#完全ノープラン艦これ与太話 【ストラグル・フォア・エヴリフリーツ・ソウルズ】艦ノ章【レイジング・バアル・ゼブル・ディーサイド】 #1～#2

春魔解丼 @vespiking

○我々はもはやニンジャするほかない○ #KZNPLN

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○ニンジャ？それは伝統です……。日本人のミーミーにはニンジャへの恐怖が刻まれている。夏といえば怪談だ。怪談は怖い。つまり、夏はニンジャだ。あなたがたはニンジャという選択肢を得、さらに夏をニンジャできることだろう○ #KZNPLN

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○あなたがたはニンジャスレイヤーを読みなさい。それはキルズとか、グッドルッキングでもいいし、物理的に存在すらしている……！今日からはコミコン的なでっかいのがあるし、あなたは今日ニンジャし、たとえば明日ニンジャのホチキス綴じファンジン出すとかの選択肢まである○ #KZNPLN

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○ところで！一連のツイットンに #KZNPLN という不穏なタグがついているのは、これは暑さによる担当者発狂インシデント？ケジメ？暗黒管理社会な……。答えはノーです。我々はこの機会に便乗し、紫雲のようにするどい同人の目で宣伝行為をします。それは何か？残念ながら文字数がいっぱいだ○

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○ #完全ノープラン艦これ与太話 は当アカウントオーで連載される、ニンジャスレイヤーをリスペクトした艦これファンジンです。当初ニンジャが出ないといっていたが、ニンジャたまに出ます。きょうも連載がある！○ #KZNPLN

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○それでは連載が開始です○ #KZNPLN

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「……本来であれば、このような形で貴女を排斥するのは心が痛みます。ですが」大和はドゲザ姿勢のまま動けぬ霧島に一歩一歩近寄り、後頭部を見下ろす位置まで迫った。床面のみの霧島の視界に、大和の軍靴がエントリーする。霧島は屈辱に震えた。だが、動けぬ。 #KZNPLN

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大和の両手に青白い光が灯る。アイサツめいて両手を合わせ、2つの光が融合し、巨大なひとつの光球となる。「今はそうも言っていられない。私は成し遂げなければならない。これより勃るすべての救済の為に。貴艦を撃退する事をどうか、お許しください」光が強まった。 #KZNPLN

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霧島の拘束が一瞬、緩んだ。霧島は全力で立ち上がり、大和に向かって渾身の拳を放とうとした。「……アアアアアーッ！」「イヤーッ！」赤熱した拳が振り抜かれるより一瞬早く、青白い光線が霧島を包み、『赤レンガ』の一部ごと吹き飛ばした。「アバーッ！？」 #KZNPLN

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空に浮かぶ『赤レンガ』から放たれた一筋の光は、射線の先の街をさらに破壊し、巨大なトンネルを穿った。大和はジツを解除し、眼下に見やる崩れた帝都を一望した。浜風。矢矧。陸奥。果たして、何隻が無事か。自軍が既に万全でない事を、大和は直感していた。 #KZNPLN

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#完全ノープラン艦これ与太話 【ストラグル・フォア・エヴリフリーツ・ソウルズ】 艦ノ章【レイジング・バアル・ゼブル・ディーサイド】#1 #KZNPLN

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「ヒヒヒ！イサロクが落ちたか」帝都を見やる超弩級空母艤装が甲板上で、気だるい顔の妖精がケラケラと厭世的嘲笑を見せた。「さて。どうするんだい？帝都はあらかた壊れたね。『赤レンガ』は……ハハハ、流石にアレは落とせないんじゃないかな？」嘲笑は桃色髪の駆逐艦に向く。 #KZNPLN

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「たしかにアレは、ブッ壊すのがメンドそうだピョン」駆逐艦はつまらなそうに答えた。「どうせ死ぬ艦相手に戦争やって、僕まで死ぬなんてのは後免だよ。僕は面倒事が嫌いだし、艦と運命を共にするようなセンチメントもないんでね。母艦は母艦らしく、僕の意向に従ってよ」 #KZNPLN

