[ 正義の味方 eight + α ver. ]

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きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

[ 正義の見方 Red ver. ]*0 幼いころからの憧れ。 いつもテレビの向こうで見てた。 強くて、かっこ良くて・・・ 初恋のレッド。 将来はレッドのお嫁さんになること。 ねぇ。本当にいるなら、 今、助けに来てよ。 ここから連れ出してよ。

2014-07-22 20:03:40
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*1 「いってきます。」 ここは施設。 私はこの施設で育った。 親の顔なんて当然忘れた。 でも、 【ヒーローが助けてくれるから。】 って誰かに言われたのだけ覚えてる。 誰だろ? でも、、、 本当にいるなら助けてよ。 今、本当に困ってるから。

2014-07-22 20:03:46
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*3 拾い上げてみると・・・ 「やぁ!やっとみつけた!」 「え!?なに?え!?」 突然話し出す、蜂のマスコット。 「僕はハチモン!君の友達だよ?」 「そんなこと言われも・・・」 「あれ?学校は??」 痛いところをつかれた。 でも、何でこんな奴に言われなあかんの?

2014-07-22 20:03:58
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*2 [ 学校に、行きたくない。] 一回思うと足が鉛みたいに重くなって、 前に進めない。 だから、いつもの土手沿いに行く。 自然に触れに行くの。 これ?なに?誰かの落し物? pic.twitter.com/INVt7p64NY

2014-07-22 20:03:59
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きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*4 「行きたくないん。」 「何で?」 だって、私は虐められてる。 理由は多分、あのこと。 でも、私は関係ない。 「今日は行った方がいいって!」 「でも!!「大丈夫。僕がいるから。」 ハチモンは最後の言葉を残して話さなくなった。 「仕方ない。行くか。」

2014-07-22 20:04:06
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*5 チャイムが鳴るギリギリに教室に入る。 入った時の皆の視線。 そして、ヒソヒソ話す声。 以外と聞こえてるんだよ。 【帰れ】【何で来たの】【死ね】 ねぇ。助けてよ。 誰か・・・ キーンコーンカーンコーン 「席に付けー!」 タイミング良く入ってくる担任。

2014-07-22 20:04:10
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*6 「今日は転校生を紹介する。」 転校生とは男の子で、名前は・・・ 「渋谷すばるです。よろしく。」 無愛想な感じ。 私の隣に座るらしい・・・ 「よろしくね。」 「・・・よろしく」 それからの休み時間は渋谷くんの席に集まるクラスメイト。

2014-07-22 20:04:15
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*7 渋谷くんはそれを全て無視。 昼休み以降誰も来なくなった。 「あの。教科書見せてくれ。」 「あ。うん。」 教科書見せてるのに、ノートを取らない渋谷くん。 「ノート書かないの?」 「…ノートも忘れた。」 ぶっきらぼうにでも何処か恥ずかしそうに。 「はい。」

2014-07-22 20:04:19
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*8 差し出したルーズリーフ。 「使って。」 「ありがとう。」 誰かに感謝される。 久々のことだった。 涙が出そうなのを堪えるのに必死で、 授業なんかちゃんと聞けなかった。 キーンコーンカーンコーン やっと1日が終わった。 「なぁ。一緒に帰ろう?」

2014-07-22 20:04:23
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*9 突然のお誘い。 「でも、渋谷くんも明日から1人になるよ?」 「ほんなもんどーでもええねん。行くで。」 さりげなく掴まれる手。 振りほどくことも出来ず、 ただ、渋谷くんの手の暖かさだけが伝わってきて・・・ 「あれ?ここは・・・」

2014-07-22 20:04:28
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*10 あんなことを考えてるいうち着いた場所は懐かしい場所。 ここは、新しい両親に連れてきてもらった思い出の場所。 優しかった、両親。 本当の子供みたいに育ててくれた。 でも、もうこの世にはいない。 「ここ、覚えてる?」 「うん。」 「俺のことは?」 「え?」

2014-07-22 20:04:32
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*11 ほら。やっぱり忘れてる。 俺らはここで一回会っとくねん。 遠い昔に。 せやけど、ここは、俺が引っ越すときに約束した場所。 「じゃぁ、これ見て?」 大きな木に掘った字。 【ぜったいたすけにくる。】 「あ!これって!!!」 やっと思い出してくれた。

2014-07-22 20:04:37
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*12 思い出した。 あの時も私は虐められてた。 親がいないからって。 そんな私を助けてくれたのが・・・ 「す、ばるくん?」 「やっと思い出したな。」 ギュッ 「遅いよ・・・」 「ヒーローは遅れてくるもんや。」

