- eighter_rieko83
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92 ―――2ヶ月が過ぎた。 仕事にも、環境にも慣れてきた私。 エイトのみんなとも連絡とったり、たまに飲みに行ったり。 そしてなんと、今日はマルちゃん、マルちゃん彼女、しょーちゃんの4人でドライブに行くことになってた。 ドライブなんて久しぶりだなー♪ 車好きの私はワクワク。
2014-08-25 21:58:0893 張り切りすぎて、早起きしてお弁当まで作っちゃった。 静かなとこ行こうって言ってたけど、どこ行くのかな? 勝手に作ったけど、いらないって言われたらどうしよう…今更か…。 マルちゃんの彼女、一度飲み行った時会ったけど、好き嫌いとかなかったかなぁ? その時、電話が鳴った。
2014-08-25 21:58:3394 安田「もしもしぃ? もうすぐ着くけど 用意できたぁ?」 私 「うん、大丈夫! じゃ、家出るね?」 お弁当持って部屋を出た。 外出るとほぼ同時に、目の前に車が止まった。 運転席にはしょーちゃんの笑顔。 その時、急にちょっと緊張した。
2014-08-25 21:58:4895 あんま深く考えてなかったけど、このシチュエーションって…なんかデートみたいじゃない? ドアに手をかけようとしたら、しょーちゃんがすぐに降りてきた。 安田「これ、なにぃー?」 私 「あ、お弁当なんだけど…。」 安田「えーっ、マジでぇっ?」 あ、嬉しそう…良かった。
2014-08-25 21:59:1896 安田「乗って乗って!」 お弁当をさりげなく取り上げて、助手席のドアを開けてくれた。 私が乗り込んだのを確認してドアを閉める。 今度は後ろのドア開いて、お弁当を置いた。 「こうやったら転がらんかなぁ」とかヒトリゴトがカワイイ。 そして、小走りで運転席へ。 安田「出発!」
2014-08-25 22:00:0897 私 「今日は1日お休みなの?」 安田「そやねーん、ホンマ 久しぶりに!」 私 「久しぶりなのに、 運転とか疲れない?」 安田「家籠もってる方が 疲れるもーん。」 私 「私、毎日籠もってるよ。」 安田「わぁー、ホンマやなぁ。」
2014-08-26 21:46:1498 安田「じゃ、今日はえぇ気分転換 になるとえーねっ。」 私 「うん、もう、すっごい 楽しみにしてた♪」 安田「あは!そら良かったわ~! そういえば、 車好きって言うてたなぁ?」 私 「うん!」 覚えてくれてるの、嬉しい。
2014-08-26 21:46:2899 私 「そういえば、 マルちゃんたちとは どこで待ち合わせ?」 安田「現地集合やねん。」 私 「えっ?」 安田「マルさ夕方から仕事やって。 せやから、バイクで 来んねんて。 その方が俺らの時間、 制限せんでえぇやろって。」
2014-08-26 21:47:40100 私 「へー…そ、そうなんだぁ…。」 そ、それって…行きも帰りも2人っきりってことだよね? それどころか、マルちゃんたちが帰ったら…。 や、やばい、また緊張してきた…。 そりゃ、しょーちゃんは今やお友達なワケなんだけど、しばらく彼氏いない私が男の人と2人っきりって…。
2014-08-26 21:47:56101 安田「あ、お弁当作ったって、 早起きしたーん?」 私 「んー…まぁ…でも、 きのうのうちに下準備も してたし。」 安田「えーっ、そうなんやぁ! ありがとなぁ!」 私 「あっ、でも 味の保証はできないよ?」 安田「あはは!楽しみや!」
2014-08-26 21:48:13102 私 「てゆっか、どこ行くの?」 安田「滝!滝見に行こ! マイナスイオン!」 私 「あはは、いーねっ♪」 あー、この人の笑顔って、ホントに素敵だなぁ…。 間違って好きになっちゃったらどうしてくれんのよ…。 それから、1時間程過ぎた頃、私にメールがきた。
2014-08-27 21:06:18103 私 「あ、マルちゃんから。 もう着いたから、近くを ブラブラしてるって。」 安田「そっかぁ~。 俺らももうすぐ 着くみたいやけどなぁ…。 あ、ほら看板!…あと 15分くらいちゃう?」 私 「わかった、そう返すね!」
