劉度が艦これに挑戦するようです　８-９月号

劉度 @arther456

「てーとく！艦隊帰投なのね！」「ん、イクちゃんお疲れ様。お陰で備蓄資源が６万超えたよ。これで来週の大規模作戦も……」「そんな事より！ご褒美なの！イクは準備完了だから、提督は早くズボン脱ぐの！」「黙れ泳ぐ１８禁！久々に出撃させたらコレだよ……離せえぃ！」#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

「元気ね」「でち」ぎゃあぎゃあ騒ぐ提督とイクを遠巻きに眺めるのは、イムヤとゴーヤである。「提督もあれだけ誘惑されてるのに、全然その気にならないのも凄いわよねえ」「うわあ、イクちゃんヒートアップして放送禁止用語まで使い始めたでち」「あかんこれ」#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

「あ、提督がイクちゃんの背後取った」「そのまま腰を抱えて、投げっぱなしジャーマンでち！」「イクを部屋の隅のペンギン人形山にシュゥゥゥ！」「（港湾棲姫が）超！エキサイティン！」「な"の"お"お"お"お"お！！」決まり手：港湾棲姫のパロスペシャルであった。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

「あきつ丸さん！」「どうも、明石殿」「この前直した艤装の調子はどうですか？」「うむ。お陰様で絶好調であります。明石殿の調整のお陰です。かたじけない」「あっ……ありがとうございます！」いつぞやの闘技場の一件依頼、明石はあきつ丸にずっとこんな調子である。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

工作艦と揚陸艦、所属は違えどその装備可能艤装は意外と近い。おまけに二人とも艦隊決戦には関わらない、特殊な艦種。何かと話が合うのだろう。「まあ、あきつ丸は明石を友人としか見ていないがな」渋い顔でそう語るのは、葛葉あきつ丸のお付きの猫、ゴウト先生。#艦これ航海日誌

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「ライドウたるもの悪魔と隣り合わせの身。簡単に女に現を抜かすようではまだまだ修行が足りん」「そういや初代は女運が悪いって噂が」「ﾌｼｬｰｯ!」「何故キレる！」見守る提督とゴウト先生をよそに、明石はあきつ丸に弁当を渡していた。この恋、果たして実るのだろうか。#艦これ航海日誌

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「作戦終了ですね」ハチがオリョールから帰ってきた。イクと違ってMVPを取っても騒がない、大人しい子である。「あれなら提督もヘタれる心配がなくて安心でちね」「そうかしら……」「でち？」#艦これ航海日誌

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「お、はっちゃんがMVPか。偉いぞ」「あら、はっちゃん、やっちゃった？」提督の隣で書類を一緒に読んでいたハチが、嬉しそうに微笑む。「うん。最近オリョクルで頑張ってるしな。何か欲しいものある？買ったげるよ」「本当？じゃあ……」#艦これ航海日誌

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提督の首に、すっとハチの両腕が絡みついた。むっちりとした肉の感触が、提督の首筋をくすぐる。提督にほとんど体重を預けながら、ハチは耳元で囁く。「ご褒美にシュトーレン、食べたいなあ？」ゾクリ、と背筋が泡立つ甘ったるい声が、聴覚を絡めとる。提督の首筋にかかる息が、熱い。#艦これ航海日誌

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「はいはいはいはいシュトーレンなぁぁぁ！ドイツ直送してあげるからねえええ！」たまらず、顔を真っ赤にした提督がハチを引き剥がし、それから無意味に部屋を一周した。「ほらね」「なんでちあれ」「天然タラシならぬ天然エロよ。提督にはああいう方が聞くの」「うわぁ……」#艦これ航海日誌

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「子供ができた」「嘘だと言ってよ港湾棲姫！」真相やいかに。 #艦これ航海日誌

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遂に大規模二正面作戦『AL作戦＆MI作戦』が発動した……のだが。「ﾆｬｰﾝ」「ﾆｬｰﾝ」「ﾅｰｵ」「ﾌｷﾞｬｯﾊﾟﾍﾞﾛﾍﾞﾛ」横須賀は例によって曇のち猫。出撃はまずこの猫を片付けてからになる。#艦これ航海日誌

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MI作戦。深海棲艦の一大拠点であり、怨念の溜まる島、ミッドウェーを攻略、奪還する人類の一大反攻作戦である。アメリカ、オーストラリア、中国、ロシアなどの環太平洋国家が付近の深海棲艦の拠点に陽動を仕掛け、その隙に横須賀・呉・佐世保の主力艦隊が本命を討つ。#艦これ航海日誌

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そんな世界規模の作戦とは関係ないのが「あれ本当に子供なの？」作戦、頭文字をとってAL作戦である。「なんで私がbabyの様子を見なきゃ行けないんデース？」別働隊の隊長は金剛。北方海域に現れた泊地型深海棲艦を調査、可能ならば撃破、または捕獲してくる作戦である。#艦これ航海日誌

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「まあ、それだけ信頼されとるっちゅーことやで」副官の龍驤が宥める。「でもbabyなんてimpossibleでしょう？」「あー……いやでも、深海棲艦やから、フツーのやり方とは違うかも知れへんで？」「装甲空母姫に聞いたら、(´ ﾟдﾟ)？ってfaceだったヨー？」#艦これ航海日誌

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「……まあ、身に覚えがあるかどうかは、帰ったら提督に問い質すとしよーや」龍驤がバイザーの位置を直す。前に敵影が見えた。「…All right。まず噂のbabyを見つけないとネー」「そういうことや。艦載機の皆、お仕事お仕事！」北方の地で、久方ぶりに火花が散った。#艦これ航海日誌

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「ワッザ……」「なんやあれ……」アリューシャン奥地に到達した金剛探検隊。彼女たちが見たものは、「ほっぽっぽー、ぜーろほっぽー！ぶぅぅぅん！」零戦のミニチュアを掲げて海を走り回る、アルビノの幼女型深海棲艦だった。#艦これ航海日誌

劉度 @arther456

これがただ遊んでいるだけならいい。しかし小さくても姫級の深海棲艦である。走り回るだけで海は荒れ、調子に乗って艦載機を飛ばせば近くの船は撃沈必死である。「とりあえず……めっ、しときますかー？」「せやな……」気は乗らないが、金剛と龍驤は戦闘態勢に入った。#艦これ航海日誌