ダーナ神族

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佐伯悠 - Yu Saeki ☠ @Sae_Q

TBS「日立 世界ふしぎ発見!」ケルト民族以前にイギリスやアイルランドで暮らしていた人たちを総称してダーナ神族と言っています。 http://bit.ly/dxUYng

2010-11-20 18:41:30
佐伯悠 - Yu Saeki ☠ @Sae_Q

トゥアハ・デ・ダナーン: ダーナ神族(ダーナしんぞく)は、ケルト神話で語られる神の一族。アイルランドに上陸した4番目の種族で、女神ダヌ(ダーナ)を母神とする神族である。 - Wikipedia http://bit.ly/bHggAI

2010-11-20 18:42:31
諌月🐌くれか @kureka

ダーナ神族が五番目の種族って書いてある資料と四番目の種族って書いてある資料とがあって、なんで違うんだろって思ったら。最初にやってきたヴァン族をカウントするか否かの違いなのね。まぁ確かにアイルランドにたどり着いて40日で洪水に襲われてギャー!!だったけど……

2010-11-20 02:52:55
森瀬 繚@セーフモード @Molice

リアルタイムで突っ込みができない『世界ふしぎ発見!』ダーナ神族特集について、今のうちに何かTweetしておけることがないかと考え中。

2010-11-20 02:34:52
森瀬 繚@セーフモード @Molice

最大のポイントが「ケルト民族以前にイギリスやアイルランドで暮らしていた人たちを総称してダーナ神族と言っています」の、部分だろう。アイルランド神話におけるダーナ神族は、「アイルランド(島)に入植してきた5番目の種族」であり、その出自は北方とされる。ブリテン島との関係性はない。

2010-11-20 02:40:15
森瀬 繚@セーフモード @Molice

とはいえ、ブリテン島側の伝承を細かく参照すると、アイルランドとブリテン島の双方で崇拝されたらしい神格が見つからぬでもない。

2010-11-20 02:43:09
森瀬 繚@セーフモード @Molice

マン島をその拠点とし、光神ルーの育ての親としてもされる海神マナナン・マク・リールはウェールズ伝説の英雄マナウィダンと同一視される。マナウィダンはブリテン島のリール王(海神、リア王)の息子であり、アーサー王伝説とも密接に結び付いている巨人王ブランの弟。

2010-11-20 02:46:20
森瀬 繚@セーフモード @Molice

何故、マナナン・マク・リールがマナウィダンと同一視されるか? シンプルにぶったぎってしまえば、「 リールの息子、マナナン(マナナン・マク・リール)」がその名前だというのが大きい。とはいえ、マナナンは通常、ダーナ神族には数えられない。

2010-11-20 02:48:37
森瀬 繚@セーフモード @Molice

そこで、ノーデンスですよ奥さん。(?)

2010-11-20 02:49:14
森瀬 繚@セーフモード @Molice

ノーデンスは、ブリテン島はグロスターシャーのリドニーで崇拝された治癒の神。リドニーではローマ属州時代の神殿跡が発掘されていて、トリトーンやネーレイス、海豚と共にノーデンスの姿を描くモザイクのタイル画などが見つかっている。(別方面の人たちがニヤニヤしまくり)

2010-11-20 02:53:25
森瀬 繚@セーフモード @Molice

このノーデンスという神名の語源について考察し、アイルランド神話のヌァザと結びつけたのが他ならぬJ・R・R・トールキン。詳しくは論文The Name "Nodens"を参照のこと。

2010-11-20 02:55:30
森瀬 繚@セーフモード @Molice

ヌァザといえば、言わずと知れたダーナ神族の親分格。「ダーナ神族はブリテン島でも崇拝されていたんだよ!」「な、なんだってー!」というやり取りが成立しなくも、ない。

2010-11-20 02:56:20
森瀬 繚@セーフモード @Molice

妄想の翼を広げてみよう。治癒の神ノーデンスが崇拝されたリドニーには、癒しの泉があったという。これ、要するに温泉のこと。

2010-11-20 02:59:16
森瀬 繚@セーフモード @Molice

ブリテン島で最古の温泉地はイングランド西部にあるバースという都市。Bathの由来である。お風呂の文化を持つローマの属州であった2世紀頃に一大温泉街として栄えたが(神殿もその頃のもの)、それ以前から住まっていた先住民も温泉を利用していたものと思われる。

