京屋】とある港の一角に連なる倉庫の、指定した番号の建物の中。積み上げられた荷物の影に身をひそめて様子をうかがう。数歩離れた場所に、同じように身を潜める彩雅に目配せして声を静かに時間になるのを待つ。
2014-06-28 12:18:08京屋】彼女曰く、あの情報屋は持っていた情報を破棄したらしい。彼らがここに来れば取引は成立だ。三國佐久間を仕事としてここに呼び出している。彼らがつくのと同じころにこの場所に現れるだろう。(確かめさせてもらおうか?)協力者である彼がこちら側の人間であると信用できるかどうか、改めて。
2014-06-28 12:22:51狭間】「………、」杖は右手に。キャンプ照明用の電気ランタンを左手に提げ、如月ハイジと一緒に、指定されたこの場所で待つ。相手側の姿は、まだ見えない。
2014-06-28 12:19:05狭間】こちらは約束通り、彼らについて流していた情報は回収した。相手側が約束を守る番手ではある…ただしまだ、気は抜けない。ここで自分たちを消してしまう手にも、出ようと思えば出られるだろう。ぴりぴりと神経を張る。
2014-06-28 12:24:06@HaKo_723 狭間】「……、無理にとは言わねえけど、」その言葉も付け足して。いまこの相手に、どれくらいの判断力が期待できるのか、どれくらいの言葉が伝わるのかは、正直自分には読み切れない。(………、)こちらで気をつけておこう、と思う。
2014-06-28 12:30:08狭間】「ん、」みじかく頷いて、目線を再び周囲に配る。庫内に積まれたコンテナの陰には、乏しいひかりは届かない。潜めるように息をする。@HaKo_723
2014-06-28 12:34:17狭間】「………、」舌先で歯の裏をなぞり、唾を飲み込む。落ち着かない。無意味に声を出したくなる衝動に駆られる…いっそ歌でも歌ってしまおうか。わりあいと真面目に思案する。
2014-06-28 12:43:00サクマ】夜の帳も深まって、指定された倉庫に向かう。こんな場所で、頼まれるような仕事は特に思い当たらないが、夜風に当たってそこへ向かうのは悪い気分ではなかった。耳に付けて置けと渡された小型の通信機は今は無音だ。
2014-06-28 12:36:10サクマ】倉庫の入り口のわずかに開いた扉を静かに引き開けて中へと侵入する。気を使っていても金属の重い扉だ。倉庫内に軋むような音が響くだろう。耳に差し込んだ通信機から『扉は閉めておけな』と三原の声が聞こえた。『それで悪いんだけど、』と通信の向こうが話し始める。
2014-06-28 12:44:47狭間】(んー…、)ランタンの黄色っぽい灯りに照らされる頬をちらりと横目に窺い、再び、視界に映る倉庫の入り口のほうへ目を戻す。背後はとられないよう、自分たちは倉庫奥の、大きなコンテナを背にしている位置取り。「……!」静寂の中に突如、軋る響きがこだまする。
2014-06-28 12:47:12狭間】低い位置にある月のひかりか、それとも埠頭の照明か。扉のかたちに細く切り取られた夜の色は意外に明るく、こちらの手もとにあるちいさなランタンに負けない。誰かのシルエットが見えた、ように思う。
2014-06-28 12:49:33ハイジ】「!」ピクリとして顔を上げる。はるか遠くからギィ、と鳴ったような気がして目を凝らす。ランタンの光で遠くに目が慣れないが。(・・・サクマ?)だろうか、と一瞬見えたような人影に目を凝らす。扉が閉まってしまえばわずかな影の揺らぎで判断するしかない。
2014-06-28 12:54:56狭間】自分たちの姿は、この光で相手に認識できるだろうか。三國佐久間だろうか、それ以外の誰かだろうか。ひとつ息を吸う。ひと呼吸、誰何の声を待つ。ちら、とひたたび一瞬、横目でとなりに視線を走らせる。(………、)第一声を、誰が発するべきかを瞬間、考える。
2014-06-28 12:57:28サクマ】『…君にはどういう縁があるのか、知らねェんだけどさ?』通信の向こうの声を聴きながら、静かに歩みを進める。目線の先に、ぼんやり漂う弱い光が見えた。こちらからは言葉は発しない。『あー、どこ?奥?・・・ならその光の方だ』向こうで誰かと会話しながら指示を送るその言葉に従う。
2014-06-28 12:59:08狭間】響く靴音を、しんと静まる心地で聞く。ぴりぴりと、神経は張る。張るままに任せて、張っておく。ちっぽけな電池に頼る灯りは、だらりと下げた左手にもったまま。
2014-06-28 13:02:45