【T & B】嵐の夜に閉じ込められバディまとめ【#嵐の夜に】

小話 @ryokurintei

ごめんな。なぜ謝るんです？だってさ。泣きだしそうな顔を抱き寄せ口づける。あなたが謝るなら僕も謝らなければ。これは熱に浮かされ僕達が揃ってみた夢ですよ。嵐が過ぎれば、いつもの2人に戻りましょう。それまではあと少しだけ一緒に夢をみてくれませんか。甘くて苦い泡沫の夢を。 #嵐の夜に

キザクラ／ss・休憩中 @kzkr_ss

荒々しい風雨の音が響く俺の部屋。懐中電灯を頼りに手をつないでベッドに潜り「こんな日は寝るに限る！」灯りを消すと思いがけないほどの暗闇に包まれる。「停電でこんなにも暗くなるなんて」驚く声に手探りで抱きついて、抱き返されて。忍び笑うおまえが、俺を確かめるようにキスをした。 #嵐の夜に

まほ @puuputy

確実な約束をしていたわけじゃない。ましてや。とめどなく滴が伝う窓に溜息をついた直後チャイムが鳴り、玄関の外にはバキバキに折れた傘とずぶ濡れの相棒。なにもこんな嵐の日に、無理して。雨風に晒された髪をかきあげ、バニーは笑う。だって、あなたに会いたいのに晴れも雨もないんです #嵐の夜に

指貫@うさとら短歌 @YubNuk

逃げ道を絶たれて笑ったのは誰 天からの檻に唯ふたりきり /天からの #嵐の夜に #うさとら短歌

ミクニハレノ @mikuni_hareno

厚い雲の向こう側に、始まりのひかりが透けている。ちいさく届く、鳥の声。嵐に備えて過ごした夜が、もうすぐ終わる。鳴ることのなかったPDAを見つめ、安堵の息をついた。ほら。差し出された紙コップから零れる湯気と香り。砂糖まみれのドーナツを齧ると、あなたは笑う。 #嵐の夜に

てぃぐる @tigru_tb

『わーりぃ、降られちゃって』下手な言い訳で転がり込む濡れ鼠を玄関先からベッドまで引きずった。雨の匂いを濃く漂わせたまま、響く雨音に大胆な鳴き声。気圧の上下に弱い僕を気遣い『病んじまう前に』と自ら囲われに来るのだ。僕の下で恍惚の琥珀色、想いを口にせず閉じ込め合う僕らは。 #嵐の夜に

社畜 @garerio_02

突如僕らは小さくなった。誰とも知れぬ指につままれコップに閉じ込められ、ミルクとアイスを注がれた。まずいシェイクされる。バニーー！虎徹さあん！はっしと互いを掴んだところで目が覚めた。「同じ夢？」「昨夜のせいか！」目をあわせず笑う。甘く白い嵐のあとみたいなベッドの上で。 #嵐の夜に

623🐰🐯完走済み @6og_high

「Singing In The Rain〜」曇天の下、次第に強さを増す風が調子外れの相棒の歌声を運ぶ。「ふざけてないで真面目にパトロールして下さい！」逆風に負けないようにそう叫べば「あー？何か言ったかー？」負けじと向こうも叫んできたので「貴方が好きって言ったんです！」 #嵐の夜に

agabe/akio @agabe_akio

嵐がなかったらこうはならなかった。ブロンズの路地の奥、廃墟のビルに嵐を避けて入ってからもうどれくらい経ったろう。吹き込む雨を避けて古びたマットの上で互いに感じる鼓動も熱もちょっとしたストーム。雨が上がっていつものバディに戻るくらいならいっそ全て吹き飛ばされれば良い #嵐の夜に

nao @nao0008

外は落雷と豪雨。こんな夜に恋人と二人きりなら互いの熱を求めるってもんだろ？二人きりなら、、な。「あーん？俺様のことは気にすんなよ？まぁ存在感ありまくりな俺様は、気にするなって方が無理だろうけどなぁ？」飛行機が嵐で飛ばなかったとか、知らねぇよ！なんで家に来んだよお前！ #嵐の夜に

みろ @mogmogxxxgr

出動し事件を解決したはいいが激しい雷雨に廃ビルに閉じ込められた。お互い一言も喋らずいつもと違う静かな空間が張りつめる。「お、俺ちょっと様子を…」「待って！」手を掴むとよろけた虎徹さんが腕の中へ飛び込んだ。「あっ…ごめ…」「…」ぎゅっと抱きしめれば二人の時間が止まる。 #嵐の夜に

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

全身びしょ濡れ。息も上手く出来なくて喘ぐばかり。苦しくて口を開ければずるりと生暖かな塊が喉まで入り込む。咽せても吐かないのはしたくないから。頭の奥で銅鑼が鳴りっぱなしみたいだ。滅茶苦茶にもがいて目の前にしがみつく。中も外も嵐。「溺れてぇ」「溺れて」誰もいませんから #嵐の夜に