2010-11-20 03:03:10
森瀬 繚@セーフモード @Molice

中世に流布された伝説によれば、バースの郊外で湧いていた鉱泉の治癒効果を発見したのはブリタニア王ブラドッド。『ブリタニア列王史』などの記録を信じるならば、紀元前863年に即位したと伝えられている。ちなみにこの人物は、前述のリール(レイア)王の父親にあたる。

2010-11-20 03:09:14
森瀬 繚@セーフモード @Molice

『ブリタニア列王史』には、アイルランドのキララウス山にあったという環状列石の由来譚が書かれている。アイルランドの先住民族であった巨人たちが、アフリカから治癒の力を秘めた巨大な石を運んできて巨大な湯場を作り、薬湯をそこに満たして体を治癒したのだという。

2010-11-20 03:14:17
森瀬 繚@セーフモード @Molice

『ブリタニア列王史』はさらに、ブリタニア王アウレリウス・アンブロシウスの命令で、キララウス山の巨石をブリタニアに運ばせ、サクソン人に殺されたブリタニア人たちの英霊が眠るアメズベリーの丘に改めて配置させ、壮大な記念碑を建造したと記す。

2010-11-20 03:18:14
森瀬 繚@セーフモード @Molice

このプロジェクトを取り仕切ったのが賢人マーリンであり、アイルランドへ渡るブリタニア軍を指揮したのが王弟ウーテル。後のブリタニア王であり、アルトゥールス(アーサー)王の父なのだけど、これはまあ余談。

2010-11-20 03:20:05
森瀬 繚@セーフモード @Molice

無論、考古学的・歴史学的に信じるべき根拠は全くない。とりあえず、中世においてアイルランド・ブリテン島それぞれの巨石遺構に何らかの深い繋がりがあるのだと考えられていたことを裏付けるというだけの話。

2010-11-20 03:23:53
森瀬 繚@セーフモード @Molice

ともあれ、このあたりのピースをむりやり配置して一枚の絵に見えなくもない感じに乱暴にまとめると、「アイルランドとブリテン島のストーンヘンジを作ったのはダーナ神族?」みたいなネタに丸められなくも、ない。あくまでもネタ。眠くだんだん何書いてるんだかわからなくなってきた。

2010-11-20 03:26:12
静川龍宗 @Tasso_S

さて今晩の「世界ふしぎ発見!」は二度目のダーナ神族特集。なぜかこのネタにだけは反応するのですが、フォモール族とか扱わないんだろうなぁ。フォモール族とは、アイルランドに来寇してくる種族と戦う先住種族としてアイルランド神話に登場します。魔眼のバロールとかが有名ですな。

2010-11-20 03:38:36
静川龍宗 @Tasso_S

ダーナ神族だも神話では北方よりやってきて、アイルランド征服しに来た種族として描かれてます。大体、ノアの一族、パーホロンの一族、ネメズの一族、フィル=ボルグ族、ダーナ神族、ミレー族(これはケルト系で最後の来寇種族)の順番。これにフォモール族が加わって神話を彩るのです。

2010-11-20 03:43:51
静川龍宗 @Tasso_S

万能を意味するサウィルダーナハとも呼ばれたルーは、ダーナ神族の王権を譲り受け、宿敵フォモール族との決戦に臨むのだった。いわゆる第二次マー・トゥーレスの戦い、そこでルーは投石機でフォモール族の王バロールを討ちとって勝利をものにしたのです。

2010-11-20 04:31:52
静川龍宗 @Tasso_S

孫から殺されるという予言をバロールは受けてたりしましたが、巨人が投石機で討ち取られるというのは「旧約聖書」のゴリアテとダビデの戦いなんかを思い出させます。昔話などに見られる巨人を倒す勇者の典型のひとつみたいな。

2010-11-20 04:34:48
静川龍宗 @Tasso_S

ちなみに、ルーはアイルランドの英雄ク・ホリン(クー・フーリン)の父親です。『クーリーの牛争い』には、不眠不休で戦うク・ホリンを休ませるためルーが助けに来た話があります。

2010-11-20 04:40:39