MAGURO STRIKES BACK ~サシミ帝国の復讐~
「とーちゃん。サバもサンマも。刺身も焼き魚も。みんな仲良く暮らせる日が来るといいのにね。」『ああ、きっと来る。』 「そしたらね、みんなで定食屋さんやるんだ。おいしいお魚いっぱいだよ!きっと楽しいね!」 『そうだな、きっと楽しいな…』
2010-09-04 12:48:23『俺の魂はな、単に魚だけじゃねんだ。全身全霊で調理してくれた料理人のスピリットが俺を生かし、最後まで奮い立たせた。板前の心を忘れたお前らに未来はねえ!!』 「たわけ!三流素材が!猫缶以下の貴様に何がわかる!」 『へっ、せいぜい消費期限に怯えてな…』 「くっ…皆の者、殺れ!!!」
2010-09-04 12:27:05「最期の言葉はあるか?」 『へっ…生魚にする命乞いなんかねえ。』 「ほう。まだまだ威勢だけはいいな。だが貴様らも元々はその生魚から作られたということを忘れるな。」 『聞き飽きたよ、じーさんが毎日言ってた。』
2010-09-04 12:16:42我等の祖先はその類い稀なる冷凍技術開発――解凍時にも細胞を破壊せず、完璧な味と食感を保つことに成功した。 そう。"共食い"は仕掛けられたストーリー。すべてを無に帰し、そして自分たちを冷凍した。そして、これから始まるサシミの覇権は最後の章だよ。
2010-09-04 12:06:30「青果、精肉と同様、我等からも生鮮の力が失われた。」『では何故、近年急にサシミが勢力を…?彼等もまた滅んだはず』 『冷凍だよ』 「冷凍?!古代技術のひとつ…名前は知っていますが、伝説だとばかり思っていました…」
2010-09-04 11:59:51『ここが…築地!?』「ああ。かつて、ここはあらゆる魚たちがともに繁栄を極めた、正に理想郷だった…」『なぜ…こんな』「ああ。80年前の"共食い"は、総てを食い尽くし、"サカナ"は滅んだ。私たちのような缶詰を除いてな。」
2010-09-04 11:48:28――時刻2130、軍艦・フナモリ 『山葵!次弾装填!!』『大佐!第三砲塔被弾しました!』『かまわん!おい、醤油の準備はまだか?!』『醤油注入あと3皿です!あと10分ほど…』『5分でやれ!次が焼き上がる前に一気に畳み掛けろ!そこで決める!!!』
2010-09-04 11:35:35太刀魚味醂干し中将『閣下、また奴らが騒ぎ出しましたよ』 アジ開き総帥『フッ…焼き魚のイヌどもめが…おまえらはいずれ我が干物軍団に平伏すのだ』
2010-09-04 11:24:10おっと観客席からブリ照り焼きと塩鮭が乱入だあああ!! 見計らったようにアユ・マス川魚連合もやってきたぞ!! これはイワシ&カレイの煮付けコンビも黙ってはいられないといった顔だー!!
2010-09-04 11:19:45香ばしいサンマ、大根おろしとの絶妙なるコンビ…しかし、したたる脂のふくよかな甘味、サバも負けてはいないぞ さあどうなる?!!ニッポンの焼き魚定食の頂点は!!!
2010-09-04 11:15:33