ヒーローの心は作れる
仮面の効能とでもいうべきものがあるんだろうと思う。ふなっしーの中の人が、じゃあ普段暮らしている個人の姿で着ぐるみと同じ振る舞いができるのか言えば、きっと難しい
2014-07-02 14:04:38スーパーヒーローのように、正義や誠実に基づいてふるまうのはきっと難しいし、それを大げさにやろうとすると、きっとどこか気恥ずかしい。何もそこまでしなくてもとか、そんなことをすれば患者さんが驚くとか、何か理由を付けて動作を遠ざける。ヒーローの扮装をすると、もっと容易にヒーローになれる
2014-07-02 14:06:24パッチアダムスのピエロの扮装、あるいは国内でもサルの着ぐるみで回診をする先生がいたはずだけれど、ああいう格好はたぶん、患者さんに大げさに共感してみせたり誰かを称賛したり、好ましいふるまいに対するある種の葛藤を和らげてくれる
2014-07-02 14:07:44カーネギー「人を動かす」に書かれている好ましい振る舞いかたは、実際にやるのは案外難しい。たいていの人はたぶん、ああいうことをするとどこか自分に負けた気になってしまう。姿形を変え、名前を変えて、別の人格を演じるのならばより簡単にカーネギーになれる
2014-07-02 14:09:17ああいうのはこう、輪読会や読書会で内面からの変化を期待しても、案外難しいのではないかと思う。チームのメンバーに自分の名前を捨ててもらい、各人にカーネギー1号、カーネギー2号とでも名乗ってもらえれば、誰もが自然にああいう振る舞い方を身に着ける。カーネギーごっこがそのうち当然になる
2014-07-02 14:11:22それを道徳として押し付けるのではなく、ごっこ遊びとして、まずは外側から、上っ面の変化だけを導入するのは正解に近いような気がする。そうした振る舞いに、本に書かれた通りの効能があるのなら、ごっこ遊びは実世界に拡張していく
2014-07-02 14:12:53ディズニーランドのスタッフは、高いモチベーションを保っている。ああいうのもたぶん、あの世界が巨大なごっこ遊びとして矛盾なく完成されて、夢の国での振る舞いは実世界でもよい効能をもたらすから、という側面があるのではないかと思う
2014-07-02 14:14:49パッチアダムスの中の人は、患者さんに対して誠実に接したり、患者さんを笑いに導くことの効能を説く。そうした態度の延長にピエロの扮装があるのだろうけれど、取り入れるべきはあの人の態度や考え方ではなく、むしろピエロの扮装それ自体なのではないか。それができると考え方は後からついてくる
2014-07-02 14:16:36ディズニーランドって富裕老人向けのグループホームとかやらないもんかなと思う。圧倒的に豊富なコンテンツ持っていて、スタッフのモチベーションを高めるノウハウもものすごいだろうし。お金を支払う用意のある潜在顧客だってたくさんいるし
2014-07-02 15:49:18@medtoolz グループホームではないのですが、アメリカには既にディズニー社の企画した高齢富裕層向けの住宅地「Celebration」がありますね。 d.hatena.ne.jp/LM-7/20070327/…
2014-07-02 15:54:54@medtoolz 「夢の国に住む」ホーム型だとキャストよりもゲストのテンションが持たない。ただし「夢の国で滞在する」ショートステイ型ならいいかもしれない。ディズニーの世界観で作られたMMORPGならその条件を満たせるかもしれないけれどもゲームで満足してしまって集客が落ちそう。
2014-07-02 16:06:04@medtoolz 遡るとウォルトディズニー自身が都市計画に注目していた経緯もあり、ディズニー社が生活デザインにも手を伸ばすのは自然なことなのかもしれません。
2014-07-02 16:09:45カーネギー的な、穏やかで好ましい態度が結局人を上手に動かすという原則は今でもきっと通じるのはたしかだけれど、一方でマスメディアやネットの評判を援用することを前提に、相手から失言を誘ってみたり、わざと敗北してみせたりする世界、それがだれにでも利用できる現状までは想定外なんだろう
2014-07-02 16:28:23