「悪くない場所RPG」について、水城正太郎氏とその作者である遠野よあけ氏の応答を中心に

ゲンロンカフェにて行なわれたポストスーパーフラットアートスクールの卒業制作展である「黒瀬陽平校長ゲンロンアートスクール&こども教室合同成果展2014」にて発表された遠野よあけ氏による作品「悪くない場所RPG」に関する応答を中心にまとめた。 http://postsuperflatartschool.tumblr.com/    http://genron-exhibitions.tumblr.com/post/95853263881/2014
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遠野よあけ @yoakero

ひとつの典型的な傾向が2000年前後から、原作物の新作TRPGが減っていることです。90年代は様々な作品が盛んにTRPG化されています。(続

2014-09-05 03:51:56
遠野よあけ @yoakero

「エヴァ」も「CLAMP学園」も「ジュウレンジャー」もTRPGになった時代が90年代で、2000年前後でそれは終わったわけです。(続

2014-09-05 03:52:04
遠野よあけ @yoakero

おそらくこのとき、TRPGというジャンルに価値を感じていたのは、「TRPGを遊ぶ/作る層」だけだったのでしょう。というか、ずっとTRPGというジャンルを支えてきたのは「TRPGを遊ぶ/作る層」だったのでしょう。(続

2014-09-05 03:52:09
遠野よあけ @yoakero

これでは文化としては薄っぺらいです。TRPGには「TRPGを鑑賞する層」も「TRPGを語る層」も小さいです。いないわけではありませんし、ニコ動によって鑑賞は少し広まっていると感じます。しかし語る人は少ない。(続

2014-09-05 03:52:15
遠野よあけ @yoakero

ネット上でTRPGについて活発に議論する人々はいます。でも、本として形にする人が少ないので、後世に残りづらいです。僕は、これは大問題だと思っています。(続

2014-09-05 03:52:19
遠野よあけ @yoakero

話は戻りますが、僕がTRPGのことを具体的に知った(気分になった)のは、大塚英志『キャラクター小説の作り方』です。僕が読んだのは2003年に出た新書ですが、雑誌連載はちょうど2000年頃にやっていました。(続

2014-09-05 03:52:24
遠野よあけ @yoakero

僕は、この大塚英志の仕事が、2000年代以降にTRPGが息を吹き貸すひとつのきっかけだったのではないかと思います。大塚英志は日本文学史の中に「キャラクター」を取り込んだ仕事が有名ですが、同時に「TRPG」も扱っています。(続

2014-09-05 03:52:31
遠野よあけ @yoakero

TRPGは2000年代に入って「なんとなく」復活しました。なんでそんなぼやんとした言い方をするかというと、今のところ、少なくとも僕が知る限りでは、TRPGが冬の時代を超えることができた理由をうまく説明している人を見たことがないからです。(続

2014-09-05 03:52:38
遠野よあけ @yoakero

大塚英志の仕事の意味に、TRPG業界にいる「作る人/遊ぶ人」たちは気付かなかったのではないでしょうか。あるいは、気づいても自分たちでそれを重要なこととして記述しなかったのではないでしょうか。(続

2014-09-05 03:53:49
遠野よあけ @yoakero

僕は、今僕が遊ぶTRPGを日本に持ち込み遊び作り育て広めた先人の方々を尊敬しています。しかし、その方々にも不得意なものがあったのではないかと思います。そのひとつが、例えば批評の言葉です。(続

2014-09-05 03:53:55
遠野よあけ @yoakero

ゲームのレビューは多くあったでしょう。しかし、それは「現在」で「遊ぶ人」たちに向けた文章です。それだけでは、文化は当然育ちません。TRPGを「遊んだことのない人」や、「未来の人々(例えば、50年後や100年後の人々)」に向けた言葉が、TRPGに必要だと思うのです。(続

2014-09-05 03:54:00
遠野よあけ @yoakero

僕はTRPGの創作活動を通して、現状の業界に欠けているものを補い、さらなる活性化を願っているのです。この目的のもと、現代アートへ参加しました。(続

2014-09-05 03:54:18
遠野よあけ @yoakero

現代アートの世界では、TRPGに自明なことも説明する必要があります。その過程で、TRPGに対する言葉は育つと考えました。また、日本美術史とTRPG史を並べて考えることで、TRPG史を少しでも明るく照らそうと考えました。(続

2014-09-05 03:54:23
遠野よあけ @yoakero

問題提起などもっといろいろ話したいですが、多けりゃいいってものでもないですし、僕の活動の方向性はこれで伝わるのではないかと思います。以上です。(終

2014-09-05 03:54:31
遠野よあけ @yoakero

@S_Mizuki 長くなりましたが、求められた返答と、僕なりのTRPG業界への批判と、活性化への願いを書き綴りました。

2014-09-05 03:55:06
遠野よあけ @yoakero

@S_Mizuki では、寝ます。ばーばりー。(食いつきました!w)

2014-09-05 03:56:47

水城正太郎氏の返答

水城正太郎/金澤慎太郎 @S_Mizuki

@yoakero 読ませていただきました。以降、メンションで行いますので、よろしくお願いしますね。

2014-09-05 06:37:57
水城正太郎/金澤慎太郎 @S_Mizuki

@yoakero まず返答の意義の大半が講師との対話で消化されてしまったことを申し上げます。そこを読んでいただければわかるとおりです。特に誰に売るのかの点が重視されたのはそのような理由でした。

2014-09-05 06:40:26
水城正太郎/金澤慎太郎 @S_Mizuki

@yoakero さらに遠野さんのTRPG歴史観が根拠がないこと、販売計画が実に普通であることを知り、対話は討論的というか各論的にはほぼ意味がなくなりました。後は感想というか、感情の問題になってしまうのではないでしょうか?

2014-09-05 06:43:01
水城正太郎/金澤慎太郎 @S_Mizuki

@yoakero メンションにしているのも、拡散することが遠野さんの不利益になるほどに、遠野さんの認識が幼いからです。

2014-09-05 06:44:42
水城正太郎/金澤慎太郎 @S_Mizuki

@yoakero ツイート中も悲しくなっております。本当に、どう申し上げればいいか……。TRPGの布教ならオンライン活動が活発で、美術史の言葉なら西洋はおろかイスラムに通じている者も翻訳家におります。

2014-09-05 06:50:54
水城正太郎/金澤慎太郎 @S_Mizuki

@yoakero アートスクールは遠野さんには楽しかったでしょうが、やはり業界から見たら学園祭にすぎないものでした。悪口というより、遠野さんの販売戦略が通常行われているものであったため、それなら通常の市場と変わらないという意味です。

2014-09-05 06:54:39
水城正太郎/金澤慎太郎 @S_Mizuki

@yoakero アートとしての市場にTRPGを売る。つまり製品化されない一品物のゲームを売る、となれば話は違いましたが、その場合でもすでに顧客に対する排除があったのは講師への応答にあった通りです。

2014-09-05 06:57:18
水城正太郎/金澤慎太郎 @S_Mizuki

@yoakero ゆえに私としては遠野さんに楽しい場所を用意できないにもかかわらず、認識の変更を迫るという、まことに大きなお世話しかできません。細かい部分はお目にかかれればお話できるでしょう。それでは夜にでも面会のお約束についての返信をお待ちしております。

2014-09-05 07:00:34
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