研究紹介12 皮膚温から無意識的な虚偽検出を測定する Frontiers in Psychology, 2014

研究紹介です。信頼性に関する性格に着目すると環境温度を高く推測する研究も紹介しています。
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欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

研究紹介です。 「皮膚温から無意識的な虚偽検出を測定する」 goo.gl/KfYVbu

2014-06-20 19:21:03
欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

英文は"Registered report: measuring unconscious deception detection by skin temperature"です。

2014-06-20 19:21:11
欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

いきなり、脇道にそれました…。さて、予備実験の結果、嘘を話している人よりも真実を話している人を見ているときに観察者の皮膚温が有意に低下していました。

2014-06-20 19:24:06
欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

興味深いのは、言語的な報告による虚偽検出では嘘を見抜けていなかったことです。つまり、主観的には嘘を検出できないが、無意識的には嘘を検出できることが示されました。

2014-06-20 19:24:20
欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

直感や無意識が虚偽検出能力を向上させることを示した最近の研究紹介はこちらにまとめてあります。 goo.gl/nOOgvS

2014-06-20 19:24:33
欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

さらに興味深かったのは、相手が嘘をついていることを想定しない状況よりも、疑惑があった状況の方が観察者の皮膚温の低下が明確だったことです。

2014-06-20 19:24:46
欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

著者たちが注目したのは人の信頼性(trustworthiness)と環境温度の知覚に関連性があることを示した先行研究です。 他者または自己の信頼性に関連する特性に着目させると、部屋の温度や紙コップの温度を温かく感じるようになっていました。

2014-06-20 19:24:57
欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

この研究では、信頼性に関連する特性以外に能力に関する特性の検討も行っていますが、こちらの着目させた場合には、温度の知覚には影響がありませんでした。

2014-06-20 19:25:10
欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

文献はこちらです。 「心が温かいほど、部屋も暖かい:肯定的な信頼性に関連する特性に着目することは環境温度を高く推測させるけど、能力に関連する特性の場合は影響しない。」 goo.gl/dxUuof

2014-06-20 19:27:04
欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

英文は"Warmer hearts, warmer rooms: Focusing on positive communal but not agentic traits increases estimates of ambient temperature"です。

2014-06-20 19:27:13
欺瞞的コミュニケーション研究会(考え中) @D_research_team

先行研究から著者たちは相手が嘘をついているときに皮膚温が低下することを想定していましたが、結果は逆で真実を聞いたときの方が低下していました。 この理由については第2段階のRegisetered reportで考察されると思います。次のパブリッシュが楽しみな研究です。

2014-06-20 19:27:45