るう @ruu_TB

風と雨と雷と。荒れ狂う外とは対局に、閉鎖空間に落ちる静寂。暗がりの中光る琥珀が美しい。手を伸ばせばきっと届くだろう。ある意味ロマンチックな夜と言え無くない。けどね？絶対、要救護者が出る。俺らはいつでも動ける様にしとかねぇとな。ええ、その通りだ。そんなあなたが、僕は好き #嵐の夜に

たくみ @takumitb

玄関の施錠は確認した。窓も然り。叩き付けるような激しい雨音。稲光。轟音。嬌声。息遣い。汗。もっと濃い体液を貪る。こんな酷い天気じゃ何をどう叫んだって互いにしか届かねえよ。バニー。ふたりきりだ。…穿つ楔に合わせて俺の名を繰り返し性急に求める甘い甘い声。ああ、俺もだよ。 #嵐の夜に

ほてら＠タイバニぼっち行動部 @pdblooper

闇雲に走っても宿が見つかるとは限らない。水に沈めたり地滑りに遭うくらいなら。ハザードを出して路肩に停めた。｢さて、と。止むまでどうする？」その答えは、フロントガラス同様に濡れた瞳の中にある #嵐の夜に

ほたる＠SS @hikari_ss

外はひどい嵐。いつでも出動できるようアンダースーツを纏い、誰もいない深夜のオフィスで待機している。「まるで世界が生まれる朝みたいです」目を閉じて隣の男が言う。まるで世界が生まれるのを見てきたように。「もういいかい」手を握る。「まあだだよ」世界が生まれる前にキスをしよう #嵐の夜に

腐った死体。 @at_tweet

「オリエンタルタウンって、サイクロンがよく来るとこで」「どうせ貴方のことだから、一晩中起きてたんでしょう？」「おう」携帯食料の残りを放り込んで、顔を見合わせて笑う。「……じゃあ、まだまだ行けますよね、オジサン」コールサインの続く限り、何度だって立ち上がる。二人でなら。 #嵐の夜に

nao @nao0008

近年まれに見る大型ハリケーンで外は暴風雨。一歩でも外に出たら濡れ鼠だ。「どうして何も食べ物が無いんです？この部屋は」「だっ！買いに行くつもりだったんだよ！」「この物が溢れたご時世に、ひもじさを体感するなんて」「酒ならある！」 「お腹がすきました」嵐が止むまであと少し。 #嵐の夜に

……… @kiyom02

東から来たのだと言う丸まった背は暖かく、一時雷鳴を忘れた。東と言うと虎狼の谷の近くだ、さぞ暮らしにくかろう。大変でしょうと言うと、山深い寂しい所だと小さく答える。僕は西の野原に独りで住んでいます、柔らかな食べ物も沢山ありますから是非訪ねて来てください。半ば強引に文字数 #嵐の夜に

佐々 @41_sasa

二人だから恐怖なんてない。風が建物を揺らす音も、雨が窓を叩く音も、空気を震わせる雷鳴も、視界を眩ませる稲妻も、何も気にならない。衣擦れも呼吸音も、すべて掻き消されて静かなものだ。嵐が過ぎれば騒がしい日常に戻る。それが嫌いなわけではないけれど、この沈黙は心地良い。 #嵐の夜に

もすこ@2次元 @mosco_2ji

「あっ」「停電かよ！」明かりが消えた瞬間、ブロンズのアパートは真っ暗な闇に包まれてしまった。窓の外で木々と雷雨がざわめいている中、ロウソクだラジオだってゴソゴソ探し回ろうとするおじさんが1人。「隣にあなたがいれば十分」って耳元で囁いたら、家の中にだけ甘い静寂が訪れた。 #嵐の夜に

梅鉢まひろ㊗️タイバニ2🐯9/17虎狩【虎47】 @mahiro_tb

雨宿りに駆け込んだブロンズの廃ビル。暗闇の中で先客が笑った。「ここはお前みたいな坊やが来ていい所じゃねえ。雨が止んだら帰りな」「僕にはやらなきゃいけないことが……」「知ってるよ、蛇の絵の坊や。おっと! 睨むなよ。俺に話せる事は何もねえ」雷光に奇妙な形の顎髭が浮かんだ。 #嵐の夜に

もこ @nokomococo

提出期限は明日。だから付き合ってあげたのに。窓を打つ激しい雨と、女の泣き声みたいな風の音。停電でもないのに暗いのは、覆い被さる男のせい。「おじさん…？」掴まれた腕から這いあがる熱に身体が震える。薄い唇が見たこともない笑いを刷いた。「バニー」こぼれ落ちる声が、甘くて―― #嵐の夜に

ミクニハレノ @mikuni_hareno

雷鳴はこころをとうに貫いて消えない痕を僕らにのこす #嵐の夜に

那須　高子 @taiba_t

「後悔しますよ」 その声音、瞳の色、震えている指先。なあバニー、俺にはいまのお前の強がりが「共に恋に落ちて」と乞う仕草にしかみえねぇんだ。 #嵐の夜に