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「つくづく無礼た妖精だッピョン。テメェ、いつか殺すからな」「ハ！ハ！ハ！面白いジョークだね。母艦が乗員を殺すのかい？全時代的な価値観だ」緑髪の妖精、ナグモは芝居がかった動きで羅針盤に乗り、駆逐艦卯月よりも高い位置に陣取った。「艦は乗員の、僕らの所有物だろ？」 #KZNPLN

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卯月の右腕が触手に変じ、ナグモを撃ち抜いた。ナグモはだが片手でこれを弾き、反動に逆らわず余裕綽々と後方に吹き飛んだ。そして、長髪の深海棲艦の肩へ着地した。「……そう言うンなら。テメェの母艦はうーちゃんじゃあねぇ。うーちゃんは王様だ！」「ハイハイ、了解了解」 #KZNPLN

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マンリキめいた機械義肢がナグモを掴む。「ヘェーヘェーヘェー……あまり艦を無礼るなよ、新参者がァ……」深海棲艦の犬歯がギラリと輝いた。「ヒヒヒ、メス豚が」ナグモはだが余裕の表情だ。「ギニアピッグ！やめとけ」義肢に篭ったあからさまな殺気を、卯月が静止した。 #KZNPLN

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「……まァ、いいッピョン。かまやしねえ。もう大和に興味もねーんで。サッサと戻って、次に備えるピョン」卯月は巨大空母の舵をとり、帝都に背を向けた。ギニアピッグと呼ばれた深海棲艦はナグモを放り投げ、ニタニタと舳先を眺める。「ミッドウェイ！ハハ！忌まわしい帰り場所だ！」 #KZNPLN

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その姿は、ただ美しかった。空を覆う巨大爆撃機に、次々と機関砲が撃ち込まれていく。発艦の姿勢。流れるような戦闘機の航跡。曇天を裂く曳光弾の輝き。着艦の位置取り。磯波の目にはすべてが美しく、希望に満ち溢れた所作に映った。磯波は涙を流した。これが、空母のイクサだ。 #KZNPLN

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「……イイイヤアアアーーーッ！」飛龍は瓦礫の山を駆け抜け、次々と烈風改を撃ち出す！撃ち出す！さしもの大型爆撃機も縦横無尽に飛び回る戦闘機からの機関砲をうけ、徐々にその安定を失っていく！護衛戦闘機が烈風改により撃墜される！飛龍は燃えるオーラで弓を形作る！ #KZNPLN

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飛龍の脇に、魚雷を抱えた攻撃機が迫る！だが！「アアアアアーッ！」不浄の炎に包まれた飛龍の右腕は、ドラゴンの爪めいて凶暴な破壊力となり、怒りに任せた一撃が魚雷もろとも攻撃機を破砕した！「オオオオオ！」飛龍は瓦礫の山を跳び、廃ビル屋上へ！ #KZNPLN

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炎の弓から撃ち出された烈風改は赤く燃え盛り、常軌を逸する航跡を描きながら執拗に、執拗に爆撃機深山の胴を撃ち続ける！「墜ちろ！墜ちろ！堕ちろぉッ！」深山の高度が徐々に下がってきた！爆撃機として致命的な高度！「オオオオオーッ！」飛龍は跳躍した！ #KZNPLN

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飛龍の全身が炎に包まれ、肉食獣めいた破壊的な所作で高度を落とした深山に食いついた。「アアアーッ！」左手薬指の指輪から桜色の刃が生じ、胴体を刺し貫く。マンリキめいた腕の力で、剛翼が握り潰される。完全に飛行能力を喪失した深山は、空中で飛龍に蹴飛ばされ、墜落した。 #KZNPLN

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怒りと破壊衝動に任せ暴れる飛龍の姿を、伊8は恐怖に震えながら眺めていた。他の爆撃機はもう見えない。自分は助かったのだ。助けられたのだ。そのはずなのだ。何を恐怖する。「……フーッ！フーッ！アアアアアア！」ビルの屋上で、飛龍が一際大きな咆哮を放った。 #KZNPLN