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佐々木俊輔｜都市制作室
@shunsukessk
戦後、基町には木造平屋の公営住宅と違法に建設されたバラックが混在していたが、70年代に高層アパートが建ち始めると、初期の入居者はご近所を誘って集団で転居し、近隣の関係性がそのまま残されたという。すべてではないが、平面方向の秩序は積層されて垂直方向に受け継がれたのかもしれない。
2014-05-21 21:06:26
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基町ショッピングセンターの中心部には、40パーセント以上という高い高齢化率を象徴するように、地域包括支援センターがある。 pic.twitter.com/I6h81dsrrX
2014-05-22 22:56:59
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基町地域包括支援センターには、毎日10名前後の高齢者が相談に訪れるという。介護などの相談もあるが、センターの実績としては残らない「制度外」の案件も多いようだ。センター長は何百人という高齢者と継続的に関わっていて、基町の高齢者の悩み事を一手に引き受けているという印象を受けた。
2014-05-22 23:00:40
佐々木俊輔｜都市制作室
@shunsukessk
基町の特徴は、外国語、特に中国語を話す住民が多いことだ。当初は通訳サービスを使うなどして対応していたが、文化的な壁が高く、中国出身のスタッフが入ったことでようやくコミュニケーションが取れるようになったという。地区の国際化に対応するための模索が行われている。
2014-05-22 23:04:37
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基町高層アパートの壁に埋め込まれた「定礎」。設計者の名が刻まれている。 pic.twitter.com/p1GjMx8Mup
2014-05-24 08:18:48
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BAR PHOTOというグループの写真展「ささやき」へ。基町の写真家、浅野堅一さんにお目にかなるなどした。写真展だが、今日は酒を飲みながら、広島の写真家たちが捉えた「空気」をじっくり鑑賞できる。 on.fb.me/1oezu3Q
2014-05-24 12:40:06
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毎日、まるで「覗き見」するように、基町アパートの現状を見聞きしている。この巨大な集住体は、どこまで行ってもその断片しか見せてくれないが、わかったこともいくつかある。 pic.twitter.com/c0g9XyI0sF
2014-05-26 18:29:14
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アパートの一帯が既に商圏として成り立たなくなっているのは深刻な問題だと感じた。高層アパートの中心にあるショッピングセンターは100ほどのテナントが入る設計になっているが、大半のシャッターが下りている。繁盛しているのは北側に建つ大型スーパーだけだ。
2014-05-26 18:35:17
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@shunsukessk
住民が高齢化して日中から地元に留まる人が増え、さらに国際化して文化的な多様性が増したが、結局のところ、公営住宅特有の所得制限が経済的な階層を固定し、商売を始める人と地元にお金を落とす人の両方が減った。ちなみに、オープン当初は戦後の復興期に財を成した人もいて、羽振りが良かったとか。
2014-05-26 18:41:04
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@shunsukessk
文化的な多様性が増した一方で、経済的な多層性が失われたのが、今の基町アパートなのかもしれない。多層化する計画はあったようだが、挫折した。だから、古くからの住民や店主は、もう一度この街が賑わっているところを見たい、と口では言いながら、明るい未来を想像できないでいるようにも見える。
2014-05-26 18:44:44
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他方で、それほど数は多くないが、新しいことを始めようとしている住民もいる。また、外側から基町アパートにやってきて、店を始めたり、意欲的なプロジェクトを立ち上げたりする人もいる。そういった動きがいかに住民たちを巻き込んでいくかが、ひとつの鍵になるような気がする。
2014-05-26 18:47:30
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@shunsukessk
古くからここに住む住民の話を聞いていると、原爆による破壊から木造平屋住宅群による「平面の街」、さらに高層アパートによる「垂直の街」と、70年にわたって形成されてきた秩序が根付いていることがわかる。ただ、それは今、再編成されつつある。 pic.twitter.com/2ShmZMoJEV
2014-05-28 11:10:06
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昨日は、アートによる基町活性化の拠点、M98 @motomachi_prj を訪れ、広島市立大学の中村圭さんと長野佳嗣さんにお話を伺った。M98は基町アパート内のテナントのひとつとして開設された、地域の再編と活性化の「前線基地」という印象。ここから何が仕掛けられるのだろうか。
2014-05-30 12:39:23
佐々木俊輔｜都市制作室
@shunsukessk
昨日取材した件について、「基町プロジェクト」のFacebookページに掲載していただきました。ありがとうございます。 on.fb.me/1o3qqeI
2014-05-30 13:07:31
佐々木俊輔｜都市制作室
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広島の若い建築家が集うトークセッション、TREES vol.03へ。広島の建築／建築家像について考える絶好の機会だった。さすがに基町アパートについても詳しい方が多く、クリティカルなご意見をいただくなどした。ありがとうございました。
2014-06-01 00:55:51
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@shunsukessk
昨日の朝、基町ショッピングセンターの清掃員にして画家の、ガタロさんを訪ねた。昨年、NHKでご自身の半生が特集されてからの劇的な変化や、清掃員として、また画家としての生き方などについて伺った。少年のように輝く目が強烈。 pic.twitter.com/y27OTSFknX
2014-06-07 08:18:17
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@shunsukessk
基町ショッピングセンターの活性化について熱く語り合うガタロさんとM98の長野さん。 pic.twitter.com/rYZyVheBAz
2014-06-07 08:21:15
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基町アパートのマップづくりのためのワークショップに参加した。広島大学と行政、地域などが一体となって行われたもので、さまざな立場の人が協力し、この地区が更新されていくプロセスをリアルタイムで目撃しているようだった。 pic.twitter.com/XYqtHnxFB1
2014-06-08 00:09:20
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@shunsukessk
ワークショップの前半部分は、高層棟の屋上庭園やショッピングセンター上の人工地盤などを歩き回り、参加者が思い思いの「発見」を書き留めていった。屋上は通常、立入禁止なので、これだけで既にかなり贅沢な散歩に。 pic.twitter.com/r9irhrSSfz
2014-06-08 00:25:04
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@shunsukessk
集会所に戻ってそれぞれの「発見」がシェアされ、さらにアパートを進化させるためのアイデアが次々と提出された。今回はブレーンストーミングのような形だったが、今後、さらに回を重ね、情報を整理したのちに、マップが作成されることになるという。 pic.twitter.com/2bgVg5ckwJ
2014-06-08 00:30:40
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