2014-08-27 21:06:31104 マルちゃんにメールすると、「了解、15分後に!」って返ってきた。 そして、それから本当に15分後、滝のそばの駐車場に到着。 マルちゃんたちはすでにそこにいて、手を振ってくれてた。 安田「お待たせ~!」 私 「マルちゃん、◎◎ちゃん、 久しぶり~!」
2014-08-27 21:06:57105 丸山「うぃっっすぅ~!」 ◎◎「○○さん、安田くん、 お久しぶりです!」 駐車場は平日ということもあってか、車は私たちの他、2台しか停まってない。 安田「よし、行こか!」 滝までの遊歩道をゆっくりと歩きだす。 しょーちゃんとマルちゃんが前を歩いてった。
2014-08-27 21:07:14106 私 「今日、平日だけど、 お休みだったの?」 ◎◎「うち、交替休みなんです。」 私 「あ、そうなんだぁ。でも マルちゃん、今日夕方から 仕事だって?」 ◎◎「はい、残念だけど。でも こうやって少しでも時間 あったら会ってくれるんで。」
2014-08-27 21:07:36107 そう言って微笑んだ彼女は、とっても幸せそうだった。 私 「あー、いいなぁ! 幸せそーで、羨ましい!」 ◎◎「○○さんは、安田くんと 付き合ってるんじゃ ないんですか?」 私 「えぇっ?!いやっ、 ちがうよぉ?」 ◎◎「そーなんですか?」
2014-08-27 21:07:47108 ◎◎「わたし、てっきり ダブルデートなのかと…。」 私 「や…仲良くは… してもらってるけど… そんなじゃ、ないよ?」 私、今絶対顔赤い…。 ◎◎「でも…好きだとか?」 2人に聞こえないのをいいことに、◎◎ちゃんは恥ずかしい質問を続ける。
2014-08-27 21:08:09109 私 「いや、そんなことは…!」 とは言ってるけど…、ホントにそんな事ないのかな? だって、私、もともとファンじゃない。 彼はテレビや雑誌やライブとかで見てた、私が知ってるまんまの人で、いやむしろ、もっと素敵な人で…。 2人きりの車内でドキドキしたのは…恋じゃない…?
2014-08-27 21:08:26110 久しぶりに男の人と2人きりだったから? ファンだった人と2人きりだったから? それとも、しょーちゃんが好きだから…? ◎◎「○○さん?」 私 「あ、ごめん…。 やっぱり…わかんない、な。」 ◎◎「え?」 私 「好き…なのか、どーか。」 ◎◎「・・・。」
2014-08-27 21:08:52111 私 「あの2人には内緒ね?ふふ。」 ◎◎「はい、もちろん、ふふ。」 その時、前から声がした。 丸山「なに、なにぃ? なんの話で笑ってるーん?」 ◎◎「ないしょー!」 丸山「えぇ~?」 ◎◎ちゃんは、私に目配せして、マルちゃんの隣へ行った。
2014-08-27 21:09:12112 代わりにしょーちゃんが私の隣に。 安田「なんの話で 盛り上がってたーん?」 私 「しょーちゃんにもナイショ!」 安田「え~、気になるわぁ~!」 意識をし始めてしまった自分が恥ずかしくなって、しょーちゃんの顔をちゃんと見れてない気がする…。
2014-08-27 21:09:57113 ふと、前を見ると、マルちゃんが彼女の手を絡め取った。 ◎◎ちゃんはちょっと恥ずかしそうに、でも嬉しそうに、「2人見てるよ…!」って言ってる。 でもマルちゃんは「えぇやーん。」って気にしてない。 ホント仲いいな、こっちが恥ずかしいよ。 安田「マルのヤツぅ…。」
2014-08-27 21:10:22114 しょーちゃんがちょっと悔しそうに呟いたから見たら、次の瞬間急に悪戯っ子の顔してこっちを見た。 安田「俺らもつなごっか!」 えっ!! 顔がすっごく熱くなるのを感じた。 安田「だって、見せつけられて、 悔しいやんかぁ!」 そんな…。 ますます顔が熱い。
2014-08-27 21:10:40115 安田「ははっ、もぉー 冗談やってぇ!」 恥ずかしくって声も出ない私を見て、しょーちゃんが笑った。 私 「もっ、もぉーっ!」 照れ隠しで、思わず彼の肩を叩く。 安田「ぃたっっ!」 そう言いながらも、まだちょっと笑ってる。 この人、ドキドキさせる天才…!
2014-08-27 21:11:06