- ttelttelel
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俺Pも高森も、ゴールに気付いている きっとわたしたちは答えを選ばないままアイドル高森藍子は終わりを迎えるだろう 愛してくれたファンの膨大な愛憎を背に ありがとう さよなら 愛してくれてありがとう 何もかもやりきったという嘘でこの夢は瞳をとじるのだ
2014-08-06 21:47:07そういう結末をわたしも高森も想像しているのに、それをくちにだすことはしない。だって口にしてしまえばわたしはわたしを許すことが出来ないし、「なにより、知らなかったふりをしなければ、この想像上の未来は訪れることがない」。だから、知らないふりをしている。後悔するために全力を尽くす。
2014-08-06 21:51:16「高森藍子、そうだね、しかたなく。私たちは全力を尽くしたけれど、それでも答えを見つけられずにいたね、だけどお前はよくやったよ、よく頑張った。天才ではなく、芽が出るのも遅く、やっと出たCDも売れ行きが悪くてな」「こんな日にまで、しつこいですよ」「ありがとう」
2014-08-06 21:55:53ぼく「高森、わたしたちはひきょうだね」高森「……」「どうしてそう思います?」ぼく「ひきょうで」「……未熟で」高森「無視かあ」ぼく「だけど、なにもさ、なにも」高森「できなかったわけじゃないですね」「わたし達のしたことは」「たくさんのひと、たくさんのものごとを変えた」
2014-08-06 22:08:44高森藍子「楽しかったなあ」「つらいこともあったけど」「あの歓声、ステージの上からのほうせきみたいな景色」「わたしのものだったなんて信じられない、わかってるけど」ぼく「[普通の子]高森藍子のくせにね」高森藍子「夢じゃないけど、見ていたのは夢だったんだ、きっとほんとに」
2014-08-06 22:12:27ぼく「ごめん」高森藍子「謝ることなんてないんですよ」「わたし以外の子に同じ仕打ちをしたら、絶対に許さないですけど」ぼく「許してよ」高森藍子「ダメです」
2014-08-06 22:16:15ぼく「どういう意味でよ」高森藍子「そういう話にはさせませんからっ」ぼく「あーあ」「ひどい最後の日だな」高森藍子「誰のせいですか……」ぼく「わたし達のせいだ」高森藍子「うわ」ぼく「高森藍子」「ああすりゃよかったね」藍子「はい」「らぱんP、無能」ぼく「普通に傷つくわ」
2014-08-06 22:20:08高森藍子「他の子が心配だなー」ぼく「おい、やめろ」高森藍子「美優さんはまあ、もう大丈夫でしょう」ぼく「それはそれでな」高森「私がいるじゃない」ぼく「まあ」高森藍子「美羽ちゃんとか、私と同じことをされたらと思うと、私正直ちょっと泣けます、らぱんちゃんが最低で」ぼく「してないのに」
2014-08-06 22:23:30高森「晶葉ちゃんにとってあなたは」「紗南ちゃんはあなたを」「ゆかりちゃんに至っては」ぼく「わかってる、わかってるさ」「全力を尽くす」高森「出来るかな」「同じ轍を〜ってならないでくださいね」ぼく「矛盾してるな」高森「らぱんちゃんがでしょう?」ぼく「そうだよ」高森「ネットスラング」
2014-08-06 22:28:33ぼく「そっちじゃない」高森「そうでしたか」ぼく「高森」「アイドル高森藍子っ」高森「はいっ」ぼく「たいへんよくできました」高森「はぁ」「うふっ」「いつもありがとうございましたっ♪」ぼく「明日からも」「いよう」「いっしょにいよう」高森藍子「……」
2014-08-06 22:32:07高森「……返事は、しません」ぼく「うん」高森「だけど」「ずっと、笑ってますから」「あなたが愛してくれた笑顔で」「あなたが見つけてくれたわたしは」「ずっと笑ってますから」「だから、あなたも笑ってて」「わたしもあなたも、ずっと笑ってることはできない」「だけど」
2014-08-06 22:35:52高森藍子「笑顔でいるその時間を、いっしょに過ごしましょう」「そうするあいだに、きっといろんなものが見えてくる」「だけど、どんなときでも、どんなあなたでも、わたしはそばにいる」「あなたの笑顔がね、1番好き」ぼく「あなたのことが1番好き?」高森藍子「だからさ」
2014-08-06 22:38:44