光速の男に抗う男たち～ローグス紹介～

藤井三打（連投用） @Fujiisanda

やがて、彼らの中にそれぞれフラッシュへの敵意以外の感情が湧いてくるのですが、それは一先ず置いておいて。

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しかし、終わりは唐突に訪れました。二代目フラッシュであるバリー・アレンが、クライシスと呼ばれる大事件に巻き込まれ死亡。ついでに、ミラーマスターも死亡。当面の敵とメンバーが死んだことにより、ローグスは一時解散となります。

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このバリー死亡後、メンバー各員色々あって、ヒーロー転向組も何人も出てくるわけでして。パイパーはフラッシュの死をきっかけに更正。同性愛者であることをカミングアウトし、彼らを護る守護者に。一説によると、コミック史上で初めて同性愛をカミングアウトしたキャラとも言われています。

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イタズラ野郎トリックスターはFBIの捜査員に。そしてコールドも、一時正義のバウンティハンターに。コールドの場合は、洗脳されていたり、三代目フラッシュ（ウォリー・ウェスト）登場後に「やっぱフラッシュの友より敵だよな！」と悟ったりで、そんな長く続きませんでしたが。

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そして、この辺りのメンバーの移動を入れての、ローグスとはなんぞや！という時期に入っていきまして。確かに一回、解散はしているんですけど……別に彼ら、普通に組んでるんですよね。

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例えば、最初使ったこの画像。このローグス・パーティーも、ローグスが組織として休眠していたんじゃない？という時期に開かれてまして。ホテルに、ローグス名義で予約して。三代目フラッシュも招いて。 p.twipple.jp/kFw2M

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原因はおそらく、ローグスという名称自体の緩さにもあります。ローグス、直訳すると悪党ども。そもそも、ヒーローの敵をまとめて、ローグスギャラリーと呼ぶこともあるわけで。例えば、ジョーカーを筆頭とするバットマンのローグスギャラリーとか。

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ローグスパーティーも、組織ローグスのパーティーではなく、フラッシュ悪役御一同としての意を持つローグス名義の予約という解釈もアリですしねえ。とにかく、この辺緩く。おそらく制作側も読者も「まあ集まってるしローグスなんじゃないの？」ぐらいの感じで使っていたフシも有ります。

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この辺、資料や解釈の仕方によって、メンバーや活動記もバラバラなんで「だいたい分かった」で納得するのが、まあ疲れないやり方なんじゃないかと。あんまりに緩くて明文化出来なかったのか、極厚なDCキャラクター大事典にもローグスの項目無いですしね……。

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そんな中、ローグスが組織チームとして完全に復活した！と言えるのは、２０００年代に入ってからとなります。

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前回触れた、ゴリラ襲撃によるヴィラン大開放事件。開放後、ヴィランのブラックスミスがローグス復活を明言、新旧合わせたフラッシュの敵を集結させるものの、結果的に三代目フラッシュの前に敗北してしまいました。 p.twipple.jp/2MQEH

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個人的に、このブラックスミスによる新生ローグスは、ローグス結成のきっかけとなった二代目フラッシュであるバリーを知らないキャラも大量投入された、三代目フラッシュであるウォリーと戦うための、彼のためのローグスと考えられるかと。

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そんな新生ローグス壊滅から逃れた、古参メンバーのウェザーとヒートウェーブに不参加だったキャプテンコールドが合流。更に、結成メンバーの流れを汲む三代目ミラーマスターや二代目トリックスターが合流。結成時を匂わせるローグスが復活しました。 p.twipple.jp/4cdII

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ちなみに、「スピードスターは殺すな！」「女子供は殺すな！」「麻薬はやるな！」といった、ローグスの掟が出来たのもこの時期です。暴走しがちでまだ未熟な、新参の二人を指導する為には必要な物でした。 p.twipple.jp/awySI

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この辺りから、キャプテンコールドにリーダーとしての冷酷さ、己の感情を抑えられるだけの冷徹さが加わり、キャプテンと呼ぶに相応しいキャラ付けがされるようになります。

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まあ、こうしてローグスは固まったわけですが、結局のところメンバーの離脱加入もこの後続いてまして。例えば消えた三代目に変わり、四代目フラッシュとなったバート・アレンを殺害してしまった時には、二代目トリックスターの代わりに初代トリックスターとパイド・パイパーが居ました。

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バート・アレン殺害は、ローグスも陰謀に巻き込まれた結果の悲劇です。策略により光速能力を失ったバートに、それを知らぬまま襲いかかるローグス！　新フラッシュはどれほどの物かな？といつも通りにやってみたら、全弾命中。バート死亡！ p.twipple.jp/HpApA

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陰謀に巻き込まれたことを知ったローグスレギュラー陣は離脱。二代目トリックスターを加えて、黒幕へのリベンジに動くことに。この一連のエピソード、Final Crisis: Rogues' Revenge は、名著であります。

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バート死亡後、三代目フラッシュのウォリー帰還。それだけではなく、二代目フラッシュのバリー・アレンも復活。黒幕を排除したローグスは、再び蘇ったフラッシュたちとの戦いに挑むこととなります。

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そんなこんなで、唯一かっちりしていることは、フラッシュと戦うことのみ！なローグス。彼らがどうなったのか。結末は不明ですが、ローグスにとって誇らしさ以上に舌打ちするであろう未来絵図が一つあります。

藤井三打（連投用） @Fujiisanda

遠き２５世紀、フラッシュ登場により始まった光速エネルギースピードフォースの研究はこの時代、格段の進歩を遂げていました。スピードフォースが一般化した結果、スピードフォースを悪用した犯罪も増え、警察はその対処に追われることとなりました。

藤井三打（連投用） @Fujiisanda

結果、誕生した対スピードフォース犯罪担当チーム、レネゲイツ。コマンダー・コールド率いる彼らの装備能力のモデルとなったのは、数百年前、生身でありながらスピードフォースに抗った伝説の悪人達、ローグス……！ p.twipple.jp/lUBAu

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藤井三打（連投用） @Fujiisanda

なんとも皮肉めいたというか、善なるローグス登場という斜め上に突き抜けた未来が待っているわけですが……。なお、レネゲイツが現代社会にタイムワープしてきた結果、ローグスVSレネゲイツが起こったこともあります。フラッシュ、置いてけぼり。

藤井三打（連投用） @Fujiisanda

話をリセットしたリランチ後のローグスについても色々あるのですが、それはまた日を改めまして。個々のメンバーに関しては、ヒットマン１＆２記載のアメコミキャラ事典に詳しく載ってますよ！（ステマ amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%8… amazon.co.jp/%E3%83%92%E3%8…

藤井三打（連投用） @Fujiisanda

それでは最後に、ローグスパーティ終了後、キャプテン・コールドが三代目フラッシュに吐露した台詞を（個人的に）訳したものを持ってして今日のシメとします。