@sousakuTL 圭孝キャラシがないので文字で失礼します。圭孝君は武士ですが物書きになりたい子です。周りからはそんな夢叶うわけないよ〜と全否定され続けてました。そんなある日幽霊に取り憑かれてわたわたしてるところを虹娜さんに助けられます。虹娜さんは幽霊を成仏させる仕事をしてます
2014-08-28 23:49:06@sousakuTL 圭孝に取り憑いた幽霊は放置したカレー鍋のようにしつこく、虹娜さんがやっとこさ幽霊を成仏させるまで時間がかなりかかりました。その時間の中で圭孝はどんどこ彼女に惹かれていきます。でも彼女は仏様の分身で人ではありません。仏様と人の恋が叶うはずがありませんでした
2014-08-28 23:53:59@sousakuTL それが分かると苦しくなって泣きました。それでも虹娜さんは笑います。ありがとう、ごめんねって笑いました。苦しそうな顔でした。
2014-08-28 23:56:31@sousakuTL ある日圭孝はお地蔵さんが壊されているのを目撃しました。神仏分離の影響で、近場にあるお地蔵さんもお寺さんも大打撃を受けました。少し胸がざわつきましたが、圭孝はその場を後にしました。
2014-08-28 23:59:18@sousakuTL 胸のざわつきは一向に治まりません。そんな時、虹娜さんが昔言っていたことを思い出します。仏様の分身は想われる事でこの世に存在できるんだよ、と。
2014-08-29 00:02:17@sousakuTL 全てが合致した時には何もかも遅すぎました。彼女の家に走りましたが、そこにあるのは廃れた家。中に彼女がいないか懸命に捜しましたが、そこで見つけたのは彼女の着物と小さな蓮の花でした。
2014-08-29 00:03:52@sousakuTL お地蔵さんが壊されている時、壊されても自分には関係ないと考えてしまった事を恨みました。そのお地蔵さんは町の人の想いを虹娜さんに伝える役割をしていたものでした。壊されたことで想いが伝わらなくなり、虹娜さんはこの世にいられなくなってしまったのです。
2014-08-29 00:12:17@sousakuTL あそこで人を制止していれば虹娜さんが消えることはなかったのかもしれない、見て見ぬ振りをして仏様の分身を、虹娜さんを、愛した人を殺してしまった。そんな想いがどんどん圭孝を追い詰めていきます
2014-08-29 00:15:18@sousakuTL もしかしたら死んでしまえば彼女にまた会えるのかもしれないと考え、一度は自殺を図りました。それでもそんな時、目の前に現れたのは閻魔様でした。自ら死んで仏に会えるだなんて思うなよ、そう告げると消えてしまいます。恐ろしい顔でした。
2014-08-29 00:21:10@sousakuTL せめて、せめて天寿を全うするまで生きようと圭孝は考え直します。それでも自分がやってしまった罪はどう足掻いても消えません。虹娜さんも帰ってきません。
2014-08-29 00:34:35@sousakuTL 忘れてはいけないことは多々ありました。自分の夢、虹娜さんがここに存在していた事、確かに自分が彼女を愛していた事、自分の罪、忘れていい事など一つもありません。生きている間に備忘録として書き連ねていきました。
2014-08-29 00:39:22@sousakuTL 全て書き終わり、話に名前をつけることにしました。短い間、ほんの一瞬の間に起きた記憶を書いた話。それが「須臾之記」。題名を書き終えると睡魔が体を襲います。圭孝は目を閉じました。「ありがとう、おやすみなさい」 そんな声が聞こえた気がします。
2014-08-29 00:47:05@sousakuTL 粗方の話がこれで終わりますが、圭孝君には終わりがありません。死んでもまた辛い記憶を持って、名前も声も同じまま新しい時間を生きていくことになります。
2014-08-29 00:48:57@sousakuTL どうしてここがこうなるんだYO!って点が多々ありますが、そこもいつか全て補完できたらと思います。ちゅうになお話が好きです!
2014-08-29 00:53:43@sousakuTL 圭孝の書いた話は現代にも残っていて、文庫本になったりしています。全てノンフィクションだということは当事者以外知らないです。現代には圭孝も虹娜さんもいますが、そこら辺もまた今度
2014-08-29 00:56:52