NF文庫「テストパイロット」と「空軍大戦略ふぁいてぃんぐ☆うぃんぐす」についてのつぶやき

松田未来　コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

光人社ＮＦ文庫「テストパイロット」読了。今回が初めてって訳じゃなくて、一昨年ぐらいに一度読んだのを再発掘しました。今企画中のものに関連しているところが多いので、資料として。やっぱ面白い。

松田未来　コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

戦艦「陸奥」の水偵パイロットに若くして抜擢されて、一度民間に下るも再び航空審査部のパイロットとして復帰、それから川西に出向して二式大艇の量産機全てのテストをやり遂げた人物。とにかく生涯で操縦した飛行機の種類が半端ない。

松田未来　コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

練習機アブロ５０４Ｌから始まって、紫電改まで実に50機種近く。これだけの人が戦後の資料に殆ど顔を見せないのは本人が語ろうとしなかったからだそうで…自分も不勉強にも二式大艇は好きな機体なのにこの方の名前はこの本を読むまで存じ上げませんでした。

松田未来　コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

こういった歴史に埋もれた名パイロットと言うのはこの人だけじゃないんでしょうね…。こうやって本にまとめられたこと自体が奇跡です。

松田未来　コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

飛行艇・水上機の操縦に関する資料としては一級品だと思います。この本に書かれている森川勲氏の証言から学ぶ事は沢山ありました。

松田未来　コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

さて平行してあくしずのお仕事も進行中。一機種４ｐのショートコミックなので、構成というよりはネタ出しにいつも時間がかかる。いつも「零戦ってなに？」と言うレベルの読者を想定して描いています。それだけにお題となる機種といかに一般常識な物事を関わらせるかが勝負。

松田未来　コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

例えば、前々回の二式大艇＆九七大艇のときは「かつおぶし」と「パラソル」と言う二つのキーワードが決め手でした。鰹節みたいな形状をしている消波装置と、主翼を胴体の上に掲げる構造、この機体を象徴する二つのギミックを平易な言葉で置き換えることが出来ればこっちのものです。

松田未来　コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

特徴がハッキリしている機体はそれでいいんですけど、そういうキーワードが出しにくいのも当然ありまして、そういう時はすげー悩みます（＾＾；　今回のお題は比較的そういうのが出しやすい機種なのでなんとかなりそう。

松田未来　コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

「空軍大戦略ふぁいてぃんぐ☆うぃんぐす」はとにかく徹底してマニア以外の人が入り込みやすいように気を使っています。いわゆる「これは分かってるよね」といったマニアの甘えみたいな部分がない様にしないとあくしずに載せる意味がないですからね。

松田未来　コミティア146 C50b 「翼駆人アラン 第Ⅵ章」 @macchiMC72

大事なのは裾野を広げる事。そのためには「おやくそく」は忘れて噛み砕く作業が必要です。難しい事だけど、それを怠るならもはやそのジャンルは滅びを待つしかない。それで構わないと達観しているマニアも少なくないですが、自分はその辺あがいてみたいと常々考えています。