軍事的自衛の現実論的可否について by 太陽のイビキ @taiyonoibiki さん

まとめました。
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The Sun Snores Press @taiyonoibiki

「軍事的自衛の現実論的可否について」

2014-08-06 01:21:49
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ①第九条は、〈平和主義〉と言う抽象的表現をとらず、はっきり〈戦争の放棄〉と明記したところに最大の意味があるのだと思います。ここで本文の文言を確認すると、

2014-08-06 01:23:21
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ②「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2014-08-06 01:24:15
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ③②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」とあります。『憲法を守るのは誰か』(幻冬舍ルネッサンス新書)『国歌安全保障条約批判』(岩波ブックレット)の著者青井未帆氏の言うように、

2014-08-06 01:25:30
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ④第九条の一番のキモは、第一項の後に第二項「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」を加えたことにあるんです。

2014-08-06 01:26:29
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑤第一次世界大戦の惨禍を経験した国際社会は、もう二度と戦争はしないという決意から、1928年「戦争放棄に関する条約〉(不戦条約)を制定し、日本も締約国のひとつになりました。

2014-08-06 01:27:28
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑥これは、国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄し、平和的手段による紛争解決を謳ったものでした。しかし、その後、世界が再び戦争の惨禍を避けられなかったわけは、この不戦条約に一つの抜け道があったからです。

2014-08-06 01:28:22
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑦つまり、正式に相手国に宣戦を布告してから始める従来までの戦争に対しては一定の抑止効果があったのですが、たとえば事変などのように突発的な事件をきっかけとして起こる武力衝突などに対処することができなかったのです。

2014-08-06 01:29:01
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑧満州某重大事件や柳条湖事件は、どっちが先にやった、やられたは二の次にして、そのまま〈自衛〉と称した戦争に発展していったのです。

2014-08-06 01:30:35
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑨これらはもちろん、日本軍の謀略によって引き起こされたものだったのですが、つまり不戦条約では、事変などを悪用した戦争を防ぐことができなかったという例です。

2014-08-06 01:31:50
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑩そこで、第九条の第一項に第二項の「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」が加えることにより、第九条は完璧なものとなったのでした。

2014-08-06 01:32:31
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑪なにしろ、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しないのですから、たとえ突発的に何が起ころうと平和的手段以外に紛争を解決せざるを得なくなるからです。では、あの自衛隊はなんなのだ?あれは違憲か合憲かと言う疑問が当然出てまいります。

2014-08-06 01:33:13
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑫第九条について、長らく維持されて来た政府の解釈は次ぎのようなものでした。「日本は独立国であり、国家固有の権利としての自衛権を持っている。自衛権を行使するための必要最小限度の実力は、憲法の禁ずる”戦力”には当たらない」

2014-08-06 01:34:18
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑬この政府解釈は、〈自衛権〉といういわば憲法の外にある概念を、アクロバット的に第九条という実定法の中に引っ張り込んでしまったところに特徴があります。

2014-08-06 01:35:18
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑭しかし、第二項に〈陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない〉と明記されているわけですから、この政府解釈の〈必要最小限度の実力〉なるものを”戦力”として使うことは許されない。

2014-08-06 01:36:15
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑮つまり、自衛隊は、なにか国民的式典などの機会に大空に空砲を鳴り響かせたり、ジェット機で輪を描いてみせるとか、災害地の救助、復旧のために出動するとか、

2014-08-06 01:37:02
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki カッコいいブラスバンドを聴かせるとかそう言う範囲ならまだいいけれど、”軍隊”としては使うことは絶対できないということです。

2014-08-06 01:38:35
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑯ですから、この第二項を加えた第九条のおかげで、自衛隊は70年以上もの間、今まで一人も人を殺さずに来れたわけですね。まさに九条様様(さまさま)というわけです。

2014-08-06 01:39:26
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑰学説通説も(安倍政権以前の)従来までの政府解釈も、戦争放棄、戦力不保持については一致していたのです。

2014-08-06 01:40:11
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑱ただ、学説通説は、”戦力”を〈警察力を超える実力〉と理解していますから、その視点でいうと、自衛隊はあきらかに警察力を超える実力ですから、自衛隊は今でも違憲ということになります。そして、僕も自衛隊は違憲であると思います。

2014-08-06 01:41:07
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑲そのように言うと、すぐに返ってくる反論(あるいは疑問)は、「とは言っても、実際に攻撃されたらどうするんだ。紙に書いてあるものは守ってくれないよ。現実的になってしっかり考えてください」というようなものでしょう。

2014-08-06 01:42:18
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ⑳では、その人たちの疑問に答えて、ここで軍事力による自衛可否について現実的に論じてみましょう。

2014-08-06 01:43:22
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ㉑まず北朝鮮からひょろひょろ飛んできたミサイルが日本海や太平洋に落ちたり、中国や韓国の人が「日本政府が日本固有の領土と主張している島(つまり、竹島とか尖閣諸島)に上陸してその国の旗を立てたりした場合、もちろんそんなモノは侵略の脅威でも何でもないのです

2014-08-06 01:44:41
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ㉒ 仮にそうした国が本気で日本を侵攻しようと思った場合、まずその前に充分な戦争準備をして勝てる算段をつけた上で侵攻してくるでしょう。もちろん、上陸前に、日本の攻撃能力を十分削いでおく必要がありますから、まずものすごい空爆をしかけてくるでしょう。

2014-08-06 01:45:20
The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ㉓日本という国を見回してみると、これが列島でありまして、四方を海に囲まれてどこからでも攻撃できます。そればかりか、国土の70%が山岳、どこで上陸しても自動車で2時間も走ればすぐ山に突き当たってしまうような地理的条件を持っています。

2014-08-06 01:46:21