錦戸亮 1

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りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 1 あー、きのうは飲み過ぎた! 今日も早かったのに、睡眠時間削ってもうた。 ほんま眠いわぁ…。 その時、スタッフに呼ばれた。 今日は今度のドラマの衣装合わせや写真撮影など。 通された先にはたくさんのスタッフ。 そして、その中に、もう会いたくないと思ってた女の顔が。

2014-08-21 23:36:44
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 2 目合ったけど、もちろん知らんフリ。 みんなに挨拶する中の1人としてスルー。 特に会話をすることもなく、無事仕事は終了。 休憩はあったけど、同じ建物から出ることもなく1日が終わった。 そういえば、この近くに前よく行ってたBARがあったなぁ。 久しぶりに行ってみよかな。

2014-08-21 23:37:19
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 3 マネージャーに少し飲んで帰ると伝えてBARへ。 こじんまりとした、カウンターのみの店。 マスターは50代後半かな? 白髪混じりの上品な感じ。 平日だからか客は俺だけ。 よく座っていた席に座り、カクテルを注文。 きのう、あんなに飲んだのになぁ…でもコレ、ホンマうまい!

2014-08-21 23:37:42
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 4 うまいカクテルと静かな音楽に、早くも酔いそうや。 ゆっくりカクテルを楽しんでた、その時、店の扉が開いた。 入ってきたのは…あの女。 『やっぱりここにいた。 久しぶりだね、亮。』 そういえば、一度ここ連れて来たことあったっけ。 くそっ…なんで覚えてんねん。

2014-08-21 23:38:34
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 5 『久しぶりに会えたのに、 さっさと帰っちゃうんだもん。 …見つけたけど。』 自分が美人て分かってやってる化粧や仕草が、今ではしゃくに障る。 あの時はまんまと罠にハマってもうたけど。 『あたし、あの現場に入るの、 今日だけになりそうだから 追いかけてきたの。』

2014-08-21 23:39:15
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 6 勝手に追いかけてきて、勝手に隣座って、俺と同じカクテル頼んで飲んでる。 えぇ気分でおったのに、一瞬で台無しや。 『あの人と結婚する事になった。』 俺捨てて選んだ男か。 まぁ、捨てるもなんも、遊びやったんやろうけど。 『彼が転勤で。仕事辞めてついてく事にした。』

2014-08-21 23:39:42
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 7 『あの時…あたし、 ひどいことしたから、 謝りたかったんだ…ごめんね。』 なんやねん、それ。 自分がスッキリしたかっただけやんけ。 気分悪いわ…今日はもう帰ろ。 2杯分の代金を置いて、店を出た。 『あの、ありがとう。』 また追いかけてきた。 「結婚祝いや。」

2014-08-21 23:40:14
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 8 祝う気持ちなんて全くないけど。 「もう、ついてくんなや。」 早足で歩く。 それでもついてくる。 『ねぇ。あたし、あなたの部屋に 忘れ物してるんだけど。』 「はぁ?!ウソつくなや!」 『本当なの、だから追いかけて 来たの。行っていい?』 絶対ウソや…。

2014-08-21 23:40:35
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 9 その問いかけに返事はしなかったのに、結局、また勝手にタクシー乗ってきて、勝手に部屋までついてきた。 「ホンマに忘れモンあんなら、 とっとと持って帰れや。」 彼女を背にし、ソファーにドカッと座る。 でも何かを探したりする気配はない。 やっぱりウソや…。

2014-08-21 23:41:03
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 10 そう思ってたら、いつの間にか目の前に彼女の姿。 睨むように見上げたら、パッとしゃがんでキスしてきた。 首に回してきた手を振りほどきながら、体を押し返した。 「忘れモンて、コレか。」 目の前の顔を思いっきり睨む。 彼女は黙って俺を見てる。 「なら、シたるわ。」

2014-08-21 23:41:24
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 11 床に押し倒して、服も下着も全て剥ぎ取る。 跨がって、上から見下ろし、乱暴に胸を揉むと、顔を歪めたのが見えた。 太腿を押し開き、いきなり指を押し込むと、まだ胸を触っただけなのに、すでに音がする。 「おまえ、ホンマに頭おかしいんとちゃう?」 スッと指を抜いた。

2014-08-21 23:42:00
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 12 見下ろしながら、ゆっくりとベルトを外す。 彼女は黙って俺を見つめてる。 そして、腰をグイッと強引に引き寄せ、一気に奥を刺激した。 腰を打ちつけるたびに、彼女の喘ぎ声は大きくなる。 「はっ…乱暴にしたってるのに…、 やっぱおまえ、おかしいな。」

2014-08-21 23:42:22
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 13 お腹の上に吐き出して、すぐに体を離れる。 冷蔵庫から冷たい飲み物を出し、口に流し込む。 「もぉ、帰れや。」 ソファーに隠れて、冷蔵庫の前からその姿は見えない。 再びペットボトルを傾ける。 そして、もう一度ソファーの先を見ると、この部屋に来た時の姿に戻っていた。

2014-08-21 23:42:53
りえこ @eighter_rieko83

錦戸亮 14 床にあったバッグを拾い、ゆっくりと俺の前まで来る。 『多分、もう二度と会わないね。』 黙って見る。 『じゃあね、さよなら。』 その表情から、彼女が何を考えてここに来たのか、俺にはさっぱり分からんかった。 玄関の扉がバタンと閉まった…………。

2014-08-21 23:43:33