【軍法】日本人に欠けている視点【集団的自衛権】

自衛隊の海外での武力行使について、すべての陣営に欠けている視点、「軍法」の問題。
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伊勢崎賢治 @isezakikenji

軍法と怒りのジャズ:自衛隊の海外での武力行使について、ウヨク:サヨク、改憲派:護憲派、すべての陣営に欠けている視点があります。「軍法」の問題です。想像してもみてください。もし沖縄で事件を起こした米兵が日本での訴追を免れた上、その米軍に軍法がなかったら…我々日本人はどう反応するか➡

2014-06-23 02:04:00
伊勢崎賢治 @isezakikenji

➡これが軍法を持たない自衛隊と派遣受け入れ国の現地社会との関係です。日本の刑法では海外での業務上過失致死傷は裁けません。国連平和維持活動や有志連合の多国籍軍の活動では、国連地位協定もしくは軍事教務協定によって、外国人兵士は「外交特権」と同じ現地法による訴追免除の措置を受けます➡

2014-06-23 02:04:46
伊勢崎賢治 @isezakikenji

➡よって、軍法のない自衛隊による過失は、地球上でこれを裁く法がないことになります。この根源的な問題から逃げるために我々は「後方支援」とか「非戦闘地域」とか日本でしか通用しない語彙を編み出し、「過失そのものが起こりえない」というロジックでやってきました。➡

2014-06-23 02:05:50
伊勢崎賢治 @isezakikenji

➡今のところそれは成功していますが、それはひとえに、この矛盾を誰よりも痛感している自衛隊諸氏の薄氷を踏む思いの行動でなりたってきたと言っても過言ではありません。➡

2014-06-23 02:06:13
伊勢崎賢治 @isezakikenji

➡海外での軍事行動をめぐる国際情勢は劇的に変化しております。自衛隊がこれからも送られ続けるであろう国連平和維持活動は、ルワンダの経験以来、現地住民の「保護する責任」を主任務とすることが常態化しております。「駆け付け警護」どころの騒ぎではないのです。➡

2014-06-23 02:06:55
伊勢崎賢治 @isezakikenji

➡「後方支援」でも、避難してきた住民の保護のため交戦になる可能性は非常に高くなっています。テロとの戦いを最大のテーマとする「集団的自衛権」の行使の多国籍軍は、現地社会の「人心掌握」を軍事ドクトリン化していますので、住民の保護は当たり前。➡

2014-06-23 02:08:25
伊勢崎賢治 @isezakikenji

➡そして、その住民に対して過失が起こった場合、「本国送還するけど安心してね。軍法で厳しく罰するから」と現地社会に言い訳できない軍の存在は、多国籍軍の統合指揮にとって、人心掌握上、決定的な欠陥になるばかりでなく、人道上、悲劇的に無責任なものです。➡

2014-06-23 02:09:05
伊勢崎賢治 @isezakikenji

➡日本人は、いつまで、この矛盾を自衛隊諸氏に背負わせるのでしょうか。怒り心頭のジャズです。今週は2つ。 6/27金:午後7時半 吉祥寺 メグ:meg-jazz.com/map.html 6/29日:午後8時 阿佐ヶ谷マンハッタン:ateliermw.com/manhattan/

2014-06-23 02:12:19