[ 正義の味方 eight + α ver. ]

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きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*8 ゴミ出しに行くと、その場で立っている人がいた。 見たことある顔。 それはやっぱり、あの子やった。 顔を覗き込むと眼帯。 さらに、赤くなってる頬。 「なぁ。彼氏にやられたん?」 「っ!!!」 「待って!!」 逃げ出す彼女を必死で掴んだ。 「とりあえず、家来い。」

2014-07-24 18:50:37
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*9 ほっとけへんかった。 今、この子をほっとくと もう2度と会えん気がした。 「別れたら?」 「あの人しかいないんです。」 「じゃぁ、いつでも俺に頼ってこい。」 「ありがとうございます。」 それから、何回か家に来る様になった。 心も少しずつ開いてくれるようになった。

2014-07-24 18:50:41
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*10 「裕ちゃん。ありがとう。」 「何言うてんねん。」 「もう、最後だから。」 「え?」 「赤ちゃん出来たの。あの人の子供。」 「は?」 「裕ちゃんは私のヒーローだよ。」 俺らの関係に名前をつけるなら、 仲良しの隣人。 ただ、それだけ。 せやけど。

2014-07-24 18:50:44
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*11 俺の中には多かれ少なかれ、恋心はあった。 「じゃぁ、もう引っ越すから。」 でも、伝えな伝わらんかって。 俺の行動が遅くって・・・・ 「・・・元気でな。」 無機質に閉まるドア。 「ヒーローになれたよ。裕ちゃん。」 「ん?ハチモン?」

2014-07-24 18:50:47
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*12 ハチモンがあったことろにハチモンの姿はない。 ただ、声が聞こえてくる。 「頼み聞いてくれてありがとう。」 それからの記憶は一切ない。 ピピピーーー ジリジリーーーー 「あれ?」 何事もなかった様に始まる1日。 「やっべ!遅刻する!」

2014-07-24 18:50:52
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*13 「あれ?定期ない!?」 「すいません、落としましたよ。」 「っ!?」 幸か不幸か拾ってくれたのは、彼女にあまりにも似てて、 「あの、ご飯行きませんか?」 本間のヒーローにはなれんかったけど、 誰かのヒーローになれたよ。 これでええやろ?ハチモン。 end.

2014-07-24 18:50:55
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

[ 正義の味方 Purple ver. ]*0 僕は、ハチモン。 僕はね? 色んなところに行けるの。 どこにだって行ける。 羨ましい? でも、僕にはやらなきゃいけないことがあるの。 あ!あそこにいた! “それ”の素質のある人。 いってきまーす!

2014-07-28 17:55:01
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*1 あ!いたいた。 よし。今日はどこにいようかな? 「よっしゃ!今や!」 シュッ ピー 「よっしゃ!よくやった!!」 試合終了のホイッスルと同時に入ったシュート。 「でも。信ちゃん。負けちゃった。」 「それでもええ。お前には大きな一歩や。」

2014-07-28 17:55:12
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*2 隣に住む信ちゃん。 信ちゃんは私のヒーロー。 だってね、 私を暗闇から連れ出してくれたの。 「ストバスでやっとお前自身取り戻したんや。」 「大丈夫かな?」 「為せば成る。」 私は、1度は就職をした。 でも、出身大学が大学がなだけに周りの期待も大きかった。

2014-07-28 17:55:28
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*3 越えられないノルマ。 大きくなる周りのため息。 私はとうとう病気になってしまった。 仕事はドクターストップで休み、 人間不審になった。 そんな時助けてくれたのが信ちゃん。 いきなり、部屋のドアを開けて、 ここに連れてきた。 「でも、ブランクはしゃーない。」

2014-07-28 17:55:48
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*4 「じゃぁ、次は信ちゃん相手!」 「何回やっても結果は一緒や。」 「信ちゃん!」 「あーもー。わかった。わかった。」 【信ちゃん?私、変われるよね?】 そんな、幸せな日々も一瞬だった。 次の日。 鳴り止むことのない電話。 それは、会社からの電話。

2014-07-28 17:56:05
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*5 何でも重要な取引があるらしい。 それにどうしても私が必要らしい。 しかし、会社に行って見ると現実は違う。 私が必要にしてるのは上層部の連中。 平社員から向けられる痛い視線。 聞こえるはずの無い幻聴。 「はぁっ、はぁっ!!」 収まらない過呼吸。 【信ちゃん!!】

