ケンペイｖｓ座礁艦隊！　あとパンツ　～フライングフィッシュ・オブ・アラビアン～　その３

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

「くっ…。全員、攻撃を許可！ この天狗オメーンの男を全力で妨害せよ！」叢雲は部隊の皆を守るために命じた。攻撃の意思を示した以上は反撃せざるを得ないし、任務自体は遂行せねばならない。予測航路の走破に20時間かかるところを、最低＋五時間遅延させるのだ。 21

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「おいそこの狙撃手、何をぼーっとしている！攻撃は始まっているぞ！？任務放棄か貴様ら！」飛行艇に乗ったままの前進観測・狙撃班ビハール1の利根、およびビハール2の最上にミュグラ少佐が怒鳴る。「うるさい奴じゃのう」「マキシマさん、どうしよう」最上が心配そうにマキシマ中尉へ訊く。 22

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「あの天狗の人、本当にただの敵なの？スエズ提督と本当に関係無いの？」「フーム…」マキシマ中尉は考える。［データ削除］大尉は急遽別行動を取ることになり、ここにいない。長距離IRCも繋がらない。最終的に判断するのは自分だ。「ひとまず攻撃だ。あの海軍少佐に口出しさせるな」 23

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「本当に良いのじゃな？」利根が再度確認する。既に彼女は解放されたハッチ前に伏せ、長砲身20.3センチ"単"装砲の狙撃態勢に入っている。「今はやるしかない。ビハール2、スポッターだ」マキシマの命令に最上も従う。利根の隣に座り、改造された背部の測距儀をケンペイ天狗へと向けた。 24

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◆今夜はここまで◆