳せたい。

2014-06-15 23:14:21
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第17位(55.5p/10)】 「ベナレスへの道」T・S・ストリブリング ・『カリブ諸島の手がかり』最期の作品。“探偵小説の底が抜ける”と評された驚天動地の結末を持つ怪作。単独で読めないこともないが、短編集を通読してこの結末は味わいたいところ。

2014-06-15 23:18:08
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第16位(56.5p/11)】 「長い墜落」エドワード・D・ホック ・“飛び降りた人間が3時間45分後に墜落死”という魅力的な謎を持った本作がホック短編の最高位に。謎に目を取られていると、ホックが繰り出す数々のテクニックに騙されるぞ。

2014-06-15 23:21:05
松井和翠 @WasuiMatui2014

【第15位(57.0p/8)】 「うしろを見るな」フレドリック・ブラウン ・『37の短編』メンバー。途中で人称が変わるという破格の構成が印象的。長年、特殊な性質上から残念なことになっていたが、アンソロジー『厭な物語』で巻末に配され(解説より後ろ!)、見事復活(?)を果たした。

2014-06-15 23:25:13
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