140713-140822　田中龍作氏、ガザ入り後の連投Tweetまとめ

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投290】 当地に来て1か月にして初めて魚介類を口にした。 「停戦」を受け漁師が海に出ているため、小魚や蟹が陸に揚がっているのだ。 野良の猫ちゃんたちは、好物の魚に ありついた だろうか。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投291】 　「終戦の日」の靖国神社には、ほぼ毎年のように足を運んでいたが、今年は行けない。 戦後69年、英霊たちの尊い犠牲が今ほど ないがしろ にされたことはない。 246万柱の言葉に耳を傾けたかったのだが。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投292】 　当地は午前5時35分。イスラエル艦艇が機関砲を放った。海から陸に向けた音が響く。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投293】　少なくとも昨日までの時点で、ハマスは「停戦を遵守する」とコメントしている。戦闘再開にはならないと思うが。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投294】今日は金曜礼拝。粉々に破壊されたモスクのそばにしつらえられたテントの下で、人々はアッラーに祈りを捧げる。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投295】 当地は午前1時。海辺で大きな発砲音あり。イスラエル艦艇からか。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投296】 イスラエル艦艇からの発砲は「停戦破り」とは少し違う。 漁師に向けて威嚇射撃をしているのだ。漁師は浜辺だと漁獲が少ないため、どうしても沖に向けて出たがる。 そこをイスラエル海軍から制止される。それでも生活のために沖に向かう。漁師は命がけだ。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投297】　当地に来て1か月余り。胃が小さくなったのか。一日一食でちょうどいい。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投297】 イスラエル軍の攻撃の仕方を見ていて確証を得たことがある。ユダヤ人はパレスチナ人を虫けらのように殺している、ということだ。 国土防衛（自衛）という大義名分は、どんなことでも正当化させる。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投298】　 かつての日本は盆を過ぎると途端に秋の気配が漂い始めた。 ガザも8月15日あたりから陽ざしが柔らかくなった。パレスチナ人にとって今年の夏は過酷だった。身を焼くような夏だったに違いない。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投299】 　ガザ東部国境沿いでは、メルカバ戦車の巻き上げる砂塵が見える。上空には偵察用の飛行船が “遊覧” していた。　

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投300】 大規模虐殺があったフザー村には、行く度に新たな悲しみと怒りを覚える。 きょうは村人を守るために白旗を掲げながら、イスラエル兵に 撃ち殺された男性（64歳）の話を聞いた。話してくれたのは男性の息子だった。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投301】　停戦はさらに1日延長される見通し。パレスチナ代表団がメディアに語った。イスラエルはまだコメントしていない。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投302】　さらに1日の停戦延長にイスラエルも同意した、とロイターが伝える。

田中龍作 @tanakaryusaku

【ガザ連投302】　当地は午前6時30分。停戦6日目の静かな朝を迎えた。 無人攻撃機の “羽音” がうるさいのを別にすれば。

田中龍作 @tanakaryusaku

【連投～上～】 皆様。田中はガザを一旦出ることとしました。イスラエル軍による爆撃が続く中、ガザの人々を見捨てることになりはしないかという後ろめたさがあります。 一時離脱を決めたのには理由があります。滞在が1ヵ月を過ぎた頃から、無人攻撃機の飛行音が怖くなくなったのです（つづく）

田中龍作 @tanakaryusaku

【連投～中～】　慣れ切って油断した時が一番危ないのです。 　戦場をよく知るイタリア人ジャーナリストが、取材中、不発弾の爆発事故で死亡しました。警戒心を緩めたら命取りだということの典型例です。 　ガザ戦争は今回で終止符が打たれるものではありません。（つづく）

田中龍作 @tanakaryusaku

【連投～下～】 元気でこれからもガザの現実を伝えていかなければなりません。 虐殺を少しでも防ぐには国際世論の力が必要です。 「また来るからね」と私が言った時のパレスチナ人記者の嬉しそうな顔が忘れられません。（おわり）

田中龍作 @tanakaryusaku

【ご報告】 田中は本日、帰国致しました。ガザの実情を伝えることができたのは、ひとえに皆様のご支援のおかげです。本当に有難うございました。