2014-07-22 20:04:41
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*13 俺もこんなこと何か、 すっかり忘れてた。 でもな。夢に出てきてん。 変な蜂が。 【ヒーローやろ!行け!】って。 じゃぁ、都合良く引っ越しの話が出て、この街に戻ってきた。 なんやろな。運命なんかな。 でも、こいつ見てやっぱり、思い出したし思ったんです。

2014-07-22 20:04:44
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*14 【俺が守らなあかん。】って・・・ 「今、何処におるん?」 「施設に戻った。」 「・・・そっか。」 「うん・・・」 「・・・なぁ。」 「なに?」 「俺が守るから俺のとここい。」 「・・・どういうこと?」 グイっ チュッ 「こーいうこと。」 「/////」

2014-07-22 20:04:48
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*15 「俺のお嫁さんにおいで。」 目に涙いっぱい溜めて、 我慢して、 断ろうしてるのが目に見えて分かる。 だから・・・ 「お前はお前や。親は関係ない。」 じゃぁ、ストッパーが外れて 子供みたいにワンワン泣いて。 「私のヒーローはすばるくんだったんだね。」

2014-07-22 20:04:51
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*16 「あ!ハチモン!・・・あれ?」 カバンの中に入れたはずのハチモンがいない。 「どうした?」 「なんもないよ!」 あれから、探したけどどこにも居ないハチモン。 あれから時が過ぎたよ。 ねぇ、ハチモン。 貴方のお陰大好きな人と結婚して今が1番幸せです。 end.

2014-07-22 20:04:54
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

[ 正義の味方 Black ver. ]*0 “大人になったらヒーローになるねん” 俺の目の前で断言する男の子。 あれ? “お兄ちゃんは?ヒーローになれた?” これって・・・ 「ばいばい。お兄ちゃん。」 「あ!おい!待てって!」 遠ざかる少年。 あれは・・・

2014-07-24 18:49:52
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*1 ピピピーーーー ジリジリーーー 幾つもの目覚ましが鳴る。 「あーもー。うるさい。」 鳴る目覚ましを全て止めてやっと始まる朝。 「あの、男の子って俺やんな。」 「あ!やっべ!遅刻する!」 いつも通りの朝。 でも、一つだけ違う。

2014-07-24 18:49:59
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*2 [うわ。朝から最悪。] 家から出て上見上げると 鳥の大群が電線に所狭しと並んでる。 ポン 「うわ!フン落とされた!」 触ってみるものの何もない。 「こっち。」 「え?」 声のする方を見てみると。 ハチのマスコット pic.twitter.com/RxKGv2gwBo

2014-07-24 18:50:08
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きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*3 「なんやこれ?」 「やぁ!僕、ハチモン!」 いきなり話し出したマスコット。 「僕のこと覚えてない?」 「いや。全く。。。」 「君の夢に出たんだけどなぁ。」 「もしかして!?」 「そうだよ!あれ、僕だよ。」 「とりあえず、会社!」 走ってギリギリ間に合った会社。

2014-07-24 18:50:12
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*4 「ただいま〜」 朝からのバタバタで1日があっという間に流れた。 「おかえり!」 「もー、ハチモン。なんなん?」 「それはね?」 話し出される忘れてる記憶。 ヒーローになると決めたきっかけ。 それは、ハチモン。お前やったんやな。

2014-07-24 18:50:18
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*5 「今日みたいに空から降ったんだ。 じゃぁ、君に当たったんだ。 そして、名前をつけてくれたんだ。 “ハチモン”って。 そして、僕の話を聞いてくれたんだ。 頼みも。」 「ハチモン。ごめん、思い出した。 でもな?もうその願いは無理や。」 「どうして?」

2014-07-24 18:50:22
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*6 「俺かて、もうそれなりの年。 ヒーローなんかにはなられへん。」 「なれるよ。大丈夫。」 その言葉を最後に話さなくなったハチモン。 それから3日が過ぎた。 でも、俺の日常は変わらん。 それから1ヶ月後。 隣に人が引っ越してきた。

2014-07-24 18:50:27
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*7 挨拶に、小柄な女の子とそれなりの男の子が来た。 でも、女の子には傷があった。 特に気に留めんかったけど、 それから、毎晩の様に聞こえる喧嘩の声。 でも、それはいつも一瞬ですぐに収まる。 苦情を言うほどでもない。 って思ってたけど、見てもてん。 あの子のこと。

2014-07-24 18:50:33
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