2014-07-28 17:56:31
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*6 僕。ハチモン。 あの2人のことを見守ってきたの。 そして、このピンチ!! ハチモンの出動や!!!! あ!! 信ちゃんさんや!! 突撃ー!!! ぽん。こて。う。痛い。 「あれ?何やこれ?」 「僕、ハチモン!大変!あの子が!」 「最近のおもちゃはすごいなぁ。」

2014-07-28 17:57:23
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*7 ダメや! らちがあかん!! 「これを見ろ!」 初めてやる。 僕の記憶を人の頭の中に流すこと。 「っ!?」 「早く行け!」 「ありがとう。」 あの人に元に掛けだす。 信ちゃんさんはすでにヒーローなんだ。 だから、僕は少しだけ手をかすんだ。

2014-07-28 17:57:40
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*8 止まらない過呼吸。 信ちゃん、信ちゃん、信ちゃん!! バンっ! 「おい!大丈夫か!?」 信ちゃん?来てくれたんだ。 「ちょ、おい!!」 私の記憶はここで途切れてしまった。 唯一覚えてるのは、 信ちゃんがひどい顔で私を支えてくれたこと。

2014-07-28 17:57:50
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*9 過呼吸で倒れた日から3日がたつ。 せやのに、目覚めへん。 先生によるとストレスとかそんなんで、 目覚めたくないらしい。 「なぁ。いつになったら、お前を救えるんや。」 あれしてたら良かった。 こうしてたら良かった。 後悔だけが募る。 ほんま、らしくない。

2014-07-28 17:58:08
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*10 ずっと、暗い道を歩いてるの。 でも、何故か安心していて・・・ もう、ここに居たい。 ずっと。 ブーン 「やぁ!僕、ハチモン!」 【ハチモン??あれ?声が出ない。】 「大丈夫。僕に伝わるから。」 「ねぇ。君のヒーローがずっと待ってるよ?」

2014-07-28 17:58:25
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*11 【ヒーロー?誰それ?】 「この人だよ。」 そう言って流される映像。 【え?信ちゃん?】 「そうだよ。ずっと待ってるの。」 【でも、怖い。】 「ほら、よく聞いて。」 しっかり聞いてみると信ちゃんのらしくない言葉の数々。 「ぼくを信じて?」

2014-07-28 17:58:37
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*12 「ん。」 目を開けると真っ白の天井。 そして、信ちゃんの顔。 信ちゃん、信ちゃん、信ちゃん。 久しぶりの信ちゃん。 「信ちゃん。おはよう?」 「おかえり。おはよう。」 泣いてる信ちゃん。 「信ちゃん。泣いてるの?」 「うるさい。先生呼んでくるわ。」

2014-07-28 17:58:48
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*13 「やっと起きたね?」 声のする方を見ると、 そこには、夢の中でみたハチモンが。 「え?」 「よかったね。ばいばい。」 それだけ伝えると突然消えたハチモン。 「ハチモン。ありがとう。」 ガラガラーーー。 それから検査など受けた。 そして、退院の日。

2014-07-28 17:58:58
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*14 「なぁ。もう、仕事やめろ。」 「・・・生活できないよ。」 ギュッ 「俺の嫁っていう永久就職あるから。」 ねぇ。ハチモン。 あなたのお陰で私は幸せだよ。 本当のヒーローはもしかして… 「行くでー!」 「はーい!」 貴方なのかもね。 end.

2014-07-28 17:59:13
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

[ 正義の味方 Green ver. ]*0 強くなりたい。 強くなりたい。 取り戻すんだ。 絶対。あいつを。 それが使命やから。

2014-07-30 18:08:51
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*1 こんにちは!僕、ハチモン! タイムスリップしたみたい。 ここはどこだ?? 「ちょっと!!待ってください!」 「待て言うて誰が待つねん。あほか。」 「ただよしー!!」 連れて行かれる女の子。 残される男一人。 「くそ。もっと力があったら!!」

2014-07-30 18:08:57
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*2 あいつが連れて行かれた。 【 守る 】って約束したのに。 結局、俺は無力で。 何も出来ひんのか・・・ 「もっと、俺が強かったら…」 「なぁ。何でそんなに悲しいん?」 「ほっといてくれ。」 「ほっとけへん。」 「うるさい!・・・はぁ?」

2014-07-30 18:09:03
きらりん@エイト妄想垢 @akr_087

*3 【誰や。こいつ。】って顔あげて見ると、喋るハチ。 名前はハチモンらしい。 けったいな名前や。 「なぁ。さっきのどういうことや?」 「どうでもええやろ。関係ない。」 「ちゃんと俺に話せ。」 真剣なこいつの目。 こんな目で見られたら言うしかないよな。

2014-07-30 18:09:09
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