海沢海綿氏によるトトロ解釈(2014年版)
トマトは血のメタファー、きゅうりは男性器のメタファー。これを食べる事、そして「母親」への暗示を含む事で、彼女達が心がもう壊れている事を意味している。
2014-07-11 22:22:48七国山病院は著名な精神病の隔離病棟。つまり母親は、さつきの妊娠に耐え切れず病状が悪化している。だが、父親はそれを「既に知っている」ので態度がそっけない。さつきには、其れが一番恐ろしいため、おばあちゃんと云う安心できるムラへの依存を選択した。
2014-07-11 22:27:29ここで「母親の死」を嘆くのは、共依存になったさつきが堕胎をされる事で愛されないと思い込むから。ここで、めいは「闘争」を行う。これは「愛される=妊娠すること」と刷り込まれた少女達の幻想によるものである。
2014-07-11 22:32:01未だ実らない田んぼ、そして乾燥していない稲草、蜩は少女が妊娠し、子供を産む事で死に至る事へのメタファー。だが、めいが見つからない事で、「少女が大人になる過程」をすべて奪われていく事へのメタファー。
2014-07-11 22:34:24めいはこれ以前に死んでいたが、ここでさつきは「妊娠した子供=めいが殺された→堕胎された」と気づく。つまり、めいなどいなかった。めいは、さつきの子供だったのだ。
2014-07-11 22:36:33このサンダルはさつきの幼少期のサンダル。「めいのでは、ない」のだ。そして現実を思い知り、堕胎した子供は死んでいるという事を今更ながらに思い知る。この顔は天国へと向かおうとする「母親」的行為である。
2014-07-11 22:38:02めいが道に迷っている→成仏できないでいる。つまり、それは「母親としての自分、少女としての自分」としての死の象徴である「めい」という存在が今、さつき自身の中で確定していないからこそ、トトロ=レイプした父親への最高を望んでいるのである。全ては清算をするために。
2014-07-11 22:40:03塚森→めい→七国山病院に変わるのは「墓場(物理的な死)から、象徴の死(めい)、精神的な死(精神病院)に変化する過程である」つまり、さつきは既に死んでいる。
2014-07-11 22:45:12顔の潰れた地蔵=水子、そこで泣いている子供がめい→さつきの堕胎した子供。とうもろこし→多産の象徴→それを食べる=死産のメタファー。
2014-07-11 22:46:17さつきは聞き分けがいい、うんと我儘をさせる→これは母親からの父親への性的虐待の肯定である。さつきとめい、これは「子供を性的虐待させているのを認めたが故に精神的に止んだ一人の女」の象徴である。
2014-07-11 22:48:14カンタは現実からの脱却。そして、ここから始まる描写は「かつてそうであった筈の幸福」への希求。つまり、彼女達は、死んでいるのである。
2014-07-11 22:49:04