私の理想の黒ギャルは

加藤よしき @DAITOTETSUGEN

私の理想の黒ギャルは、ふたりでソファーに座って映画を観ていると、あまりにもアレな映画でふたりとも爆睡してしまい、エンドロールで目覚めると、「悪い寝てた」「ウチも。ふぁあ～、家に帰って寝なおすわ」と、特に何もなく家に帰る人です。ソファーで重なり合って寝ていた事は特に気にしません。

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私の理想の黒ギャルは、腕が変形する能力を得て、私がその変形した姿をどうフォローするか悩んでいると、「超カッコいいんッスけど！」と喜ぶタイプの人です。「この力に名前欲しくね？何かある？」「ロンギヌスとか？」「意味わかんね」「ダ、ダークソード」「ださっ」みたいな会話をしながら帰ります

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私の理想の黒ギャルは巨大なイノシシの怪物に追われたときに、香水の匂いがキツすぎて、イノシシがこれは近付いちゃダメだと判断する人です。怪物は代わりに私を追って来ますが、黒ギャルは「おら～もっと走んねぇと追いつかれるぞ」と笑いながらそれを見つつ、本当にヤバくなると香水を貸してくれます

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私の理想の黒ギャルは、屋外で戦闘ロボを洗おうという話になると、友人らとＢＢＱをやりつつ、Ｔシャツ&ホットパンツで泡だらけになりながらロボットを洗い、そのセクシーな光景を写真付きでSNSに投稿するタイプの人です。私が「軍事機密だぞ！」とキレますが、全員泥酔していて聞いてくれません

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私の理想の黒ギャルは、卓球部のエースですが、公式戦では化粧や髪の毛を校則通り正せと言われても、「髪を黒くしたら強くなれんの？」と言い放つ人です。後輩の私が憧れますと言うと、「マジで？スゲーうれしいんだけど」と笑い、チューハイを奢ってくれて、学校にバレて2人そろって停学になります

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私の理想の黒ギャルは、戦闘ロボで謎の生命体と闘う毎日を過ごすある日、整備士の私とダラダラ昼飯を食べてると、「あっ」と何かに気付いた顔をして、「わかった。うち、こういう時間を守りたくて戦ってんだわ」と急に気づく人です。以来、ますます機体をボロボロに使い込んで帰ってくるようになります

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私の理想の黒ギャルは、私が風邪で寝ていると「ウィース！元気～!?」と場違いなノリで家に来て、「お粥でも作ってやるよ」と言うと、レッドブルで炊いたお粥を出して来るタイプの人です。一口食べた私が「これは無理だ…」と言いますが、「良薬口に苦しって言うじゃん？」と、あくまで非を認めません

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私の理想の黒ギャルは、私との晩飯に、半端に残っていた野菜を入れたインスタント・ラーメンをすすりながら、「私、マジで料理上手くね？」と言うので、「これを例にするのは違いませんか？」と疑問を呈すと、本気議論になる人です。最終的に「じゃあ食うな」と逆ギレされ、こっちが謝ることになります

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私の理想の黒ギャルは、捜査のヒントを得るため猟奇殺人犯と面会をすることになりますが、猟奇殺人犯に開口一番「犯人知ってる？」と聞き、殺人犯が煙に巻こうとすると、「知らねーんならいいや。じゃあ」と面会を打ち切り、主導権を握る人です。その後、殺人鬼側から呼び出され本格的な面会に入ります

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私の理想の黒ギャルは、巨大ロボでの戦闘中に片腕を無くしてメカの義手を装着、「これカッコよくね？」と闘い続け、終戦を迎えると卒業式気分で油性マジックで義手に一言メッセージを書くよう迫ってくる人です。司令官の私が「すまなかった」と書こうとすると、「あ、謝る系なしね」と先に言われます

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私の理想の黒ギャルは、「魔王を倒せば財宝横取りできんじゃん」と遊ぶ金欲しさで私の魔王討伐の仲間に加わる人です。魔王を倒した後、城の自爆が始まり、「財宝持ち出せないじゃん！ふざけんな！」と魔王の死体を蹴りまくり、私が「もう死んでるから！」と必死で止めて、２人で崩れる城から逃げます

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私の理想の黒ギャルは、政府が宇宙人と和平を結ぼうとしていると、「ヤっちまった方が早くね？」とやたら好戦的な意見を言う人です。宇宙人の目的が侵略と分かると、「ほら、だから言ったじゃん。最初からうちらに任せとけっての」と言いながら、無口＆巨漢キャラの私と二人乗りの戦闘ロボで出撃します

