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以下、連投。RT @IWJ_ch1: 1.7月14日(月)「岩上安身による軍事評論家・前田哲男氏インタビュー」の模様を実況します。先日閣議決定された、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認について、お話をうかがいます。
2014-07-14 20:16:37連投2 RT @IWJ_ch1: 2.岩上「集団的自衛権をなぜ安倍総理はあせるのでしょうか。安倍総理が持ちだしている事例は、すべて個別的自衛権で対応可能なものではないでしょうか」。前田氏「米国の圧力、米国の世界戦略の一環であると思います。集団的自衛機構の典型例はNATOです」
2014-07-14 20:17:05連投3 RT @IWJ_ch1: 3.前田氏「100年前の第一次大戦のきっかけとなったサラエボ事件が起こりました。これがオーストリアとセルビアの戦争に拡大すると、ロシア、ドイツ、フランスも巻き込み、欧州大戦になります。攻守同盟の墓場として、第一次世界大戦に発展するのですね」
2014-07-14 20:17:22連投4 RT @IWJ_ch1: 4.前田氏「バランス・オブ・パワー、抑止力による秩序の維持、という考え方が主流でした。しかしそれが破れた結果、第一次世界大戦が発生するんですね。この教訓から生まれたのが、国際連盟であり、集団安全保障という考え方です」
2014-07-14 20:17:42連投5 RT 5.岩上「安倍総理は抑止力を強調しています。ということは、国連以前に戻り、18世紀、19世紀の考え方に戻るということでしょうか」。前田氏「安倍総理の記者会見や国家安全保障戦略の文書を見ると、第一が自主防衛、第二が日米同盟になり、国連が後退しています」
2014-07-14 20:18:08連投6 RT @IWJ_ch1: 6.前田氏「国家安全保障戦略は、安倍総理の祖父である岸信介元総理が出した国防の基本方針に取って代わるものです。国防の基本方針は、日米同盟を過渡的なものと位置づけ、国連を第一に掲げていました。国家安全保障戦略は、これから後退しています」
2014-07-14 20:18:27連投7 RT @IWJ_ch1: 7.前田氏「米国は、集団的自衛権の行使を前提とする枠組みを太平洋に作ったんですね。しかし日本は憲法上これに入れない。そこで、個別的自衛権を前提とした日米安全保障条約を作ったんですね。第5条は、日本の施政下では日米が共同対処するとなっています」
2014-07-14 20:18:44連投8 RT 8.岩上「竹島は安保5条の適用外であると政府が認めたという報道がありました。竹島に関しては米国が助けてくれないんですね」。前田氏「ANZASは太平洋が条約区域になっているのでNZなどは兵を出さなければいけないわけです。日米安保は領域が日本に限られる」
2014-07-14 20:23:34連投9 RT @IWJ_ch1: 9.前田氏「日米安保は人とモノのバータです。一方、ANZASや米比条約は、人と人のバーター。集団的自衛権の行使で日米関係も人と人のバーターにするのなら、安保再改定をし、第6条を削除して在日米軍基地は撤退してもらわなければならないはずです」
2014-07-14 20:23:52連投10 RT @IWJ_ch1: 10.岩上「昨年の2プラス2でまとめられた文書には、その目的として、日米同盟のグローバルな性質を反映させる協力関係の拡大、とあります。日米安保を再改定するのではなく、米国の世界戦略に沿って、世界規模に拡大するということでしょうか」
2014-07-14 20:24:10連投11 RT @IWJ_ch1: 11.前田氏「ジョセフ・ナイが、1995年に安保再定義のための文書を出します。そこで、米国は太平洋国家であり、日米同盟ほど大切な同盟はないと宣言します。クリントン大統領が来日し、日米ガイドラインの再定義が行われるようになります」
2014-07-14 20:24:25連投12 RT @IWJ_ch1: 12.前田氏「1997年に、現在にも継続している日米ガイドラインが成立し、米国が有事法制を作るよう要求します。それが、小渕内閣と小泉内閣で次々と成立します。その仕上げが、現在の安倍政権での集団的自衛権行使容認です」