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私の理想の黒ギャルは、吸血鬼に対して「血を吸うのは無しだわ」と容赦なく銀の弾丸をブチ込む人です。吸血鬼側が「吸血鬼と人間に違いはなんだ？強者が弱者の血をすする。人間の社会だってそうだろ！」的な話を始めると、「いや、うちらは血ィ吸わねーし」と、たとえ話を理解せず銀弾をブチ込みます

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私の理想の黒ギャルは、リアル高校生時代に黒ギャルに憧れていたけど、その頃は家が厳しくて黒ギャルになれず、就職して数年経った二十後半くらいから、金曜の夜だけ化粧で黒ギャル化して遊びに出かける人です。わりと一生そういう生活を続けますし、結婚後は旦那もそれっぽい恰好でついていきます

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私の理想の黒ギャルは、狙撃されたときに「普通に痛くね？」とリアクションしつつ、傷口から素手で弾を抜き取り、「いてぇなコラァ！」と一喝した後、ひしゃげた弾丸を投げて狙撃者の頭を吹っ飛ばす人です。私が「相変わらず滅茶苦茶強いな」と感心すると、「鍛え方が違うっつーの」と自慢されます

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私の理想の黒ギャルは、図書委員長に選ばれるも、本なんか読まんだろうと教師に白眼視されますが、就任スピーチで「選ばれし者の恍惚と不安、ふたつ我にあり」と太宰を引用し教師を黙らせ、その後ギャル雑誌を入れたりして図書室の改革を行う人です。なお、本人的には太宰ではなく前田日明の引用です

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私の理想の黒ギャルは、女友達に彼氏が出来たと聞けば「もうヤッたの？」を挨拶代わりにする下ネタ大好きな人です。私がその言動に苦言を呈すると、「ウチ的には幼馴染のアンタに『もうヤッたの？』って早く聞きたいんだけどねぇ……。ハァ、いつになることやら……」と私をDisってきます

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私の理想の黒ギャルは、高校でいきなり私にセックスを迫ってきて、「恥ずかしいから、目隠しして♥」と言って来て、私がそれに応じると制服のリボンで私の目を覆い、そのまま写メを撮って、その写真をネタに卒業まで焼きそばパンを奢ることを強要し続けるタイプの人です。なお、性行為は一切ありません

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私の理想の黒ギャルは巨大ロボットで敵と戦う際に、ロボットが攻撃を受けると自分は痛くなくても「痛っつ」とリアクションする人です。帰還後、ボロボロのロボを見た私が、もうちょい優しく乗れと文句を言っても、「うちが無事だから良いんじゃね？週末までに修理よろしくー」と聞いてもらえません

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私の理想の黒ギャルは死神として私の前に現われ、十代の私が「もう死んじゃうのか…」と嘆くと、実は仕事をサボりたいだけで、「ちょいサボらせて。７５年くらい。あんたが死ぬのそれくらいだから」と私が死ぬまで、その傍らでダラダラしている人です。なお、私が死ぬと「お疲れ～」と労ってくれます

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私の理想の黒ギャルは、朝、私を起こしに来るのですが、私が起きないと、ズボンを脱がし、気づいて目覚めた私がこれはまさかと期待していると、先端に粘液が辺り、我慢できず目を開けるとアロンアルファで尿道を塞ごうとしていて、私を恐慌状態に陥れる人です。中和剤あるから余裕っしょ、と笑います

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私の理想の黒ギャルは、口裂け女に会ったときに「整形すればいいんじゃね？」と整形を勧める人です。口裂け女が「整形の失敗でこうなったんや」と言うと、「技術は進歩してるし、もう１回、信じてみてもいいんじゃね？」とやさしく正論を吐いて、そのまま整形外科に連れて行きます

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私の理想の黒ギャルは、銭湯の娘で、風呂を洗うのを手伝えと迫って来て、真夏に汗だくになりながら風呂を掃除、終わると「風呂入る？背中くらいなら流すよ」と普通トーンで言って来て、私が躊躇いつつお願いしますと頼むと、水着を着て出てくる人です。なお、私は全裸で、その貧相な体を笑われます

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私の理想の黒ギャルは、一緒に喫茶店でダラダラしていると、トイレに立ち、そのまま男子トイレに入って、標的の男をＣＱＣで殺害、死体の処理班に「終わったよ♪」と連絡、何事も無かったかのように戻ってくる人です。私が「長かったね」と聞くと、「そういうこと女子に聞くなっつーの」と怒られます

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私の理想の黒ギャルは、人前では、そのド派手な見た目に反して常に微笑みを絶やさぬ丁寧な態度で、周囲の人を驚かせるのですが、交際相手の私と二人きりになると、急にサディスティックな顔になり、私のことをデフォルトで「変態」と呼ぶような人です。なお、性行為中も、ずっと「変態」と呼ばれます