2014-07-14 20:24:41連投13 RT @IWJ_ch1: 13.前田氏「日米安保とは、そもそもが9条に反する反憲法的な条約です。その中で歴代の自民党は、非核三原則とか集団的自衛権の行使を容認しないとか、国民に対してそういう説明をしてきました。それが顕教だとすると、密教として密約の世界がありました」
2014-07-14 20:32:44連投14 RT @IWJ_ch1: 14.岩上「安倍さんがやろうとしているのは、密教の顕教化ですね」。前田氏「その通りです。しかも解釈改憲ですから、憲法改正よりも、もっとタチが悪い」
2014-07-14 20:32:58連投15 RT @IWJ_ch1: 15.前田氏「安倍総理の本心は、自主独立派で改憲ということなのかもしれませんが、実際にやっているのは、米国に対して従属的なことです」。岩上「安倍総理は愛国を偽装し、日本を立ち上がれないほどに米国に従属させようとしているのではないでしょうか」
2014-07-14 20:34:13連投16 RT 16.岩上「戦後レジームからの脱却と言いますが、安倍総理はリベラル左派を切って、かつての大日本帝国に回帰するかと思いきや、米国という帝国の属国になろうとしているのではないでしょうか」。前田氏「他方、米国は、安倍総理を離米派と見ているかもしれません」
2014-07-14 20:34:33連投17 RT @IWJ_ch1: 17.前田氏「吉田茂や池田勇人の系譜は、商業国としての日本を作り、安全保障は米国にお任せ、というものでした。軽武装・経済重視というのが、自民党の安保政策でした。しかし、憲法秩序の中でどのような安保政策を取るかという構想を作ってきませんでした」
2014-07-14 20:34:50連投18 RT @IWJ_ch1: 18.前田氏「安倍総理は来年の通常国会で法案を一括して出すといいます。それに対し、どのように対抗するような政治勢力を作れるか。ソ連解体後のEUのような安全保障のモデルを想定することはできないか。フランスもドイツも軍事力は半分になっています」
2014-07-14 20:35:07連投19 RT @IWJ_ch1: 19.岩上「今、世界は大変きな臭い状況になっています。中東ではガザ空爆やイラクとシリアでの内戦、そしてウクライナ危機は深刻な状況です。ウクライナのことは日本でほとんど報道されていませんが、ロシア系の住民に対するジェノサイドが起きています」
2014-07-14 20:35:21連投20 RT @IWJ_ch1: 20.岩上「ウクライナは、地政学的に見て非常に重要な位置。NATOの東方拡大を続けたうえで、このウクライナ危機が生じています。プーチン大統領は、今、じっとこらえている状態だと思います。ウクライナ軍はクリミアに兵を出そうとしているとも言えます」
2014-07-14 20:35:35連投21 RT @IWJ_ch1: 21.岩上「第一次大戦の時、ドイツはベルリン・バグダッド鉄道を考えました。これはパイプラインの役割をはたすものですね。シー・パワーで覇権を獲得してきた大英帝国にとっては、非常に不都合なものだったんですね」
2014-07-14 20:36:03連投22 RT @IWJ_ch1: 22.前田氏「第一次世界大戦は、ある面では英独戦争でした。当時、石炭から石油に切り替わる時代でした。ドイツの3B政策に対し、イギリスは3C政策によって、ドイツを包囲しようとしました。大陸の帝国と海洋の帝国とのパワーゲームでした」
2014-07-14 20:36:23連投23 RT 23.前田氏「米国は、地政学者のスパイクマンが提唱したリムランド理論を採用しています。これは、ハートランドへの侵入地域にあたるリムランド(沿海地帯)の国々と同盟を結ぶこと。冷戦後も、米国はこのリムランド理論を継続しています。日米安保もこの一環です」
2014-07-14 20:36:49連投24 RT @IWJ_ch1: 24.岩上「米国の基本戦略は、沖合にてバランシングすること。つまりオフショア・バランシングですね。日本にもこのオフショア・バランシングが適用されています。山口大学の纐纈厚氏は、日米の盾と矛の関係が変わろうとしている、とおっしゃいました」
2014-07-14 20:37:14連投25 RT @IWJ_ch1: 25.前田氏「米国の伝統的な戦略としてリムランドが展開されてきました。起源は大英帝国ですね。リヴァイアサンとビヒモスの戦いなどと形容されてきました。米国はこれの発展形をやろうとしていて、日本や韓国はそのコマにされようとしているのだと思います」
2014-07-14 20:37:47